Rise mP6 (0.25µm)
RiseのSocket7CPU。
Riseって会社まだあったっけ? mP6はパソコンでDVD再生がトピックだった頃、どのCPUよりも安くコマ落ちの無いDVD再生が出来るCPUとして、鳴り物入り(?)で登場したもの。mP6 266PR(実駆動200MHz)でK6-2 300MHzを凌ぐDVD再生能力があるそうだ。定格で動けばね。っつーか、売りが余りにも乏しいのでそれくらいのことしか言えなかったのかも。
相性問題にも厳しくて、人柱アイテムにしかならなかった。(サーバ用途にするならWinChipの方が良いし)
今は、VideoとかSoundとかひっくるめて統合型CPUとして頑張ってます。SiS550でしたっけ? CyrixのMediaGXの後釜となるNationalSemiconductorのGeodeGX1(でよかったんだっけ?)と共に頑張れぇ。ブラウザボードとかに使われそうですよね。WindowsCEとか。
自作機
Rise mP6 266PR
(定格100x2v2.8 最高95x2v3.0 常用83x2v2.8)
不良品つかまされたと思いましたよ。ええ。毒を食らわば皿までの精神で買ったものの、OSの画面表示とともにハングアップ。AGPでは動かないのかと思いました。実は定格より低いクロックならちゃんと動くことが最近発覚。今更使う気起きねぇ。けど、一応ベンチは取る。変な結果。整数演算がぼろぼろに速いです。浮動小数点演算がへろへろです。体感は(当初、想像以上に遅いと思っていたけど)同クロックの他製品に比べれば速いかもしれない。売りにしていたDVD再生をしてみたかったけど、マシン構成を大幅に変更しなくてはならなかったので断念。
どっかの英語のサイトで300MHzで動いたらBestみたいな文面見て期待したのに、物知らずに書いたのか、自分の語学力が無いのか(こっちが正解。多分)。ちなみに、電圧を上げても下げても動作周波数が下がるというナーバスなCPU。発熱は少ないけど、プラスチックでコアを覆っているから中にこもっているんじゃないの?
低電圧駆動特性
2001.12.16 Serverとして使用するために、CPUの消費電力低減テストを行ってみました。そしたら、なんとびっくり! 83x2v1.7でBIOSが拝めました。反面がっくり! 倍率1.5倍が設定できませんでした。100x1.5v2.0位で動かしたいと思っていたので。設定できる倍率は2・2.5・3・3.5倍のみです。
定格2.8Vという設定が如何に無理して高Clockにしようとしたか分かるような気がします。定格が既にOverClock状態なのではないかということです。無理してもライバルには追いつけないんだから、いっそのこと定格66x2.5v2.0とかにしてしまえば、もしかしたらNotePCの市場を確保できたかもしれませんね。いやいや、さっぱり気が付きませんでした。
その後83x2v1.9で安定。また、不安定だった190MHz駆動も95x2v2.3で安定しました。ファンレスで連続高負荷に耐えられるのでサーバ用途にピッタリ。ちなみに、DVD再生は再生支援機能付きのATiRageFuryと組み合わせたのにコマ落ち&CPU負荷100%で見れたものではありませんでした。Windows2000で試したのがいけなった?
mP6-166は166MHzでTDP7.3Wだそうですから、1.9V駆動ならば推定3.4Wですか。また、190MHz2.3Vは推定5.5W。元々が低消費電力だけにファンレス楽勝ですね。懐にも優しい。印象がガラリと変わってしまいました。
なんでも0.18µmプロセスのmP6-366(250MHz)なるものが極少量流通しているらしいです。めっちゃ欲しい!
測定条件 | 95x2.0v2.3w5.5で測定 Processor mP6 190.38MHz[RiseRiseRise family 5 model 0 step 4] OS Windows 2000 5.0 (Build: 2195) Service Pack 1 | ||
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テスト項目 | 結果 | 1MHz当たり | 1W当たり |
Integer | 15,037 | 78.98 | 2,760 |
Float | 3,571 | 18.76 | 655 |