Toshiba LibrettoM3
NTTDocomoの在庫処分でディスカウントショップにばら撒かれたものを入手。情報を知ったのが遅れて5万切りでは買えなかったが\59,800。
当時ノートPCは安くても15万円くらいはしていたところ、しかも、性能が低いとはいえ1kgを切るモバイルノートPCが約6万円というのは破格でした。
ただし、ノーマルでは性能が低すぎて流石に使えません。
まずはメモリ32MBのところに64MB増設して96MBに、お値段\19,000。
OSの入れ替え等々で必要になるだろうと外付けCD-ROMドライブKXL-830ANを購入、お値段\24,800。ここまでで既に総額10万円突破(意味が無いね)
さらにはLANカードやらWLANカードなどなど。WLANカードは消費電力が高くてLibrettoM3の給電能力では不安定でした。
それでもバリバリ使うにはほど遠く、ウォークマン代わりにするには重いしイヤホンジャックは2.5mm径と細いので変換ジャックが必要なうえにノイズが酷いし、カーナビやるにも置き場所と電源確保と熱対策に困るうえGPS付いてないからPC上で地図見るだけという。
結局、主要用途は軽作業とデータ移動でした。HDD容量も僅か2GBだったのですが、当時はまだSDカードは存在せず、CFカードも128MBだわーい!とか言っていた時代だったので、データ移動用途には十分だったのです。
その後、Windows2000を導入してみたり、98に戻してみたりを何回も繰り返したりしてますが、メモリが最大でも96MBというのが最大のネック。
一方、HDDの方はスペーサーを剥ぎ取ったうえで(元が8.45mm厚だったので)9.5mm厚の一般的な2.5インチHDDに換装してみたり、CF-IDE変換基板を介してCF化してみたりと遊んでいます。
結局、バリバリと使いこなすような使い方はできませんでした。
CPU | Intel Mobile-MMXPentium 133MHz P55C? 250nm L2 on M/B 256KB |
---|---|
Chipset | 独自? |
Memory | EDO? 32MB OnBoard EDO? 64MB 独自形状SO-DIMM |
Strage | CF 2GB IDE変換(宇奈根) |
TPM | - |
LCD | VGA(640×480) 6.1in |
VGA | Neomagic MagicGraph 128ZV+ 1MB |
光学ドライブ | - |
LAN | - |
WLAN | - |
Modem | - |
Audio | ? |
Speaker | Mono |
I/F | PC-Card Slot Sound 1In/1Out(2.5Φ) PS/2 (PortReplicator) Serial Port (PortReplicator) Parallel Port (PortReplicator) VGA D-Sub15 (PortReplicator) USB (PortReplicator) |
KeyBoard | 14.4mm Pitch |
Battery | 10.8V 2400mAh 6Cell |
バッテリ駆動時間 | ?多分5時間位だったような |
寸法 | 210×132×34mm |
重量 | 985g |
Windows2000導入方法
このPCは外部インターフェースが少ないうえにBOOTできるメディアも限られています。ですので、OSの入れ替えは激ムズなのですが、ここに苦労して実施した痕跡を残しておきます。
当時公開されていた他のサイトの方法とは若干異なるオリジナルです。
必要となる資材はこちら。
- NTTDoCoMo Libretto MobilePack3
文中ではM3と略します。 - Panasonic KXL-830AN
PCMCIAカード使用のCD-ROM Driveです。 - 他のマシン
ネットワークに繋がるのがいいね。
M3にはUSB FDDが標準で付属するが、ブートできない(そもそもUSBでのブートができない)。また、CDはブートできるものだが、Windows2000の新規Installではファイルコピー後の再起動後にCDを認識できずに進めなくなってしまう。アップグレードInstallはやりたくないし、デュアルブートではHDD容量的につらい(2.1GB)。解体して取り外したHDDを他のマシンに接続してInstallする方法は他のページにあるが、2.5inchHDD→3.5inchHDD用変換コネクタを持っていないし、面倒臭い(わがまま?)。解体するくらいならHDD交換したいわい。そこで、手持ちの機器でなんとかしようというわけです。
CDからのInstallが駄目なら、HDDからInstall。FDDブートが駄目なら、CDブート。で行きます。CDからブートはするがInstallはHDD上の別パーティションから行うという方法です。
それでは、作業開始!
