ノートPC画面のサイズと解像度を考える

ノートPCの画面サイズと解像度をドットピッチの観点から考えてみる。
前回は2008年08月に「ノートPC画面の大きさの今後」ということで当時の潮流と筆者の希望を織り交ぜた内容の記事を書いた。あれから、1年半。予想は的中したのか?今後の提案は?

当記事には根拠に欠ける邪推や妄想が混入しています。
事実の確認は各自の自己責任においてお願いします。

縦横比は16:9に集約の方向

やはりHD映像との親和性の高さから縦横比は16:9に集約されつつある。ビジネス用途向けの要素が強い製品の一部で従来の解像度と縦横比が引き継がれているが、新しいサイズとして出てくる液晶画面は縦横比16:9のものばかりになった。

サイズは思いのほか乱立状態が続いている。TVもデスクトップPCもノートPCも液晶画面が標準となったため、生産設備が充実し、仕様の派生に対するコスト増加デメリットがあまり無いのだろう。

縦横比4:3は復活しない

正直、筆者が浅はかでした。1年半前も「まぁないだろうな。」と思いながら希望も含めて「ビジネス用途向けに縦横比4:3が復活」としていたが、ノートPCで縦横比4:3はちょっとしたデメリットがあることの認識が甘かった。

それは、「奥行き方向に無駄に場所を取る」ことにある。

少なくとも、キーボードが横長の形状をしていて、タッチパッドを含めても横長形状となるのに対して、縦横比4:3の画面に合わせた筐体では奥行き方向が無駄に余り、横方向は常に不足気味という状況だった。

時代的に大型のノートPCに対する需要が無かったこともあるが、縦横比4:3時代のノートPCの最大画面サイズは16インチ。それでも、現在の18.4インチFullHD液晶画面ノートPCより奥行きが大きいのだ。

奥行きの大きさはイコール画面の遠さでもあり、折角画面を大きくしても遠くなることで効果が相殺されてしまうという側面もあった。

とはいえ、縦横比16:10が復活するとも思えない。縦横比16:9との差があまり大きくないからだ。

つまり、縦解像度に不満を持つならより高解像度の製品を選択するしかない。しかし、FullHD解像度(1920×1080)をもってしても、従来のWUXGA(1920×1200)に対して縦解像度で120ピクセルも劣る。それに対する回答は無いか?この話は後ほど。

ノートPCの基準は13インチ

気になるPC#5「Sony VAIO Z」」でも記述した通り、標準的なキーボードを実装すると筐体の横幅は300mm余り。縦横比16:9の画面サイズは13インチ程度となる。

ここで、FullHD(1920×1080)をドットピッチ0.15mmで13インチの画面サイズとなることに気付く。今回はこれを軸にして数字遊びをしてみる。

さて、同じ画面サイズでWXGA++(1600×900)をドットピッチ0.18mmで実現できる。
ドットピッチ0.18mmのままFullHD(1920×1080)にすると画面サイズは15.6インチとなる。
ドットピッチ0.18mmのままHD(1366×768)にすると画面サイズは11.1インチとなる。

一方、13インチのままHD(1366×768)にするとドットピッチは0.2108mmになる。
ドットピッチ0.2108mmのままFullHD(1920×1080)にすると画面サイズは18.3インチとなる。

15.6インチの画面サイズでHD(1366×768)にするとドットピッチは0.253mmになる。
ドットピッチ0.253mmのままWXGA++(1600×900)にすると画面サイズは18.3インチとなる。

現実に世に出ている製品では11.1インチ・13.1インチ・15.6インチ・18.4インチなので上記の計算とはずれがあるが、ちょっと面白い数字遊びである。

ちなみにドットピッチ0.2108mmでWXGA++(1600×900)は画面サイズ15.2インチとなってしまい残念ながらピッタリこない。まぁ、WXGA++(1600×900)なんて解像度は過去の経緯以外に存在理由は無いんだから、1640×922とかでもイイんじゃネ。ってことで。ちなみに1640×922で良いならドットピッチ0.15mmで11.1インチができるぞ。
(SXGA+(1400×1050)が縦横比16:10のときにWSXGA+(1680×1050)となり、WXGA(1280×800)との間が開き過ぎたのでWXGA+(1440×900)ができた。それを縦横比16:9にするために横に延ばしたのがWXGA++(1600×900))

ネットブックは基本流用。しかし……

ネットブックの肝はやはりコストを抑えた流用品。ということでドットピッチ0.18mmで11.1インチHD(1366×768)でも良いのかも知れないが、よりコストを抑えるとなるとやはり画面小型化だろうか。とはいえ、WSVGA(1024×600)では少々手狭なのも事実。そこで前回も提唱し、実はいくつか製品も存在する(1280×720)の解像度を推してみたい。

ドットピッチ0.18mmなら10.4インチ、ドットピッチ0.15mmなら8.7インチとなる。

より小型の製品は?

