Lenovo IdeapadS12


2010年02月購入。お値段¥29,800。


性能的にはごく普通のネットブック。在庫処分らしく、底値で買えた人は\24,800辺りで買えた模様。\29,800でも当時としてはノートPC(ネットブック含め)最安値クラスでした。

Atomに興味もあったし、ゆくゆくはSony VaioZ (PCG-Z1V/P)の後釜として自宅Webサーバーに使っても良いやという考えもありました。

12.1インチ1280x800(WXGA)というネットブックとしては逸脱した画面サイズと解像度を持つ他、I/OとしてExpressカードに対応するという点もネットブックのカテゴリーでは異色。性能以外は普通のノートPCに遜色無いのが特徴的でした。

余裕のサイズを活かして、キーピッチも標準に近い実測18.9mm。一部キーが小さくなってはいますが、キータッチ的にもネットブックを意識させないものでした。

サイズが大きいこともあって、重量が約1.43kgとこちらもネットブックとしては重めになっています。

プレインストールされたOSはWindowsXPでこのとき、省電力設定で苦労しました。

どうしても一定間隔でファンが回るし、消費電力的にもバッテリーの持ちも今一つPentiumM時代からの進化を感じられなかったのですが……


Windows7導入

で化けました。

省電力設定がバリバリ効くようになりまして、ひょっとしてXP時代に自分がちゃんとした設定を出来ていなかったのではないか?という思いを抱くほどなのですが、面倒臭いのでもう検証はしません。(^^ゞ

Windows7化に当たって、中古1GBメモリを購入し増設しました。また、SSD化も図っています。ただし、SSDは使い古しのCSSD-SM64WJ2。JMicronコントローラのあんまり速くないやつです。

そして、肝心の消費電力ですが、アイドル時で9W(XP比-3W)、画面OFF時で7W(XP比-4W)となりました。

CPU電圧の独自調整はできなくなったものの、そんなことは問題にならないほど省電力になりました。

そして、ファンがほとんど回らなくなりました。\(^o^)/ばんざーい(オワタではない)

XP時代では512MBメモリを増設していたのですが、それよりも今回の中古1GBメモリの方が若干消費電力が高いようです。

ちなみに増設メモリを外して元からオンボードの1GBのみにするとアイドル時で8Wを見ることができます。(画面OFF時は変わらず7W)

結果としてSony VaioZ (PCG-Z1V/P)Dell LatitudeX1を軽々と超える省電力マシンとなりまして、筆者の中での評価はガラリと変わりました。やっぱり年式が新しいだけの進化はあるものだ、と。

USBが3ポートあったりして拡張性の点でも上記機種を上回っていますので、軽作業でWindowsを使用したいケースではこの機種を有効活用していきたいと思う所存であったりします。


自宅Webサーバーを目論むも

その後、色々と検証して、消費電力の低さと特に他の用途が無いという理由で自宅Webサーバーへの転用を目論見ましたが、Ubuntu16.04LTS Serverでは謎のパケ詰まりが頻繁に発生して、Web通信のみならずSSH通信ですら分単位でのプチフリが多発。

一度は本番運用開始までしたのですが、ほんの数時間で退役させました。


XPに戻る

Windowsを動かしているPCはほとんどWindows10にアップしてしまったのですが、あろうことかWindows Moblieとの接続ができなくなるという症状に見舞われまして(同じMicrosoftなのに)、接続用にXP機を一台復活させるか、と思ってこのPCにXPを入れ戻しました。

ですが、このPC、Windows10のイメージも残っていますし、Windows7でもイケるし、Ubuntuでもパケ詰まりさえ直ればイケるので、メインでバリバリ使うようなPCではありませんが、補佐役として大いに活躍してくれそうです。


Windows Experience Index
CPURAMGPUGameStrage
2.34.52.43.06.6
仕様概略
CPUIntel Atom N270 1.6GHz
Diamondville 45nm L2 512KB
ChipsetIntel 945GSE
MemoryDDR2-533 1GB OnBoard
DDR2-667 1GB SO-DIMM
StrageHDD 160GB 2.5in SATA
→ CSSD-SM64WJ2 (SSD 64GB)
LCDWXGA(1280×800) 12.1in
VGAIntel GMA950 (OnBoard)
LANBroadcom NetLink Fast Ethernet 100Base-TX
WLANBroadcom BCM4312 IEEE802.11b/g
AudioRealtek ALC269
SpeakerStereo
Camera1.3M Pixels
I/FUSB2.0×3
Express34 Card Slot
SD/MS/MMC Card Slot
VGA D-Sub15
Sound 1In/1Out
KeyBoard18.9mm Pitch
Battery11.1V 52Wh 6Cell
バッテリ駆動時間約5.5時間
寸法292×216×28.9mm
重量1.43Kg


