Vaio P いまさらチューニングネタ ~XP化
既に販売終了してしまったSony Vaio Pのチューニングネタです。Blogに書けるほどの情報が無かったので今日まで引っ張ってきてしまいました。
後期型であるVPCP11AKJのXP化とCPUコア電圧調整を中心とした省電力チューニング。
海外なら後期型向けXP用ドライバがある
前期型はWindowsXPモデルそのものを販売していたこともあり、Sonyの日本向けサイトで公式にドライバを公開していますが、後期型にはそれがありません。Windows7はWindowsVistaに比較してパフォーマンスが改善しているとのことでXP化への需要が相対的に低下したこともあるでしょうがWindowsXPでは機能しないものが多いこともあるかも知れません。
海外向けのSonyサイトでは後期型のWindowsXP向けドライバが公開されています。「VPCP11」「XP」「driver」で検索すれば すぐに見つかるでしょう。USサイトが見つかるとなんとなく安心なのですが、自分には見つけられなかったです。検索上位に出てきたタイとアジアを見比べてみたら同じ内容のようなので、この辺のサイトで良いかと思います。
実は自分がXP化したときはまた違う方法でドライバを入手していたのですが、方法を忘れました。どなたかが公開してくれたリンクを辿っただけだったとは思うのですが。まぁ、そのときに取得したドライバと上記サイトで入手したドライバを比較してもほとんど同じ内容と思われます。
XP化のメリット/デメリット
何といってもXPは動きが軽くなります。パスワード入力を2度行うようにセッティングしている状態でも、電源投入からログオンまで約20秒で到達できます。タスクバーが出揃うまでもう約20秒。さらにもう10秒ほどでディスクアクセスも落ち着きます。
反面、XP化をすると、動作しないデバイスがあります。
(あまり、突き詰めていないので大いに間違いな可能性あり。)
- 照度センサー
画面の明るさを自動で変化させることはできなくなります。 - Gセンサー
画面の縦横回転やブラウザの「進む」「戻る」を本体そのものを動かして操作することはできません。 - デジタルコンパス
GPSも機能しません。 - ノイズキャンセリングフォン
- ワンセグチューナー
勘違いしていたこと
Windows7の方が省電力機能が良く効くという話があちこちにあって、すっかり信じ込んでいたのですが、どうやらXPSP3でもC6ステートには入るらしいです。
省電力機能はイマイチだがそもそもOSが小規模なため電力を食わないXPと省電力機能は優秀だがそもそも大規模なOSが電力を食いつぶす7という対比かと思ってました。いままで。
あと、スリープに対する誤解。スリープはスタンバイと考えて良いようですね。かつて、デスクトップPCにVistaをインストールしたときにスリープでハイバネーションをしつつ、スタンバイという動きをされたので、すっかりハイバネもしてしまうのかと思い込んでました。ハイバネしつつスタンバイは現在「ハイブリッドスリープ」と呼ばれるようです。
これの何が嫌かっていうと、SSD相手にメモリ内容を書き出してからスタンバイなんて、時間掛かるわ、電力消費するわ、無駄にSSD消耗させるわ、良いことなんて1つも無いからです。しかも、メモリがあればあるほど有効活用するようになったVista以降はメモリ使用量が膨大になるのでハイバネーションに掛かる時間が増大し、復帰にも時間が掛かるようになるので、正直シャットダウンした方がマシと思える機能になってしまいました。
別に今から苦労してXPにする必要は無いかも
Vaio Pのスペック的にはXPがベストフィットかと思っていたのですが、案外7をチューニングした方が良いかもと思いつつあります。一応メモリも2GB搭載してますので不足という状況にはあまりならないと思われますし、WEIの結果で判断すると結構まともに動作しそうなんですよね。
(購入してすぐにXP化しちゃったのであまり7の実力が分かっていない。(^^ゞ)
なんでこんな風に思うようになったかというと、最近購入したVaioEの動作の様子と、SSDファームアップのために7を仮インストールしたAthlonX2 3600+デスクトップ機の動作の様子を見ていると思っていたより全然速かったので。
ちなみにWEIを比較してみましょう。
Vaio P | Vaio E | Desktop | |
---|---|---|---|
CPU | Atom Z560 2.13GHz | Core i3-380M 2.53GHz | AthlonX2 3600+ 2.0GHz |
RAM | DDR2-533 2GB | DDR3-1066 8GB | DDR2-800 2GB |
GPU | US-15X UMA | MobilityRadeonHD5650 1GB | RadeonX1250 UMA |
SSD | 256GB | CSSD-SM60NS1Q 60GB | SG2 30GB |
プロセッサ | 3.0 | 6.5 | 4.7 |
メモリ | 4.4 | 7.2 | 5.5 |
グラフィックス | 4.6 | 6.7 | 3.7 |
ゲーム | 2.6 | 6.7 | 3.4 |
ハードディスク | 6.1 | 7.3 | 5.9 |
※1 手持ちのVaioPはWEIを調べる前にXP化してしまっているので、ImpressさんのHothotレビューの値を引用させていただきました。
※2 VaioE、DesktopともWindows7 32Bit版の値です。インストール後、ろくにチューニングせずに取ったものなので、チューニングや64Bit版の導入によってより数値を上げられる可能性があります。
(例えばVaioEは64Bit版ならCPUが6.8になる。)
XP⇒7に変更するにあたって一番気になるのが、画面描画方法の変更なのですが、WEIを信用すると、もたつきが気にならなかったDesktopよりも良い成績なので、ひょっとしたら7でもイケるかも。
逆に今後はXPで困る場面が増えていくでしょうから、何かの機会があれば7に戻しましょうかねぇ。
あれ?チューニングネタのつもりが否定で終わる結果に!?