Dell LatitudeX1
2005年11月。Memory 256MB×2、バッテリ3Cell+6Cellの状態で購入。お値段¥113,250。
持ち運びし易いノートPCが欲しいと常々思っていたのですが、どうしても価格が高くて手が出ない。当時としては最軽量でもないしバッテリ駆動時間もそれなりだけど価格がかなり安い状況にぶちあたり購入と相成りました。
ファンレス構造で本体がかなり熱くなります。CPUはかなり省電力なはずなのですが、この世代からChipsetの消費電力が増加傾向にあって、恐らくそのせいかと思います。この点は85x世代の方が良かったですね。とはいえ、91x世代のおかげでMemoryがDDR2で安く大容量が手に入るという利点もあったわけで。
作りは若干安っぽく粗っぽくプラモデルのようでもありますが、実用に問題はありません。若干、Sony VaioZ (PCG-Z1V/P)と似たデザインテイストを感じます。作りは断然Sony VaioZ (PCG-Z1V/P)の方が良いのですが。
キーボードは評判どおり、それなりにしっかり。というか特に不満は無い出来です。キーピッチは18mmとやや標準よりも小さいですが、むしろ、より打ち易いかも。
液晶品質はそれなり、やはりノートPCに過大な期待は禁物。消費電力の方が優先ですから。
バックライトが少々暗く、実作業時には最低でも8段階の上から2番目か、我慢して3番目の明るさが必要になります。そのときの消費電力はIdle時で14W。
NHCでCPU電圧を下げて運用しています。1.1GHzでは定格の0.940V→0.764Vへ。0.8GHzでは設定できる最低電圧0.700V。0.6GHzも当然0.700V。
バッテリ駆動時間もSony VaioZ (PCG-Z1V/P)と同程度でSony VaioZ (PCG-Z1V/P)のミニチュア版という感覚でいます。
将来的にはHDDをSSDかCFに交換したいです。処理速度の点で最大のネックになっているので。
CF換装
何が困難かって、この機種は1.8インチHDD搭載なんですね。すると、変換基板を使う手が非常にやり辛い。根性でハンダ付けまでしてやっている方もいらっしゃいますが、自分はそこまでできません。
当時、1.8インチSSDは余りに高価でネットブックを買い直した方が良いんじゃないかと思ってしまうくらいでしたので、これも躊躇していました。
そんな中、Quad Access (4channels 同時アクセス)のCFが比較的安価で入手できたので、これと変換基板でトライしてみようと思ったのです。
ベンチとか回すとCFが劣化するのでしませんでしたが、まあ、それなりに速いときとすっごい遅いときとがあって。
WindowsXPのログイン画面までは早かったりするのだけれど、そこから何かできるようになるまで無茶苦茶時間掛かったりして。
プチフリというものを存分に味わったものです。
マザーボード故障
2010年1月、購入から4年と少しで、電源ボタンを押しても3つのLEDが点灯して消えておしまい、という症状に見舞われました。
どうやってもBIOSにも到達できないので、うわぁぁぁぁぁぁぁってなりました。マザーボード故障のようです。流石中身Sams……(筆者このメーカーとは相性が悪いです。すぐ故障したり品質イマイチだったり)
何せ、本体もさることながら、増設メモリだのCF換装だの、結構な投資をしたうえでの出来事です。大切に使ってきたバッテリーは元気元気。
ネットブックに移行しようか、修理しようか、中古で同じ物買ってパーツ取りしようか、散々悩みました。
一筋の光明が見えたのはヤフオクでジャンク扱いのマザーボード単品を見つけたときです。送料手数料含めても\2,000足らずで修理することができました。(って言ってもほぼ中身総とっかえですけどね、マザーボード交換したら)
SSD換装
で、結局はSSDの値段がそれなりに落ち着いたときにSSDへと移行してしまったんですね。
とはいっても、IDEの特に1.8インチのSSDなんてのは初期のプチフリものしか存在していなく、それの継続生産ものだったわけです。
そんななのと、MLCとSLCの価格差があまりなかったのでSLCを選択。32GBで\7,000だったかな?
