モバイルには映像入力端子が欲しい


もう何年も思っているのだが、ノートPCを筆頭にネットブックや最近流行のタブレット(スレート)PC、SmartPhone、果てはメディアプレーヤーやフォトフレームなど、液晶画面の付いているモバイル機器はこぞって映像出力端子を持つことはあっても、入力端子を持つものは見たことが無い。


ある日の風景

仕事場所には用途を分けたノートPCが2台。鞄には移動中に使うモバイルPCが、ポケットにはSmartPhoneの元祖、HYBRID W-ZERO3とesが。

作業内容的に広い表示領域が欲しくて、別の画面にちょこっと参照情報を表示させながら作業したいなどと思うことがちょくちょくあるのだが、5台も手元に液晶画面があるのにどれもが「単に入力した映像を表示するという機能」を持たないために、実現できないのだ。

勿論、表示させたい内容がその端末単体で引き出せるものならその端末で表示するオペレーションをすれば実現可能だが、ネット情報くらいしか対応できない。

そもそも作業効率向上のためにサブディスプレイ表示したいだけなのに、複数台の端末をオペレーションしなければならないなんて、本末転倒も甚だしい。結果、我慢して1画面で表示を切り替えて作業を続けることになる。


縦解像度の減少が作業効率を直撃

自分のサイトコンテンツを客観的に見ると、解像度に対する執着が半端ないことが分かるのだが、それは解像度がPCの使い勝手を大きく左右する要因になるからである。

例えば、本を見開いてみよう。これと同じ情報をPCで表示できるか?というと、これが現存するほとんどの解像度で表示できないのだ。見開きをいっぺんに見ようとすると、文字が潰れて読めない。文字が読めるように拡大すると見開きが画面に収まらない。結果、スクロールして見ないとならない。

PCはその情報量や検索システムなどで紙媒体を凌ぐ利便性を持つものではあるが、一度に触れられる情報量は未だに紙媒体に遠く及ばないのである。
(話が脱線するが、インターネットの普及で長文が嫌われる傾向にあると言われるが、多分にPCの画面表示能力の限界(解像度)に原因があると思われる。)
いちいち、クリックしたりホイールを回したり、最近ではピンチインとかですか。全部、表示能力が高ければ不要なはずのオペレーションを無理強いされているのが現状なのだ。

複数の情報をとっかえひっかえしながら作業をする局面においても、「机の上にバーッと並べて一覧する」みたいな作業のしかたはPCでは不可能なので ちまちま画面を切り替えるオペレーションを無理強いされながら作業することになるのだが、これが表示領域を増やすことで軽減できるのである。

そこで筆者の場合、一度に得られる情報量を極力増やしたくて、SVGA(800x600)が主流の時代にCRTで文字潰れしない限界の1152x864を、CRTのドットピッチが小さくなったらすぐさまSXGA+(1400x1050)を、LCDを導入したときは高解像度のものが無かったのでサブディスプレイも導入して2画面表示を、その後WUXGA(1920x1200)に移って現在に至っている。

ノートPCにおいてもXGA(1024x768)主流時代に10万円近い価格アップになるSXGA+(1400x1050)を選択(それでも2画面表示できる状況にあるときはサブディスプレイを使用)、WXGA(1280x800)主流の時代にはWUXGA(1920x1200)を購入し使用している。

WUXGA(1920x1200)でそこそこ落ち着いた感じにはなったのだが、ノートPCの性能が不足してきて新規購入しようとなったときにWUXGA(1920x1200)が絶滅してしまっていて、最高でもFHD(1920x1080)になってしまった。

妥協してFHD(1920x1080)を購入したが、やっぱり狭い。そこでかつて解像度不足を補うために行っていた2画面表示を復活させようかと検討している段階なのだが、そばに置いてあるサブノートPCがその2画面目になってくれると楽なのになぁ、と。手元にはWXGA(1280x768)、UWXGA(1600x768)、WVGA(854x480)、VGA(640x480)の液晶画面が転がっているのにどれもサブディスプレイの役目は担ってくれないのだ。


