MAZDA RX-7 (SA) 198?
12年落ちのRX-7。意外に普通のクルマでした。
198?年 RX-7 573x2RE GT 5MT (MAZDA)
友人知人のクルマImpression第6弾です。
当時で12年落ちという初代前期型RX-7。型式で良く呼ばれていますがSA22Cです。
NAの2ローターで鉄バンパーの前期型。志のある人の乗って欲しいという前オーナーの意思を友人が引き継ぎました。相当な額を修理費として注ぎ込みながら、また、次の志ある人に受け継がれていったSA。その一端に触れることが出来ました。
RX-7(SA)の特徴
- NAのロータリーエンジン
後期型でTURBO化されて以来、RX-7としては2度と現れなかったNAのロータリーエンジンを搭載。その素直な特性は意外なほど普通にクルマを走らせます。 - フロントミッドシップ
タダでさえ小型なロータリーエンジンをホイールの内側に搭載していますので、スポーツカーにとって重要な要素(本当はどのクルマでも重要)であるモーメントの低減に役立っています。 - 13インチホイール
現在、13インチったら軽自動車でも平気で履いていますが、PCDが特殊なためホイール交換が困難であり13インチホイールのまま。タイヤサイズも185/70R13と今となっては平平凡凡。外径からしたら、185/60R14とか185/55R15とかに値するものだけど。
Impression
もちろん、12年という歳月を経たクルマですので、新車での状態は分からないのですが、思いのほか普通のクルマです。
エンジンのフィーリングも回転落ちが鈍いというロータリーならではの特徴以外にこれといった印象は無く、荒っぽい騒音は発生しないものの、6気筒相当(2ローターの爆発間隔は6気筒レシプロエンジンに相当する)のシルキーなエンジンという印象も無いです。
何にも言われなければ、普通の1800ccエンジン。1tを切る軽い車体と相まって、低回転でのトルクにも不足はありません。
スポーツカーにありがちなナーバスな操作性ではなく、エンジンもミッションもハンドリングも適度にダルであり、ブイブイ言わす運転には実は向いていません。
シートもホールド性など余り気にしていない作りとなっています。RX-7と言うよりは、古いROADSTERのCLOSEDといった印象。
前期型では、まだ現在の強烈なスポーツ志向というのは欠片も出ていなくて、スペシャリティの傾向が強く出ています。ちなみに、2代目(FC)で色濃く出ていた「GlandTourer」の薫りも初代前期型では感じられません。
このクルマで印象的なのはダイナミックな旋回です。2+2ですが、フロントシートの配置はリアタイヤハウスの直前にあります。車体の中心より後ろに座るレイアウトは旋回時には乗員は旋回方向と逆に振られる(厳密には旋回中心より後ろに座っていれば)わけで、長く見えるボンネットと合わせてダイナミックな挙動を視覚的にも感覚的にも味わわせてくれます。
スポーツカーにありがちな、他車からの挑発はさすがにこのクルマに乗っている時にはありませんでした。「よくもってるな」とか「珍しい」とか思われているのでしょうか? 「骨董品」のように見られて、荒っぽく接近されることも無いので、かなり運転の楽なクルマでした。
項目 | 単位 | 値 | コメント |
---|---|---|---|
全 長x幅x高 | mm | 4285x1675x1260 | あまり現在と差が無い |
ホイールベース | mm | 2420 | 同上 |
トレッド 前/後 | mm | ? / ? | 調査中 |
室内 長x幅x高 | mm | 1460x ? x ? | 調査中 |
最低地上高 | mm | ? | 調査中 |
車両重量 | kg | 990 | 車種によっては1t超える? |
最小回転半径 | m | 4.8 | 以外に小回りが利く |
10モード燃費 | km/l | ? | 調査中 |
エンジン型式 | − | 12A | NA |
エンジン種類 | − | 2ローター | |
内径 x 行程 | mm | − | レシプロエンジンじゃないので |
総排気量 | cc | 1146 | 573cc x 2 |
圧縮比 | − | 調査中 | |
最高出力 | ps/rpm | 130/7000 | 現行Familiaと同じ馬力ですか |
最大トルク | kg-m/rpm | 16.5/4000 | |
燃料/タンク容量 | l | ?/55 | 調査中 |
タイヤサイズ | − | 185/70R13 |