消費電力チェック

結局、最初に省電力機能で苦労していた原因は、最近になって、導入していたCrystalCPUIDのCPU負荷が高かったためと判明しました。Atomにこのソフトは少々厳しいようです。

CrystalCPUIDを入れなければアイドル時でもファンが回りだすなんていう症状は出ないで済みます。NHCだと負荷は少なく済むのですが残念ながらAtomには対応していません。

しかしながら、このPCに搭載しているAtom N270はコア電圧の下限が0.900Vと非常に高く設定されているので、導入したところで大してコア電圧を下げられません。導入できたところでメリットが出せるかどうかも疑問だし、ほんの少しではありますが制御にリソース喰われてしますので性能低いAtom機にコア電圧制御ソフトは導入しなくても良いでしょう。

ところで、Atom以降のPCではWindows10の省電力機能が良く効きます。

このPCの場合、画面輝度最低で7W、画面オフではなんと5Wに。Windows7からさらに-2Wという結構大きな差が生じます。

しかしながら、ここまで落ち着くには数日放っておく必要があります。また、Windows10はなんだかんだ言って裏で勝手に多くの処理が走るので、Atomが軽快に動ける状況というのは非常に限られます。


改めてWindowsXPへと戻ってくるとXPでも画面輝度最低で7W出ますね。画面オフでは6Wが。ストレージが変わっているのでその辺の影響もあるかもしれませんが。


オーバークロックの可能性

基本的にノートPCでは省電力チューニングに徹したいところなのですが、コア電圧に余裕がありつつ、それを下げる制御を行おうとすると逆に消費電力が上がってしまう(電圧降下の効果<制御ソフトの負荷)状況なので、このPCでWindowsを動作させている限りもっとも有効な省電力チューニングは今のところ余計なモノを入れないということになってしまいます。(試していませんがLinuxなら負荷ほぼゼロで電圧を下げられる可能性があります)

こういう状況で、かつ、このPCは非力なAtomですから、逆に、オーバークロックによる省電力チューニングというものを視野に入れることもアリになってきます。

リーク電流等の影響をとりあえず置いておいて、理論的には電圧は2乗で効いてくるがクロックは1乗(比例)でしか影響しません。電圧のマージン(動作余裕代)をクロック上昇に振り分けることで、長く掛かる処理を早く終えたり、より低いステートで動作できる可能性を増したりすることができるようになります。

もちろん、元々最低クロックで動作できていたという部分についてはクロック上昇なりの消費電力上昇に繋がってはしまうのですが、非力なゆえに特にWindows10のような裏で大量のプロセスが動くOSを使用したりすると最低クロックで推移する時間そのものが減少していますから、旨味は十分にあると考えます。

また、単純に非力なPCの使い勝手も僅かではありますが良くなりますので、「使えねえ」と言って放り出す時期が多少延びて延命できる可能性もありますよね。オーバークロックにより製品寿命を縮むかもしれませんが、可用性寿命は延びるかもしれないのです。


ですが、残念ながら、こちらの方も現時点では上手く行っていません。

BIOSでの調整もできませんし、SetFSBなどFSBを調整できるツールでFSBを上げていくしかないのですが、IdeapadS12でまともに動作しそうなClock Generatorは「SLG8SP513V」くらいしかありません。SLG505系列は一見取得ができているように見えるので期待させてくれますがFSB弄るとハングアップしますね。全部試したわけではありませんが。ICS系列は取得そのものがおかしな値を表示しますので弄る気にはなれません。

肝心の弄れそうなSLG8SP513VもFSBの設定値が133→166→200……と粗く、いきなり166MHzなんて動きそうにありません。えいヤって166MHzに設定してみても133MHzに戻ってしまいます。

ICS系列ではないでしょうからClockGenの動作も望み薄です。

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[記事作成日: 2014-05-06] [内容更新日: 2017-04-24] ※誤記訂正のみの更新等は含みません

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