SHARP Hybrid W-Zero3 (WS027SH)
2010年03月購入。お値段¥69,840。っつか、こんな高かったんか! うわぁ。→ 24ヶ月分使用料から1,430円割引という条件があったことが発掘されたので実質\35,520ですね。それでも……。
そもそもテンキーだけになってしまったのでSHARP W-Zero3[es] (WS007SH)の後継機としての魅力は皆無。筆者はこの機種を買う予定は全くありませんでした。
その予定を狂わせたのが、パケット放題。
PHSによる通信については無制限で追加料金なしという当時にしてはトンデモな政策をWillcomが打ち出してきます。思うように契約が伸びないため帯域が余っていたという理由もあったのでしょうが、この思い切った政策により、欲しくもない端末に7万円支払ってでもPHS続行を決めてしまったという。猛毒ですね。
結果的にPHSの契約を2015年04月まで続けていましたので、都合5年間メイン携帯端末として使用してきたわけですが、うーん微妙。どうだったんでしょうね? 端末代がもっとリーズナブルだったら間違いなくお得だったわけですが、正直、端末の出来は良くないですし、PHSの通信速度云々以上に端末の処理性能がアレでしたからねぇ。
一応、理論上PHSはW-OAM type G 4xで最大約400kbpsの通信速度を得られ、現在の制限されたときの通信速度よりは速いですが、実際にはこれだけの速度を出せるようなアンテナは十分に設置されず、だいたいは良くて約半分の204kbpsというパターンが多かったのではないかと思います。うちは僻地だからもっと低かったかも。
端末が気に入らないならW-SIMをSHARP W-Zero3[es] (WS007SH)に挿して使うという方法もあったのですが、こと通信回りにおいてSHARP W-Zero3[es] (WS007SH)は流石に貧弱なので、この機種でそのまま使った方が良いと判断しました。その代わり、通話や通信以外の部分ではほぼほぼ従来通りSHARP W-Zero3[es] (WS007SH)に任せるという2台体制を続けることになりました。
標準で採用されているWillcomUIが遅いので、別にカスタマイズしたホーム画面を作ってそれを使っていました。(遅いことを除けば、WillcomUIはスマホっぽいことをやりたいという意欲が十分に感じられるアプリではありました。ニュース拾ってきてたりとかね。)
物凄く頑張ってカスタマイズしたので、最初から構築し直せと言われても、もうヤダ&無理です。天気予報取得するスクリプトとか元が他の方が作成したものを使わせていただいていたけど、その後の修正は自力でやってたし。
一応はSHARP W-Zero3[es] (WS007SH)に比べて全方位で性能強化され、WLANやBluetoothもGPSも使えるなど機能強化も図られてはいるのですが、それらが総じて電池食いなのに対してなんと! バッテリー容量が減るというイジメ。
アプリを使用していると猛烈な勢いでバッテリーが減っていき、アプリを終了させるとバッテリー残量表示が回復するという酷いありさまで、アプリを使用したまま30%近辺まで落ちてくると電力不足による突然のハングアップやブラックアウトを心配しなくてはならず。事実上バッテリー容量の70%しか使えないという(バッテリーがヘタっての話じゃないですよ。新品の時からそうですし、新品のバッテリーを購入して交換しても同じでした。)地獄のような仕様でした。
それでいて、CPUがスペックアップと言いながら極端なバッテリー食いのために、バッテリー駆動中はクロックが半分に落とされるという鬼仕様。これのせいで携帯使用時はむしろSHARP W-Zero3[es] (WS007SH)よりももたつく場面すらあるという悲惨さ。
一応GPSが付いていたのでナビに使用することも可能ではありました。が、自動車で使用するには地図の更新にしろ位置の更新にしろラグが大きくて、本来曲がるべき交差点を過ぎてから気付くというのがデフォでした。
音楽再生についても、一瞬クリアな音? って気はするのですが、細かなニュアンスがごっそり消えてしまっている結果であり中域だけが聞こえるという残念な音質。さらに、画面オンオフ時に必ず音が飛ぶという致命的な欠点があるので使用に耐えません。
せっかく使えるようになったWLANも、使えるようになったから何か? っていうくらい使い道が無いです。ファイル転送やインストール作業だったらUSB繋いだ方が楽だし速いし、家でわざわざこの機種でブラウジングなんかする気も起きないし。WLANも消費電力が凄いので長時間使う気なんて起きません。
Bluetoothはまぁ、インターネット共有で活躍は、出来たかな? でも、やはりバッテリーに不安があるので、USB接続して給電しながらUSBによるインターネット共有を使った方が安心なので、Bluetoothの出番は少なかったです。
カメラも画素数は立派に増量したとはいえ、正直、2MPixelのデジカメの方が数段画質が良いため、これで写真を撮りたいとは全く思いませんでしたね。(というか、仕様概略書くまで存在を忘れてた)
あ、あとNTTDoCoMoのSIMが付いてきましたけど、パケット代が凄いことになるので使いませんでした。これのパケット使うくらいだったら、もっとマシな機種選択しますよ。
PHSのパケット放題のためだけに全てを我慢した5年間でした。
それでもおじちゃん、5年もこの機種と心中してたんだから、それなりに頑張ったんだぜ。アンテナ感度改善しようとアルミテープを裏蓋に貼ったりしてさ。
と、いうわけで、現在でも音楽再生用途に使おうと思えば使う気になれるSHARP W-Zero3[es] (WS007SH)とは違って、全方位で使えない残念な機種です。……そっか、これが7万円か……。
OS | Windows Mobile 6.5 |
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CPU | Qualcomm MSM7200A、ARM11 528MHz |
Memory | 256MB |
Strage | 512MB |
LCD | VGA(854×480) 3.5in |
Camera | 5.0MPixel |
WLAN | IEEE802.11b/g |
Bluetooth | 2.0 |
赤外線通信 | IrDA 1.2/IrMC 1.1 |
Speaker | Mono |
I/F | MicroSD Slot W-SIM Slot USIM Slot x2 microUSB x1 平型イヤホンマイク端子 |
KeyBoard | テンキー |
Battery | 3.7V 1240mAh 4.6Wh |
バッテリ駆動時間 | 通話約5時間 |
寸法 | 53×120×16.9mm |
重量 | 158g |