Intel Celeron (Mendocino)

Intelの第6世代CPUIntel PentiumII (Deschutes)の廉価版。

Mendocino Celeron 300A MHz 表面Mendocino Celeron 300A MHz 裏面

Intelの第6世代は一番歴史が長く、仕様変更が多いCPUかと思います。Socket8のPentium Proに始まり、MMXを搭載し、OnDieL2Cacheを取り止めたPentium2(Slot1の基板上の搭載)。そして、Pentium2からL2Cacheそのものを廃止したのが初代Celeronです。L2Cacheが無いものは珍しく(大抵はMotherBoardに搭載されていた。)、イメージが悪かったためか、間も無くしてOnDieL2Cacheを128KBだけ搭載しました。ところが、この申し訳程度だったはずのOnDieL2Cache128KBが予想外の効果をもたらし、同クロックのPentium2に遜色無い性能を発揮してしまいました。OverClock耐性にしても、基板上に1/2倍速のL2Cacheを搭載するPentium2はこのL2CacheがネックとなってOverClock出来ないことが多いが、Celeronはそのネックが1つ無い分有利でした。(まあ、コアの設計によってはネックになり得るんだろうけど)
Celeron 300AMHzを100x4.5で駆動するってのは自作派の定番でしたよね。

自作機

Intel Celeron 300AMHz
(定格66x4.5v2.0 最高103x4.5v2.0 常用100x4.5v2.0)

OverClock熱からフィーバーしたCPU。しかも、Dualで動作する方法が編み出されて一気にハイエンド環境を手に入れるチャンスが拡大した。筆者もDualで900MHz相当になるなら2年くらいはハイエンドでいられると思ってCPUを2個入手。しかし、当時はSLOT1で工作が面倒でリスキーな上、工具を揃える費用考えたらPentium2でDualにするのと大差無いことに気付き断念。1個は仕事で使うことにした。

結果的にはDualに固執しなくて良かったと思っている。Dualにすると不安定要素が増え、管理が大変になるようだから。

過去一番バランスがいいなと思ったCPU。なんでもそこそここなす(Intel相変わらず)。300Aとなっているのは、同クロックでL2Cache無しの物が既に市場に出ていたためです。

HDBENCH Ver 3.22による演算能力 (C)EP82改/かず
測定条件100x4.5v2.0w26.7で測定
Processor Celeron 450.78MHz[GenuineIntel family 6 model 6 step 0]
OS Windows 2000 5.0 (Build: 2195)
テスト項目結果1MHz当たり1W当たり
Integer20,56345.62770
Float20,48645.45767

仕事機(自作)

Intel Celeron 300AMHz
(定格66x4.5v2.0 最高103x4.5v2.0 常用100x4.5v2.0)

というわけで、2個買ったCeleronの片割れは仕事で使うことにしました。AMDが一寸苦しい時期で、K6-3にしたい気持ちもあったのだけど、安定性をとってCeleronにしました。

結果的に家の自機3号と同じMotherBoard,CPU,Memoryになりました。ただ、仕事の内容が変わる度OSが変わる状況に対応するためにHDDを3つも買ってリムーバブルケースに入れてOS毎に分けてました。しかし、最近の仕事はOSに拘る必要が薄れているので意味が無くなって来ています。しかも、全て容量が6.4GBという中途半端なSpec。OfficeとかVisualStudioとか気にせずインストールしていくと容量不足に陥ります。まあ、会社に置きっぱなしで電源が入ることも滅多にないんだけども(勿体無い)。

ちなみに常用を定格にしているのはフルタワーケースに風量の少ない電源ファンのみ&設置場所の関係で熱暴走を起こすからです。本当は450MHzで動かしたいところです。VisualStudio.NETのBeta版とかインストールしてみたかったけど、HDD容量も足らなきゃ、CPUのクロックも足らん。泣。

仕事機(O'tec韋駄天)

Intel Celeron 333MHz
(定格66x5.0v2.0)

えーと、オーテックの韋駄天です(最近見ませんね)。お仕事専用で、使用時期も僅かだったので印象は薄いです。でも、これ、CPUファンレスだったんですよ。部下さんの仕事機になってから調子悪いみたいです。

2001-10-08

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