今、改めてW-ZERO3 es (WS007SH)を使いこなす

古い機種でも用途を限定すると、最新の機種よりも使い勝手を良くすることができる場合があります。

(Willcom) SHARP W-ZERO3 es (WS007SH)は筆者が1台目を2006年09月に購入して以来、なんだかんだで計4台入手し、使い続けている端末です。

ここでは、筆者のWS007SHの使用方法やセットアップをメモしておきます。

ハードの弱点その1 : フレキシブルケーブル

横スライド式のW-ZERO3全般に言える弱点がスライド部分に使用されているフレキ(フレキシブルケーブル)です。

スライドを繰り返しているうちにケーブルに亀裂が入り、最終的に使用不能に陥ります。

多くの場合、初期症状として、10キーの操作が利かない、タップが利かないなど、が挙げられますが、このことはケーブルの亀裂の入るところがほぼ同一であることを伺わせます。

寒いときはケーブルが硬化していて、スライド時に亀裂が入り易いのではないかという意見もあります。

筆者の見解としては、機種の精度のバラつきにもよるのかなと思っています。というのも、フレキへの負担はスライド格納時に折りたたまれ、展開時に引き伸ばされるのですが、展開時の引っ張りによる破断という故障モードも充分に考えられるからです。

確固たる検証もしておらず、個人の感想の域を出ないのですが、4台ともバラした感じからすると、やはり新しいものの方がガッチリしているというか、対策がされているような気がします。

という訳で、2台目からはスライド操作をゆっくり丁寧にするように心掛けているのですが、成果があるのか、それ以降、フレキ断裂の憂き目には会っていません。

ハードの弱点その2 : 平型イヤホンコネクタ

今回経験した故障がこれ。平型イヤホンコネクタが基板から外れて本体の奥へと消えていきました。

バラした基板を見てみると、コネクタの固定が非常に貧弱であることが分かりました。他にも幾つかコネクタはありますが、平型イヤホンコネクタの固定は特に貧弱です。

コネクタの左右両脇1箇所ずつを半田で基板に接着しているだけ。しかも、基板によっては半田の量が少なくて、ちょっとした力で直ぐにもげてしまいそうです。

今回は全ての基板の平型イヤホンコネクタと、ついでにMiniUSBコネクタの固定をグルーガンで補強しました。

本体ケースの形状上、多く盛れない部分もありますが、割りと余裕はある方ですので、結構補強できたと思います。本体に収まらない部分はカッターナイフや爪切りなどで削り取りながら調整しました。

自宅用と持ち出し用の2台体制

もう7年も経っているので、今風の使い方は一切出来ません。ネットに接続して云々という作業には一切期待していません。

しかし、WS007SHには最新の機種ではなかなか代替し難い魅力があります。それは、キーボードと音楽再生機能です。

キーボードは日本では絶滅、世界でも絶滅危惧種であるので分かるとして、この機種で音楽再生機能を魅力に挙げるのはおかしいと思われるかもしれません。この点については後述したいと思います。

さて、幾らハードウェアキーボードが付いているからといって、最新の入力機構や変換機能に太刀打ち出来ないのではないか? と。ある程度はそのとおりです。しかも、WS007SHのキー配列も決して褒められたものではありません。

しかし、操作の煩雑さは思考を妨げます。最新の入力機構や変換機能は確かに便利な反面、やはり、思考を妨げられやすいのです。しかも、予測変換により、場合によってはこちらの思考が矯正されてしまうことすらあります。

紙からPCへの移行ですら、その操作の煩雑さにより、少なくとも筆者はある程度思考を妨げられてしまいます。タブレットの入力機構が幾ら優秀でも、この点に置いてハードウェアキーボードを超えることはできていません。トータルで見て、まだ、古臭いWS007SHを叩いている方が効率が良いのです。

さて、もう一点の音楽再生機能ですが、これはカスタマイズにより初めて活きてくるものです。

実はハードウェアとしてはWS007SHは48KHzでの再生に対応しています。しかし、初期状態では22KHzに抑えられています。これを改修することでかなりの音質向上を果たせます。