今後も多分サブディスプレイにはなってくれない

つまらない話だが、恐らくこれらモバイルデバイスが単にサブディスプレイとして機能するような機構を実現してくれるところは存在しないだろう。単純に需要が少なく、コストが高いから実装するに見合わないのもあるが、そもそもディスプレイ(厳密にはバックライト)は最も寿命が短いと思しきパーツだということもある。

PC関連パーツで寿命というとHDDが真っ先に思い浮かぶ人も多いかもしれない。でも実はHDDは寿命というより故障といったほうがふさわしい壊れ方をすることが多い。初期不良でなく、過酷な使用環境に置かなければ意外なほど壊れない。10年選手なんてゴロゴロ存在している。

しかし、液晶ディスプレイのバックライト、長らく主流だったCCFLは使用時間の経過で確実に劣化して行き、輝度は落ち、色は黄変する。輝度が半減した時を寿命とすると10,000時間程度の寿命となるが、なるほど、仕事でバリバリ使用していたノートPCは約4年で輝度が明らかに不足し、色も黄変して使い物にならなくなった。初めて購入したPDAはバックライト切れが原因で使えなくなった。

現在の主流であるLEDバックライトでは長寿命と謳われるが、それでも20,000時間程度のレベル。また、色は青変する。つまり、なまじ入力端子なんぞ備えてサブディスプレイとして使えるようにすると、その製品そのものの寿命を相対的に縮めることになりかねないのだ。照明用LEDは長寿命そのものが売りだから50,000時間を謳う製品も多いが、バックライトなんてむしろ適当に劣化させて買い替え促したいくらいにか考えられていないだろう(独断&偏見)。最近のノートPCでLEDだから長寿命なんてアピールはすっかり見なくなった。

つまり、せっかく表示画面を持っているモバイルデバイスだが、基本的に専用画面以上の機能を備える余裕は無いとみなすしかないのが現状だ。


単体のサブディスプレイもイマイチ

というわけで、単体のディスプレイを物色するしかなくなるのだが、とっても惜しいと思っている製品がある。CENTURY plus one(LCD-10000U)だ。このディスプレイはUSB1本で電力と信号送信が可能であるため、ケーブルの取り回しがとってもスマート。しかも、10.1インチでHD(1366x768)とモバイルとしては高解像度でありながら、本体重量が約615gと軽量。非常に魅力的なのだが、残念な点がある。仕方無いことだが、USB接続による画面表示にはソフト(ドライバー)が必要になること。すなわち、対応するOSが限られ、かつ、OSが立ち上がってからでないと表示できないという欠点を持つ。信号送信側はソフトウェアで機能実装しているためそれなりの処理能力も必要となる。上記製品ではPentiumIII 1GHz 以上(Pentium4 2GHz 以上を推奨)とされている。

一方、同じCENTURYのplus one(LCD-10000V)の方は上記製品の信号入力端子をD-Sub15ピンに対応させたもの。給電は上記同様USBで行われる。OSが限られないという利点がある代わりにケーブルが1本増え、モバイルに相応しくない取り回しの悪さが欠点に。しかも、D-Sub15ピンは確かに汎用性に優れるが、ケーブルが長大で重い。しかも、今後衰退する規格なので将来性は乏しい。


スマートなサブディスプレイの登場を待つ

だが、給電と信号送信を1本で済ませられる規格がDisplayportだけでしかも上限1.5Wではバックライト光量不足は免れないから、結局はOS制限を嫌がるならケーブル2本になっちゃうんですね。

上述したようにディスプレイは寿命の点からあまり将来性を重んじて買うべきものではないので、現時点でうちにある全てのPCに備わっているD-Sub15ピン接続のサブディスプレイを購入するのが現時点での最適解なのかもしれない。

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[記事作成日: 2011-06-02] ※誤記訂正のみの更新等は含みません

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