SUZUKI WAGON R 1999
軽自動車の王者WAGON R。精度のバラつきが気になるクルマです。
1999年 WAGON-R 660 FX 3AT (SUZUKI)
レンタカーImpression第1弾です。
1999年の沖縄旅行で使用したレンタカーです。もしかしたら年式は1998年かもしれませんが、規格変更後のものなので10月以降のものです。
スモールカーに改革を起こしたクルマがその地位を確立すべく正常進化して登場。その空間性能は小型車に全く引けを取らない立派なものです。
タクシーもこれでいいのでは? ってくらい。
WAGON-Rの特徴
- セミトールワゴン
もうWAGON-Rの特徴はこれに尽きるって感じ。全高を高めに取ることで、小型車に負けない空間と感覚を獲得し、さらに一般の乗用車よりも数段優れた視界を有している。もうこれだけで購入の価値は十分にありって感じ。 - ワンアクション格納式リアシート
使い勝手を大変魅力的にするアイテム。リアシートバックを倒すと同時にシート全体が前方に沈み込んで、荷室がフラットに。フロントシート背後にリアシートが残らないので、広大なラゲッジフロアを獲得している。本当はもう一寸低床にできるのでは?とも思うが、かなり立派。
Impression
流石に見晴らしの良さは素晴らしい。フロントウィンドウの傾斜もきつくなく、筆者の運転ポジションでも余裕の前席空間。
ただし、乗降性と挙動から思うに若干高すぎる設定に感じられる。そうなると今の全高1550mm化は当然の流れか。
ロールは抑えてあるものの、限界はそれほど高く感じられない。コーナを高速で抜けようとするとなんとなく横転しそうな感覚がある。おとなしく運転する分には本当にこれで十分と思える。
本当はもっと良くして欲しいところは沢山あるのだが、バランス良くまとまってしまっているので、これ以上を要求するなら他車にすべきとも思ってしまう。もっとも、他車にするとWAGON-Rにある利点の多くが消えてしまうのだが。
リアドアが開口幅、開口角度共に若干不足を感じる。ラゲッジフロアの高さはもう少し低い方がいいな。
WAGON-RはFFと4WDで共通のフロアを使っているために(安く出来るのだが)FF単独で見れば、床下に余分な空間が開いているということになる。FF専用車にできればDEMIOだってFUNCARGOだってFITSだって蹴散らせるのに。
レンタカーの他に同時期の同エンジンの同ミッションのWAGON-Rを運転したことがあるが、足はフニャフニャ、ステアリングはダル、アクセルもブレーキも遊びだらけというヘボヘボ車だったが、なんでこんなに違うかな。精度が悪い?
項目 | 単位 | 値 | コメント |
---|---|---|---|
全 長x幅x高 | mm | 3395x1475x1680 | ルーフレール込み |
ホイールベース | mm | 2360 | 軽の水準 |
トレッド 前/後 | mm | 1295 / 1290 | 目一杯外出し |
室内 長x幅x高 | mm | 1685 x 1220 x 1305 | やや荷室重視 |
最低地上高 | mm | 140 | |
車両重量 | kg | 760 | 現在は安全対策で重くなっている |
最小回転半径 | m | 4.2 | 小回り性能はピカ一 |
10モード燃費 | km/l | 18.0 | CVTが良いんだけどなぁ |
エンジン型式 | − | K6A | NA |
エンジン種類 | − | DOHC直列3気筒 | |
内径 x 行程 | mm | 68.0 x 60.4 | 直3-800ccや直4-1000ccを睨んだ設計 |
総排気量 | cc | 658 | |
圧縮比 | − | 10.5 | 効率重視 |
最高出力 | ps/rpm | 55/6500 | 少し高回転偏重型が直った |
最大トルク | kg-m/rpm | 6.2/4000 | 現在はよりトルクアップ |
燃料/タンク容量 | l | レギュラー/30 | 軽量化=タンク容量小 |
タイヤサイズ | − | 155/65R13 | 軽の水準 |