Intel Atom Z3735F 安価なPCにやたらと使われるSoC


スマートフォンではあまりみかけませんが、タブレットPC、スティックPCを中心に、ノートPCなどにも採用されたりもするSoC、Intel Atom Z3735F。

Intel Atomとしては既に新製品が出てしばらく経過しているのですが、今だに新製品でもZ3735F搭載製品の方が多い状況が続いています。


CPUや周辺機能統合を進めたSoCはプロセスルールという設計単位を小さくすることで、同じ大きさの中により多くの機能を詰め込んだり、消費電力を低減できたりといった進化が発生します。

しかし、近年では、そのプロセスルールを微細化することに対するアゲインストが強くなってきていて、頑張って微細化してもあまり成果が上げられなくなってきたりしています。


Intel Atom Z3735Fは22nmというプロセスルールですが、Intelは最新世代の14nmプロセスルールでは想定していた性能や歩留まりなどを得るのに苦労しているようで、Atomの14nm世代は発表も遅れるし、搭載製品もなかなか増えないという状況です。

今のところ、14nm世代になってもCPU性能はほとんど伸びず、GPU性能の向上がメリットのメイン。ただ、恐らくコスト的にまだまだなのでしょう。


結果として、安価なPCにはIntel Atom Z3735Fが王道、みたいな展開が続いています。

実際、Intel Atomの22nm世代ではほぼ最底辺(もっと下もあるけど日本では見られません)とも言えるZ3735Fですが、量産コストが安いだけでなく、多くを望まなければ性能的にも充分であるため、14nm世代を無理して採用するだけのモチベーションがなかなか発生しないようです。


この、Intel Atom Z3735Fを搭載している製品のスペックが恐ろしいほど横並びになるのは、SoCの機能による制限でもありますし、コストバランス的にも飛び抜けたスペックにする意味が全く無いからでもあります。スペックを頑張るなら、まず一番にSoCのグレードを上げるべきなので。

メモリはせいぜい2GB。ストレージも多くて64GB。USBポートが1個か2個。

それでも、4コア1.33GHzでブーストが効けば1.83GHzまで上がるCPUはPCとしてはこじんまりながらも、ARMの安いクアッドコアとは比較にならないくらいに高性能。

そして、PCとしては非常に低消費電力ですので、バッテリーの持ちも良くなりますので、大したことはしないというのではあれば、良い選択肢です。


Intel Celeron N28xx

一方、ミニPCやノートPCではCPU Intel Celeron N28xxを搭載している製品も結構あります。N2807とかN2840とか。

こちらはZ3735Fと同じコアで同じ22nm世代のCPUですが、2コアになる代わりに若干クロックが高く、ストレージのアクセススピードが速くなったり、拡張性が少し高くなったりします。

ただ、タブレットPCに搭載するには消費電力的に難しくなってくるので、安いノートPCがメインです。

最新世代の14nmで作られているN30xx系列を搭載する製品もちらほら見かけるようになりましたね。N3050とか。

Celeron N系の製品は、百の位が偶数だと2コア、奇数だと4コアという規則が今のところ通用しますので、4コアが良いという方は気を付けておきましょう。4コアはN29xx(22nm)、N31xx(14nm)となります。


Pentium N系はCeleron N系の高クロック版と言った感じですので、価格差がさほど無ければ選択しても良いかとは思いますが、高性能が欲しいなら素直にCore系を選択すべきでもあります。

Pentium N系もいまのところ偶数奇数でコア数が判定できます。(J系には通用しません)

4コアはN35xx(22nm)、N37xx(14nm)です。


※Apollo Lakeでは逆にされてしまったので、法則は乱れています。

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[記事作成日: 2015-11-21] [内容更新日: 2017-05-24] ※誤記訂正のみの更新等は含みません

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