Diginnos Tablet DG-Q10S CPUクロックが上がらない問題

Dosparaから2013年に発売された、10.1インチ1280x800、Cortex-A9 4コア1.6GHzのAndroid4.1タブレットなんですが、モタツクことが多いんです。
ベンチマークやなんかでは、結構高スコアが出るらしいですし、タスクが込み入らなければ、まぁ、そこそこ速いときもある。
でも、ちょっとタスクが込み入っただけでフリーズするかのように無反応になる。んで、結構ストレスなんですよ。

なにせ、その後で購入したASUS MeMO Pad HD 7 ME173Xは同じ解像度1280x800でCortex-A7 4コア1.2GHz、Android4.2。こちらの方が断然速いし、もたつかないんです。

GPUの差はちゃんと調べていませんが、モタツクところはそこじゃない。DG-Q10SはUIが無反応になるんです。
そもそも、解像度が同じだから描画負荷は変わらないはず。CPUはME173Xの方がコアとしてもクロックとしても貧弱。だとすると、Android4.1がそんなに出来が悪いのか? って、つい思っちゃう。

DosparaさんはA07I-D15Aというタブレットで、一度でもスリープにするとシングルコア駆動になるという制御をやらかしていたみたいなので、この製品もそうなのかと思ったが、そうでも無さそうな雰囲気。
んで、CPU使用状況表示関連のアプリを入れてみたら、なんとなく分かりました。
このDG-Q10S、ほとんど816MHzまでしか上がらない。
駆動コア数までは調べていないんだけど。

んで、CPU Scaling Governorとやらを見てみると「interactive」。うん、全然悪くない。
んじゃ、なぜ遅い?
「performance」に切り替えれば、確かに1608MHzに上昇するので、スペック詐欺ではなさそう。
っていうか、1608MHzでも遅いときゃ、遅い。

こりゃ、足回りですな。
メモリなのか、ストレージなのか、Wi-Fiなのか分からないけど、明確に遅いボトルネックがSoCの外側にある。
で、このボトルネックに引っかかると、CPUとしては待ち状態になるので、むしろ、クロックが落ちて312MHzになったりするのだ。
んで、逆にこのボトルネックがあるから、CPUがクロック上げても無駄とばかりに816MHzまでしか上がらない、と。

でも、「ondemand」にすると1200MHzまで頻繁に上がるようになるし、1608MHzもちょいちょい使われるようになった。
もたつきも多少は改善した印象。

恐らく、バッテリーの持ちが悪化するのでしょうが、もたつきに苛ついている方がいらしたら、Governorの変更を試してみるのも手かもしれません。

2015-11-21

この記事のタグ

スマホ/タブ