■下準備
- 必要なファイルはバックアップしておきます。
- 必要があれば、Windows2000用のドライバを用意しておきます。
本体のドライバは特別に用意しなくても動作しますが、LANカードやCDドライブ等のドライバはあった方が良いです。
■起動ディスクの作成
CDブートの基とする起動ディスクを作成します。今回はWindows95の起動ディスクを使用しました。必要な機能として、FDISK・FORMAT・SMARTDRVがあげられます。FDISKはWindows95 OSR2以降のFAT32が扱えるものが良いです。FORMATは/Sオプションのあるもの。SMARTDRVはHDDの読書キャッシュを行うものですが、これが無いと、数分で済むはずのファイルコピーが数時間かかる羽目になってしまいます。通常の起動ディスクには入っていないので、C:\WindowsフォルダからSMARTDRV.EXEをコピりましょう。って、容量足らないじゃん!FDD上のEDIT.EXEを削除して、コピりました。
■起動CDの作成
作成した起動ディスクを基に起動CDを作成します。CD-R Writing SoftでブータブルCDとして焼きます。
■パーティション設定
Windows2000のInstall用ファイル置き場を確保します。Windows2000 CDのi386フォルダ以下が必要になりますので、最低350MB程の容量があればいいかと思います。作成した起動CDより起動(電源投入時にCを押す)して、FDISKコマンドでパーティションを設定します。既存のパーティションを全て削除して(この時点でM3のWindows98とは一旦さよなら)設定し直します。筆者は512MB確保して、C:1555MB D:512MBとしました。
さて、ここで条件により分岐です。
■起動CD上にCD-ROM Driveのデバイスを組込できている場合■
- フォーマット
FDISKコマンド終了時に言われる通り、再起動後(また起動CDから起動)にフォーマットします。この時、Cドライブ側は/Sオプションを付けます。付けないとInstallが途中で止まってしまいます。FORMAT C: /S ですね。Dドライブ側は特に必要なオプションはありません。エラーチェックをしたい場合は共に/Cオプションを付けます。 - Install用ファイルのコピー
Dドライブにファイルをコピーします。そのままWindows2000のCDからi386フォルダ以下をコピーします。
■起動CD上にCD-ROM Driveのデバイスを組込できていない場合■
- フォーマット
DドライブのみFORMATしておきます。 - リカバリ
Windows2000のCDを認識できません(起動CDのみ認識できる)ので、一旦電源を落とします。M3のリカバリCDをセットして起動し、リカバリをかけます。Cドライブがリカバリされ、Dドライブは空のままです。 - Install用ファイルのコピー
リカバリ後、Windows2000のCDからi386フォルダ以下をDドライブにコピーします。 - フォーマット
リカバリしたのはWindows2000のファイルをコピーしたかったからという理由だけです。DOS上でCD-ROMドライブの認識ができる場合は上記の流れで良いはずです。Cをフォーマットします。FORMAT C: /S です。
分岐ここまで。
■Installerの起動
Installerを起動する前にSMARTDRVコマンドを発行しておきましょう。続いて、カレントディレクトリをD:\i386に移して、WINNTと打ちます。これで、有無を言わさずInstallがガンガン進んで行きます。
■補足
NTFSにしたい場合は途中変換するかどうかで聞かれますので安心。
なんなら、インストール完了後パーティションマジックかなにかで結合すれば容量不足問題も一寸は緩和?
消費電力計測
アイドル時で8W、液晶画面OFFで5Wでした。Lenovo IdeapadS12とほぼ同じ感じですね。