結果、CFよりは随分マシ。もちろんHDDよりマシ。でも、高負荷が継続するとがっつり引っ掛かるときもないわけではない。といった感じです。
いずれにしろ、CPUもメモリもアップアップになってきているので、もう、多くは望みません。
お仕事サブマシンとして御役目全うしてもらおうと思っています。
Ubuntu導入
WindowsXPのサポート期間が終了して、用途を限定する方向にするか、別のOSを導入するかで迷いました。
結果として、Ubuntu14.04LTSを導入する方向に決めました。
一旦Ubuntuを入れ、しかし、消費電力と熱に驚き(これは一部筆者の記憶違いもありましたが)、WindowsXPに戻るも大差無いと分かり、Ubuntuへと舞い戻りました。
消費電力と熱という妥協をするか、用途を限定するという妥協をするか、という二択だったわけですが(他に出費を妥協してWindows8.1という選択肢もあるかも)、Ubuntuに省電力ツールをぶっ込んで妥協を最小限に抑えたつもりです。
XPへの出戻りとまたもや不具合発生
結局その後XPへの出戻りをしました。テキストエディタを中心に作業するマシンとして使用していこうとなったとき、やはり、SakuraEditorを使いたいな、と思いまして。
しかし、上記にあるようにSSDも高負荷が連続すると引っ掛かりが出てくるし、XPはサポートが終了しています。
考えた末、この端末ではネットでお外に出ない。家の中でファイルのやり取りをするとき以外はLANも繋がない。という方針でXPに戻ることにしました。
そうなると、最新である必要も無いのでSP3にはしたものの、その後のUpdateは行わず、性能の高くないマシンにはそれ自体が脅威でもあるアンチウィルスソフトも導入せず。
その結果、調子が良ければ十数秒で起動して、引っ掛かりも感じないという、なかなか軽快な作業マシンになりました。
家の中での作業なので、ACアダプタ接続で、バッテリは劣化を抑えるために充電率50%近辺にしたうえで外して、作業していたのですが、なんかちょいちょい電源が落ちる。
コネクタの接触が悪いのかな? と思って工夫するが、だんだん頻度が増える。
作業に支障をきたすようになったので、バッテリも装着したうえで、ACアダプタを使用して、だいだい30〜70%の範囲に充電率が収まるようにACアダプタを挿したり抜いたりしていたのですが、こんどは「充電中」というステータスのまま電源が落ちるという障害が多発。
ついに、バッテリもあかんくなってきたか、と思っていたのだが、どうも様子が変。「充電中」なのに充電率が落ちていく。まるで、バッテリ駆動かのように。
これは、ACアダプタ差込口近辺で、マザーボード側に接触不良が起こっているかも、と、やっと気が付いて、本体開封。
すると、基板に焦げ跡が。とりあえず、半田を付け増ししてみたら直ったみたいです。
接触不良が一気に改善。しかも、ACアダプタ使用時に本体がやたら熱を持っていた現象も改善しました。バッテリも充電率が下がると突然0%にはなってしまう癖が出始めたようですが、まだまだ、瞬間停電くらいには対応できそう。まぁ、ダメになっても、スペアの大型バッテリがまだあるので、まだまだ使えますが。
ついでに、使用用途が変わらない限り絶対に使わないであろうTPMモジュールと無線LANモジュール外したった。モデムは前から外し済み。少々の軽量化と消費電力低下に繋がれば良しとしよう。
基本、暗い環境でのテキスト打ちなので、液晶輝度も8段階の下から2番目。アイドルで11Wと古い12.1インチPCとしてはなかなかな低消費電力を実現。お布団上での文字打ち用に、まだまだ活躍してくれそうです。
情報揮発
なんか呪われてんのか? って思うくらい、このPCばっかり不具合に見舞われるのですが、2016年2月、今度はSSDの中身が一部飛びました。
SSDのデータは数年で飛ぶという話は聞いたことがありましたが、筆者が実際に体験したのはこれが初、で今のところ唯一です。
自宅Webサーバーへ
んで、テキスト打ちの環境を精査して他のPCへ移行したのと、自宅Webサーバーの負荷を見直して軽量化したので、改めて液晶画面の品質があまり良くないか消費電力はそこそこ低くできるこのPCが自宅Webサーバーとして最適とみて、Ubuntu16.04LTSを導入し直しました。
CPU | Intel PentiumM ULV 733 1.1GHz Dothan 90nm L2 2MB |
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Chipset | Intel 915GMS |
Memory | DDR2-400 256MB OnBoard DDR2-800 2GB SO-DIMM |
Strage | HDD 30GB 1.8in IDE → SSD SLC 30GB 1.8in IDE |
TPM | ○ |
LCD | WXGA(1280×768) 12.1in |
VGA | Intel 915GMS (OnBoard) |
光学ドライブ | 外付けUSB CD-ROM |
LAN | Broadcom NetXtreme 57xx 1000Base-T |
WLAN | Intel PRO/Wireless 2200BG IEEE802.11b/g |
Modem | Conexant D110 MDC 56kbps |
Audio | Sigmatel 9751 |
Speaker | Mono |
I/F | USB×2 (内1つPowered) CF Card Slot SD Card Slot VGA D-Sub15 IEEE1394 Sound 1In/1Out |
KeyBoard | 18mm Pitch |
Battery | 11.1V 2400mAh 3Cell 11.1V 4800mAh 6Cell |
バッテリ駆動時間 | 3~3.5時間 5~6.5時間 |
寸法 | 286×196.8×25mm |
重量 | 1.14Kg (6Cell : 1.285kg) |
消費電力チェック
HDD時代は画面オフで最低9Wでしたが、SSDやCFでは8Wまで下げられます。WLANとBluetoothのモジュールを外すという荒業までやると7Wも見れました。
画面オンでも最低輝度であれば10W安定。WLANとBluetoothがオンでも10Wのまま。以上はXPでの値。
このPCでは(というかPentiumM系のPC全般に言えそうだけども)WindowsXPでコア電圧調整をやるのが一番省電力になります。
Windows7ではXPとほぼ変わらず、Windows10では最低輝度で11W、画面オフで9Wと惨敗。
Ubuntu14.04にTLCとPHCで武装して無線LANオフ画面輝度最低で13W、画面オフで9W。