軽トラみたいな軽乗用車が欲しい
そもそも軽乗用車でもデザイン代は少ないものですが、それでも、軽トラックを見てしまうと、その機能性の高さが羨ましくなってしまったりします。
機能優先デザインの軽乗用車
が一つくらいあっても良い。と、思うのですが、なかなかどのメーカーも出してくれませんねぇ。
筆者は元々軽トラのデザインが結構好きで、その質実剛健っぷりが大好きだったりするのですが、残念ながら筆者の用途にはヘビー過ぎてマッチしません。
これが、アルトやミラのようなベーシックな軽乗用車にも同じノリを適用してくれればとも思うのですが、どうしても余計な加飾を付けて機能性を落として値段を吊り上げたいみたいで残念な感じです。
歴史を辿ってみれば、軽トラのノリに近かった軽乗用車が全く無かったわけではありません。
思いつくところで、まずは初代ワゴンR。しかし、これはRV要素が余計でした。三代目のワゴンRも軽トラ的デザインを取り入れていたのですが、マイナーチェンジを繰り返す度にどんどんと加飾していってしまいました。
意外なところではホンダの最終型ライフ。スタイルよりも視界やインパネの機能性を重視していたりして意外に実用性重視のスタンスを取っていたのですが、如何せん、お値段がスタイリッシュな他乗用車と同等以上という、お買い得感で不利なクルマでした。
で、行き着いた先が初代アルト。現代においてはちょっと簡素過ぎるきらいもありますが、これを現代風に蘇らせて欲しいな、とも思うわけです。
え? マイティボーイ? あれ、ベースはセルボだし、流石にピックアップトラックは乗用の使い勝手としてマイナスが過ぎます。
実用性重視のインパネ
全ての軽トラが割と最近モデルチェンジして、とても良い具合に熟れてきています。新規格が1998年10月のことでしたから、あれからほぼ16年。新規格の寸法の使い切り方もより洗練されてきて、もう改善の余地が無さそうなくらい出来上がっています。
全く個人的な好みになってしまいますが、その中でも良いなと思ったのがこれ。
TOYOTA PIXIS TRUCKのインパネですが、DAIHATSU HIJET TRUCKのOEMです。SUBARU SAMBER TRUCKもそうですね。
この質実剛健っぷり。機能性優先でありながら力強さも感じさせるデザインは秀逸で、筆者の好みです。
センターコンソールの下の方が見難いですが、リッド付きの物入れとさらに下には1リットルパックも置けるカップホルダーx2とカードやペンをホールドできる間仕切り。間仕切りを取り外すと大きめのカゴにもなるという素晴らしい実用性を持っています。
乗用として見ると、助手席側にカップホルダーが欲しい気もしますし、エアバックもあった方が良いかと思いますので、このままという訳にはいきませんが、こんなノリの軽乗用車が一つくらいはあって欲しいです。
見た目は若干好みでは無くなりますが、SUZUKI CARRYもなかなかの実用性を持っていそうです。
こちらは軽トラではありませんが、目を見張るような実用性重視のTOYOTA PROBOX (SUCEEDも同じ)。
若干ごちゃごちゃした印象は否めませんが、ボンネットタイプでもここまで実用性を高めることができるという見本になるでしょう。
外観も素っ気なく
筆者は軽トラの外観も結構好きだったりします。特に好きなのがこちら。
SUZUKI CARRYの先代です。余計な格好付けをしていないのに格好良い。ちょっと初代ワゴンRと似たテイストも感じます。
実際には乗用車とするには、もう少し空力性能に配慮した方が良いなどの改良点はあるかと思いますが、余計な加飾に走らずにシンプルに徹してほしい。
軽トラはサイドの絞りも少なくて、室内幅が非常に広いです。タントやスペーシアなどのスーパーハイト系以上に。これがまた羨ましいです。ま、この辺は空力や車体剛性、車両重量とのバランスになるので、あまり強くは言えませんが。
話が脱線してしまいましたが、外観の話に戻すと、なんなら、無塗装バンパーとか復活しても良いと思うんですよ。例えば商用車の白バンパーって材着だったりします。必ずしも黒でなくても良い。どの色選んでも白バンパーとかいう軽乗用車が一つくらいあっても良いのではないかと。
コストも抑えて
もちろん、素っ気なくした分お安くなって欲しいところであります。実際には思ったほど安くはできないのでしょうが、ライフみたいにむしろお高いみたいなのは勘弁してもらいたいです。
SUZUKIがCARRYでAGS (Auto Gear Shift) を搭載してきました。評判が良いようですし、価格も3ATと同額の設定で行けるようですので、これを是非乗用系にも展開して欲しいところですね。