あくまで個人の感想の域を出ないのですが、若干ボヤけた印象があるものの情報量はきっちりと出ている感じがします。最新の機種ではクリアな印象を持つことが多いですが、同時に細かいニュアンスが削ぎ落とされている印象も否めません。そういった意味ではこの48KHz対応WS007SHはなかなか優秀だと思うのです。

また、WS007SHでは画面のON/OFFで音楽再生が途切れないという利点があります。同じ再生ソフトを使用しても後継のWS027SHでは音が途切れるのです。

また、これは完全に音楽再生ソフトウェアのおかげなのですが、余計な機能を省けるお陰で古い機種でも動作がスムーズなのです。筆者は一時期Androidタブレットへの移行を真剣に考えて居たのですが、頻繁なアップデートでどんどんと重くなっていくことには流石に閉口しました。アップデートしないようにすれば良かったのかもしれませんが。また、筆者の安タブではやはり画面のON/OFFで音が途切れたのです。曲数を多く保持しているとソフトの起動も重くて耐えられませんでした。

という訳で、枯れたWS007SHは安定、かつ、スピーディー、そして、そこそこの音質での音楽再生環境を提供してくれるのです。

WS007SHの設定(共通編)

  • 単色背景の設定
    これは高速化のための設定です。640x640ピクセルの単色画像を作成し、それを「画像とビデオ」で選択し、背景画像として透明度0%で登録します。筆者は黒一色のpng画像を用意しました。278Bytes(その後PNGGauntやPNGoo等のツールでさらに144Bytesへと圧縮できました)で済んでいます。
  • SDHC対応ドライバ
    W-ZERO3での動作報告が多いと言われる「SDHC_DRIVERS_FOR_C550_AND_N560_BY_GreateVK_AND_FreePK.cab」を導入しています。SDXCへの対応は筆者は未確認ですが、microSDHCの32GBはバリバリ使用しています。
  • 48KHz対応ドライバ
    「gsm610.dll」をWindowsフォルダに置きます。
  • レジストリ編集ソフト
    「TRE」を導入します。Setup.exeをPCから起動してインストールできます。これは上記48KHz対応ドライバを有効にするために必要です。
    「HKEY_LOCAL_MACHINE\Drivers\BuiltIn\CODEC_GSM610」にある"Dll"="gsm610.acm"→"gsm610.dll"とします。
    「HKEY_LOCAL_MACHINE\Audio\SoftwareMixer」に"SampleRate"をdwordで作成し、値を10進で「48000」とします。(16進で「AC44」とするサイトがほとんどだと思いますが、これは10進で44100。つまり44.1KHz対応です。筆者は48KHzソースも再生するので「48000」16進で「BB80」としています。)
    EnableLowPassFilterの設定をしている場合は外します。これは22KHzで制限されているときには有効なものかもしれませんが、48KHz、あるいは44.1KHz対応しているときには不要かと。
  • 音楽再生ソフト
    「GSPlayerK」を導入します。同時に、mp4(aac)対応のプラグイン「gspmp4」、wma対応のプラグイン「gspwma」も導入してあげると幸せになれます。さらに、midi対応のプラグイン「gspmidi」とGeneralMIDI音源セット「gm」も入れても良いでしょう。ただし、「gm」は少々容量を食います。
    Skinは画像を使用しないシンプルなものを独自に制作しました。低消費電力で安定した再生をしてくれればそれで良いので、ピークメーターすら表示させません。
    GSPlayerKは一度に大量のファイルを開くと落ちるのでフォルダ内全曲再生といった操作には向きません。そこで、PCで予めm3uファイルを作って置いてあげます。m3uで開く分にはファイル数が多くても落ちませんし、起動もスピーディーです。
  • ロック制御ソフト
    「lock2suspend」を導入します。これはexeですので、ファイルを置いてショートカットをスタートアップに置きます。その際、/suspendオプションを付けて、notconf.txtには「notsuspend=GSPlayerK」としておけばロック操作をしたときに、GSPlayer起動時には画面OFFのみ、その他の場合はサスペンドとなってくれます。
  • ファイル操作ソフト
    「GSFinder+W03」を導入します。標準のファイルエクスプローラーでは上記ショートカットへのオプション追加作業ができません。
  • タスク管理ソフト
    「WKTask」を導入します。アプリの切り替えが楽になる他、再起動もスライドを引き出さずに行えます。このソフトでもロック制御ができますが、上記のlock2suspendの方が高機能ということもありますのでバッティングしないようにこちらの設定では何もしないようにします。
  • .NET Compact Framework
    下記「Pocketの手」で必要となります。3.5を導入すれば、それ以前のものも全て含まれているので、これ1つでOKです。
  • カスタマイズソフト
    「Pocketの手」を導入します。ソフトキーの設定、miniSDフォルダ名を英字のみに変更、カメラ画質のエッジを1に、fontをMS UIゴシックに統一、アニメーションをしない、「致命的な低電圧」を「音と通知」の項目に出現させる、ヘッドホンボリュームを変更、必要に応じてスクロールバーの大きさ変更をします。
  • 文字選択管理ソフト
    「WithATOK」を導入します。スライド展開時、格納時それぞれで不要となる文字モードを飛ばすように設定します。

