Zilog Z80A

Intelの8bitCPU8080の上位互換CPUとしてZilog社が出したCPU。8bitCPUの代表格となり、現在でも制御用コンピュータとしてよく使われる一品。IntelはIntelで8085を出したんだけど、マイナーでしたね。

ちなみにZ80シリーズの4MHz版がZ80Aです。

と、こんな感じ。
MSX等のテレビに画面を出力するタイプのパソコンではビデオコントローラの制約からか約3.58MHzで使われました。現在ではメモリやI/Oを統合して1チップマイコンとして活躍中。秋葉原の秋月電子に行けば、キットで売っています。(最高12MHz。但し、東芝製。多分。)

その後ZilogはZ800Z8000Z80000って出してたんだけど、どうなったんだろうねぇ。(なんか今でもZ8で生きているみたい)

MZ-2000 (SHARP)

初めて所有したパソコンです。

初めてパソコンなるものを見たのは、小学3年生位だっただろうか。記憶に違いが無ければBasicMaster(日立)。そして、小学6年生になる頃、パソコンに目覚めた。

初めて買った雑誌はI/O。もっと初心者向けのものにすればいいのに。無茶無謀は生まれつきなようで。判らん言葉だらけ。想像だけが広がる。で、当時は色々な機種があって記憶をたよりにあげつらってみると、

などなど、その後あらゆるメーカから乱発されるというような時期でした。自分は生まれつきマイナー好きなので、売れ筋とかよりも見た目を含めてストイックなまでの追求を感じる製品に心惹かれる傾向にあります。シンクレアZX-81とか?

そんな筆者が一番気になったのがMZ-80シリーズ(SHARP)。

新聞広告でMZ-80Bの画面に日本地図が表示されているのを見て、これ買ったらいろんなデータがいっぱい入っているんだろうなと、大きな勘違いをしていました(当時、地図帳の統計オタクだったので、例えば人口密度ランキングとかが図表で表示できるものだと勝手に思っていた。いや、自分で作らずにね。)。まあ、テレビとかで見るコンピュータって、使っているところしか出てこないもんで。(カチャカチャ……「隊長!大変です!」とかね。)

新シリーズでMZ-2000MZ-1200が出た時に我慢しきれず購入(一応、自分のお金だったと思う)。これで、いろいろなことを覚えました。まだパソコンなんて一部のマニアな人しか弄ってなくて、それでも根暗イメージだけが広く浸透していた時代。おいらの年代ではクラスに1人持っていれば多い方だった。いつも、マニュアルと首っ引きだったっけ……(遠い目)……やりもしないで集めた言語の数々。

……あれ?ほとんどBASICじゃん。当時はカラーが使えるとか整数演算しかできない代わりに速いとかコンパイルできるとか(インタープリタが主流だったもので)程度のことでパッケージが分かれていたからなぁ。

実は、自分が買った時には知るひとぞ知るX1が出ていたことが後で分かり、一寸ショックだったが、ハードで不利でもソフトで超えちゃるなんて言っとったっけ。

それにしても、このMZ-2000。思想的には現代にぴったし通じるものがあります。クリーンコンピュータの思想といい、オールインワンの思想といい。考えてみたら、今の本体・ディスプレイ・キーボード独立の形態よりもずっとスマートでしたよ。今で言うなら、ノートパソコンなんでしょうけど。

思想は立派で20年も時代を先取りってのは凄いことだけど、発展途上にある時代に完成形を出しても、メジャーにはなれないんだよね。ちっと早過ぎた。しかも、このMZシリーズを作っていた部門は数年後に無くなってしまいました。テレビ事業部の出したX1シリーズに人気が集中してしまったためでしょう。

今のSHARPにはMZのようなストイックな美しさを感じられないのが残念です。

m5Pro (SORD)

これ、知っている人います? m5はタカラ(おもちゃメーカ)からも出ていたんだけど。

ファミコンブームの時に様々なメーカからファミコンのような製品が出てたんだけど、総じて売りにしていたのが、パソコンでしかも(ファミコンのような)ゲームができる。ってこと。またまた記憶を頼りにあげつらってみると、

その後、MSX規格なるものが出てきて、ファミコンもどき付きパソコンは膨大なバリエーションを誇ることになる。

で、このm5はMSXよりも前に出てMSXよりも優れものだった。

音源はMSXの4オクターブ3重和音に対して、6オクターブ3重和音。しかも、エンベロープも豊富。スプライトの仕様は同じだったけど、m5にはmove文という凄い機能があった。スプライトとは、絵を任意の場所にレイヤー(階層)で表示するもの。MSX等では最大32x32ピクセル(といっても16x16の縦横2倍拡大表示だったと思うが)の絵を最大32階層重ねて表示することができた。で、何に使うかって言うと、アクションゲームのキャラクタに使うんですよ。当時のCPUの処理能力からするとアクションゲームって結構つらいものがあったので補助機能としてこのようなものが使われたと。(ファミコンにもありました。)で、MSXではスプライトは場所を決めて表示することしかできなかったけど、m5ではこの場所までこのスピードで移動って命令することができた。(さらに、ちょっとマシン語の知識がある人は曲線移動(?)までできた。)しかも、m5ではスプライト同士の当たり判定までできた。(スプライト同士の表示が重なると予め設定していた処理ルーチンに飛ばしてくれるという、一種の割り込み機能。)当時流行っていたZEVIOUSもどき(ゼビウス。綴り合ってる?)がMSXに比べて格段に楽に作れた。

でも、MSXの出現であっけなく敗退。SORDは倒産。何がいけなかったのかねぇ。ブラインドタッチの出来ない消しゴムキーボードかねぇ。超絶に少ないメモリ(BASIC-Gで8KB)かねぇ。

HB-F1XDJ (SONY)

MSX2+

わ~ぉ。なぜ、こんなマイナーな機種を。結局、NEC嫌いとDOS/V機の怪しさ(当時はまだ、これ使えるの?って感じだった。)がそうさせたのでしょう。つーか、ゲームが簡単作れるっていうコピーに惹かれただけ? それにしても、小学生から大学生までZ80Aですよ。長。でも、あんまり使わなかった。意外と使いづらかったし。市販のRPGやってみたら10歩位移動する度にFDDアクセス。敵と遭遇してFDDアクセス。やってられませんでした。

MSX-TurboR(CPUはR800。なんと16Bit。)にも惹かれるものがあったけど、あまりにもマイナー過ぎて絶対失敗するって思い留まりました。(正解)

2001-10-28

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