ネットブックの賞味期限はいつまで
当記事には根拠に欠ける邪推や妄想が混入しています。
事実の確認は各自の自己責任においてお願いします。
相変わらず、ネットブックに対する締め上げが厳しい。
元々が条件付きバーゲンプライスだったのだから仕方ないのかもしれないが、IntelもMicrosoftもあの手この手でネットブックに制約を付け加えている。
初めから言われていたことは、解像度制限、メモリ搭載量制限、HDD/SDD容量制限、CPU/チップセット抱き合わせなど。これらの条件を満たすことで特別に安い価格でハード・ソフトを仕入れることができていたわけだ。
これらの制限のうえにWindows7では機能制限付きのエディションが適用されるであろうことも既に報じられて久しい。
さらに最近、ネットブックに付属するMicrosoft Office Personal 2007が2年間の期間制限付きになった。これは名目上は価格設定を安くしたということだが、実際の価格はほとんど変わっていない。しかも、2年後に延長プログラムがあるわけではなくて、普通にパッケージかアップグレード版を購入するハメになるらしい。
そして、ネットブック向けに投入される予定だったAtom N280+GN40が少なくとも日本では製品を見ることができないまま受注終了とのこと。名目上は需要が無いためとされているが、GN40搭載による映像処理性能の向上をネットブックにもたらすことを嫌ったのではないかと推測してしまう。
IntelはCULV、AMDはYukonとネットブックの一段上となるカテゴリーの創出に力を入れている。これら新カテゴリーとネットブックとの明確な差としてHD映像への対応を掲げ、それに相応の対価を得ようとしているのではないだろうか。
ネットブックに対して容易に安価なまま性能向上をもたらしては利益を損ねてしまうと、どこも利益確保に躍起な感じ。
一方、今のところCPUを持たないNVIDIAはそんなこと関係なく自社GPUを売りたいので、Atomにも充分な性能を持つGPUを宛がった。それがION。
しかし、上記バーゲン価格の条件からことごとく外れるため、また、NVIDIAも自社GPUの取り分を減らす気はあるはずもなく、今のところ価格や性能のバランスでいまいち良いところが見出せない。
結果として、だんだん割高感が増して行く感のあるネットブックだが、果たしていつまで持つのやら。。。