Intel Pentium!!! (Coppermine)
Intelの第6世代CPU。SSEを搭載して0.18µmプロセスで製造。
Intelの第6世代CPUはPentiumProからPentium3-Sに至るまで非常に長く販売されて来たCPUです。Socket7の延命に一役買ったK6シリーズも長寿命の印象がありますが、パッケージの変遷を考慮に入れなければPentiumProシリーズの方が先に出て、現在でもある程度の流通量を確保している点で長寿命と言えます。クロック周波数で見ても、K6シリーズが166~550MHzに対して、PentiumProシリーズが150~1400MHzとロングスパン。プロセスルールも、K6シリーズの0.35~0.18µmに対して、PentiumProシリーズは0.6~0.13µmと長寿命を物語ります。それゆえに最終型Pentium3は完成形に近いCPUと言えそうです。
今回(ロハで)入手できたPenium3はCoppermineの533EBです。FSB133MHzで倍率4倍と、同シリーズの中で最低倍率のものです。Pentium3は倍率が固定されていますので、クロック変更はFSBを変更することで行います。このCPUではOverClockの限界はほぼFSBがネックとなります。凄い人はFSB220MHzとかで動かすみたいですね。それでもクロックは880MHzなのでCPUよりFSBの限界のようです。逆にクロックを落とすとどうなるか。実は今回入手を目論んだのはこちらClockDownです。勿論、Fanレス狙いです。定格でもTDPmaxは14Wと優秀ですが、FSB100MHzで400MHz。1.3Vで駆動できるなら推定TDPmaxは6.5Wと余裕でFanレスです。VIAのC3が800MHz1.35VでTDPmax8.5Wですが、整数演算を重視するPCにはC3が良いでしょうが、浮動小数点演算あるいはSSEを多用するPCにはPentium3の方が圧倒的に向いています。C3はSSEが無い上に浮動小数点演算については半分のクロック(400MHz)で動作しているのです。
自作機
Intel Pentium3 533EB MHz
(定格133x4.0v1.65 常用112x4.0v1.5)
「動かないんじゃなかったっけ?」と言われながら貰ってきたCPUです。暫く動作確認をできませんでした。対応するマザーボードが1枚しかなく、一番使用するPCだったもので。
2002.03.31のPC構成春の大改正(なんじゃいそら)で動作を確認しましたので、AVPCとして使用することにしました。OverClockのテストはしていませんので未知数です。440BXチップセットのマザーに搭載していますので、CPUが定格動作でもAGPのクロックがOverClockになってしまいます。測定条件 112x4.0v1.5w9.6で測定
Processor Pentium III 448.78MHz[GenuineIntel family 6 model 8 step 1]
OS Windows 2000 5.0 (Build: 2195)テスト項目 結果 1MHz当たり 1W当たり Integer 20,423 45.51 2,135 Float 20,348 45.34 2,128
低消費電力チャレンジ
VIDに関係無くコア電圧を出力できるTualatin対応マザーでは1.05Vで駆動することもできます。詳細には調べていませんが、1.05VでもFSB100MHzの400MHz駆動は余裕です。FSB112MHzとなる448MHzでも大丈夫そうです。
対応マザーがそれほどエコでは無かったのでシステム消費電力はアイドル20Wがいいところでしたが。
自作機
Intel Pentium3 1.0B MHz
(定格133x7.5v1.75 常用100x7.5v1.35)
2006.04に野晒しになっていた廃棄物から救出。めぼしい物は既に抜き取られており、雨に濡れて錆びているところもあったが、意外と簡単に抜き取れるものしか持って行かないものですね。ヒートシンクに隠れていましたよ。里子中。