設定の「音と通知」で「低電圧」の通知を全て外し、「致命的な低電圧」で通知するようにします。これはWS007SHの標準ではバッテリー残量25%という結構残っている状態で出てしまう通知をもっと少ない10%で出すようにするものです。通話もする場合は25%での通知でも良いかとは思うのですが、筆者は通話には使用しませんので25%での通知は早過ぎるし、何度も警告されるので、それの解除操作だけでどんどんバッテリーを消耗してしまってよろしくありません。また、バッテリーのヘタリ方によっては早々に10%まで落ちてそこで粘るというふうになることもありますので(というか筆者のWS027SHがそういう状態)、いずれにしろ25%での警告は余計なお節介だと思います。

WS007SHの標準ではイヤホン出力が意図的に抑えられています。実際のところ、イヤホンで聴く分にはこれでも大き過ぎるくらいで、通話もする場合には通話音量とイヤホン音量の調整に手間取ったりもします。この出力レベルが「Pocketの手」で変更可能なのです。それが「ヘッドホンボリューム」という項目。標準では68になっていますが、イヤホンで聴くには少々大きく、外部スピーカーに出力するには少々小さい値です。そこで必ずイヤホンを付けることになる外出用では60に、外部スピーカーに出力することを想定している自宅用では100(最大値)に変更しました。

WS007SHの設定(個別編)

外出用では、

  • カレンダーソフト
    「Calender for pokeP」を導入します。
  • 時計ソフト
    「UnClock」を導入します。秒まで表示されるうえに、サスペンドや画面OFFからの復帰時に規定の秒数のみ表示(1,3,5秒から選択)できたりしますので、ちょっとした時刻確認に非常に便利です。標準のフォントで単純な色に設定できますので低性能な機種にやさしく、バッテリーにもやさしい優れたソフトです。
  • ステータス確認ソフト
    「DevStatusBar」を導入します。さまざまなステータスをもともとタイトルバーに取られている表示領域に表示することができますので、アプリを起動していても常に確認できますし、アプリ表示領域を全く損ないません。筆者はバッテリー残量、メモリ使用量、CPU使用率のみを表示するようにしています。それぞれのステータスチェックに大きなリソースを取られないように表示更新間隔をなるべく大きく、かつ、一遍に処理が重なりにくいように設定します。スタートアップに追加するパラメータを以下のようにしています。
    /H 5 /b+,9999 /m*,9996 /l*,2003 /wait 15000
    wait15秒は厳密にはもう2,3秒早めても大丈夫かもしれませんが余裕を見ています。
  • テキストエディタ
    「jot」を導入しています。remodelという改修版もあるのですが、うちでは動かないです。このエディタはWS007SHでは打つのに苦労する文字列をメニューから選択入力できるように設定できるので非常に便利です。筆者は「」や『』、……などを登録しています。ただ、このソフト(かATOKなのか分かりませんが)メモリリークが多少あるようで、使用し続けると空きメモリが枯渇してきます。それを上記「DevStatusBar」で確認して、適当なタイミングで上記「WKTask」で再起動させてやると快適に作業が続けられます。

その他、必要に応じて「es Silencer」とか「SinPocketStopWatch」とかエミュとか入れてみても良いかもしれません。

[記事作成日: 2013-09-10] [内容更新日: 2015-03-05] ※誤記訂正等は含みません

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