現在製品化されているデバイスを見ると大体微細化の限度は0.09mm辺りにありそうである。
(これは別に製造限界ではなくて、実用性の問題。)

Sony VAIO Piconがドットピッチ0.114mmであるため、これを軸に展開を考えてみたい。

まずは、「気になるPC#2,3「Sony VAIO P, VAIO X」」でも記述したFullHD(1920×1080)で9.9インチ。
HD(1366×768)なら7.0インチ。(1280×720)で6.6インチ。WSVGA(1024×576)で5.3インチ。SD(854×480)で4.4インチとなる。

ここで注目は5.3インチWSVGA(1024×576)。ネットブックでは不評だった縦576ドットだが、Windowsとして縦解像度が不足していたことに問題があったためであり、MID(Mobile Internet Device)やSmart PhoneなどであればむしろSD(854×480)より高解像度で喜ばれる可能性が高い。
(この辺はまた別の機会にでも記事にしたいと思う。)

このときサイズは約117×66mmとなる。初代W-ZERO3が本体幅70mmで当時これで電話するのは気恥ずかしいという意見も多かったが、現在はSmart Phoneの普及と慣れもあり問題の無いサイズである。
(本体幅80mmを超える機種もあるくらいだ。)

まとめ

ここまで出てきたサイズを総括してみよう。
(表中のPPIは「Pixel per Inch」の略。DPIとも呼ばれる。)

画面(インチ)主用途画面解像度ドットピッチPPIサイズ(mm)
4.4Smart PhoneMIDSD(854×480)0.11422397×55
5.3WSVGA(1024×576)0.114223117×66
8.7ネットブック(1280×720)0.15169192×108
9.9VAIO XPFullHD(1920×1080)0.114223219×123
11.1CULVノートHD(1366×768)0.18141246×138
11.1(1640×922)0.15169246×138
13.0モバイルノートHD(1366×768)0.2108120288×162
13.0WXGA++(1600×900)0.18141288×162
13.0FullHD(1920×1080)0.15169288×162
15.6据え置きノートHD(1366×768)0.253100346×194
15.6(1640×922)0.2108120346×194
15.6FullHD(1920×1080)0.18141346×194
18.3DTRノートWXGA++(1600×900)0.253100405×228
18.3FullHD(1920×1080)0.2108120405×228

で縦解像度を増やす手段は?

更なるドットピッチ微細化という手段もあるが、もういい加減結構細かいのも事実。そこで、「気になるPC#1「ONKYO DX」」でも記載した、液晶画面縦2枚・2段折れを提案してみたい。

開いた状態からはまず上の液晶画面を閉じて、次に上下束になった液晶画面を畳み込んで閉じるという巻き込み閉じ型。上の液晶画面は下の画面と同じ解像度でなくても良い。横は合わせたいが縦は短めでも良い。

とはいえ、あまり狭いと使い勝手が悪いから最低でもSD(縦720ドット)くらいは欲しいだろう。サブディスプレイのように扱っても良いし、分断されてしまうが一枚画面のように使っても良いだろう。上の液晶画面も折りたたみ式なので、画面との距離や角度を適度に調整できると思う。

縦解像度をより欲しいという需要に対する回答なので基本的にFullHD(1920×1080)に追加するものと想定して、13・15.6・18.3インチの液晶の上にそれぞれ追加してみる。

画面(インチ)主用途画面解像度ドットピッチPPIサイズ(mm)
12.113.0インチの上に付ける(1920×720)0.15169288×108
14.515.6インチの上に付ける(1920×720)0.18141346×130
17.018.3インチの上に付ける(1920×720)0.2108120405×152

総画素数は1920×(1080+720)=3,456,000画素となり、当分の間はお腹いっぱい。充分です状態になることうけ合いだ。

当記事には根拠に欠ける邪推や妄想が混入しています。
事実の確認は各自の自己責任においてお願いします。

[記事作成日: 2010-04-29]

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