幼馴染 (幼馴染 第1章)
この曲はある作品に感銘を受けて作成したものです。始めは単発の曲だったのですが、全5曲の構成に膨らみました。
Created by 山牧田 湧進 (Yamakida Yuushin).公開日 公開先 2012-04-01 当サイト 2012-04-02 Wacca 2013-03-30 YouTube
Self Liner Notes
曲の作成自体が2年半ぶりくらいになります。本当はもっと作りたいけどなかなか思い通りにはいかないものです。
この曲はある作品に感銘を受けて作成したものです。エッセンスを抽出するつもりだったのですが若干ただのまとめっぽくなってしまっているような気も。(^^ゞ
僕は曲を作る場合、ほとんどがメロディ先行で、そのメロディを口ずさむときに当てはまりやすい言葉を軸にしてテーマや詞、題名などを決めていく形が多いのですが、この曲のメロディでは「なぜこんなに」の部分が確定していたので、そのほかの部分をテーマに沿って埋めていったという感じです。
間奏は完全に後付けで、詞の内容が1番と2番とで大きく時間軸が異なるために時間の経過を感じさせるように工夫したつもりですがいかがでしょうか。
今回はピアノ伴奏のお勉強を兼ねて編曲したのですが、教科書的な伴奏はできていなくてかなりぐちゃぐちゃです。あといつもコードの付け方が粗くなってしまう(苦手)ので、細かく付けるように意識しました。
歌詞の方ではなるべく幅広い受け取られ方ができるように具体的・断定的な表現をさけつつ、人格表現はぼやけないように一人称は「おれ」としてみました。
例えば「手を振るおまえが滲んで見えなくなる」は別れの情景を表していますが、その後の離れ離れの日々によって思い出などもぼやけていくさまも表しています。あと、「溢れて止まらない」のは「想い」だけかよ?っていう……(^^ゞ
幼馴染 全5章
(2012-04-07追記)
この「幼馴染」のテーマをもっと広げたくなってしまって、全5部構成を予定しています。ここから、そのあらましを紹介したいと思います。
幼馴染 (幼馴染 第1章)
幼馴染である「おれ」と「おまえ」。幼い頃から「おれ」は「おまえ」と共にありたいという想いをずっと抱いていました。
それはハッキリとした感情ではありませんでしたが、年月の経過と共に明確になり認識していきます。好きとかそういう感情以前の言わば魂のレベルでの欲求があると思われますが、「おれ」自身それほど詳細な自己分析ができているわけではないので「心が求めている」というレベルまでしか分かっていません。
そんな「おれ」の目線で生い立ちから再会までを描いた歌がこの第1章「幼馴染」になります。
全てを失う日 (幼馴染 第2章)
再会と告白を果たし、結ばれたかにも見えた「おれ」と「おまえ」でしたが、現実には想いだけでは打ち破れないさまざまな障害があります。
その障害への対処において、ふたりは互いに自己を犠牲として収めようとしてしまいます。
結果として互いの距離は次第に離れ、お互いに不幸な状況に陥っていきます。
そして遂に全てを諦め、全てを失わんとしたその日、それでも「おまえ」はそこに居てくれていました。
風の詩が聞こえる (幼馴染 第3章)
急変する天候の中、ふたりはこれまでのことをもう一度再確認します。
お互いのためを思ってしてきたこと、お互いが必要とし、必要とされたい存在であること。
風は濡れた身体を乾かしてくれるだけでなく、お互いの涙も乾かしてくれました。ふたりが幸せになるためには、一方的に自分を犠牲にするのでは駄目だと気付かされます。
現実が変わるわけではない。でもそれに打ち克つためには「おまえ」も「おれ」も涙を流すようなことにしてはいけないと「おれ」は気付き、誓ったのです。
祝福のマーチ (幼馴染 第4章)
「おれ」と「おまえ」、立場は違えど互いに求め合い、与え合う対等な関係になることができました。
今やっとスタートライン。想いを遂げた「おれ」は喜びを大爆発させます。
思いっきりとびっきり幸せ気分な日があっても良い。これはその記念日を謳った歌です。
共に歩む道 (幼馴染 最終章)
さあ、旅立ちの時。
これから歩んで行く道は「おれ」と「おまえ」、「おまえ」と「おれ」で進む道です。
これまでに失った時間を取り戻しながら旅を続けて行きます。
その旅が終わるとき、きっと「おれ」は願いが叶ったことを喜び感謝するだろう、そしてそれは多分「おまえ」も同じだと信じたい。
改めて「おれ」は決意表明をします。
Lylic
幼き日を辿れば 変わらぬ二人がある
ずっと そばに居て守ってやると
強がり言っていたあの頃
大きくなっておまえは故郷を離れて行く
ずっと 帰ってこないような気がして
怒って拗ねてた
なぜこんなに悲しいのか……分からないけど
手を振るおまえが滲んで見えなくなる
それでもおれは 守り続ける
おまえの居場所はここにあると
おれはいつも いつでも いつまででも 待ち続けてるここで
時が過ぎておまえがついに帰ってきた日
もう おれを置いてどこへも行くなよ
抑えられない本音を漏らした
そばに居たかったのは 本当はおれの方だった
たとえ おまえが誰かの方に向いても
おれには おまえが
なぜこんなに愛おしいのか……分からないけど
熱い想いが溢れて止まらないよ
ずっと心が求めている
おまえと共に歩むことを
おれがおまえのそばに居て守ってやると 強がりを言いながら