goo (covia) g07 (グーマルナナ)

2016年12月購入。お値段¥18,144。

個人的に大当たりだったHOMTOM HT17Proを親に譲って、新たに自分用の新スマホを物色。
エミュレータでは動作確認できないアプリを開発しているため、実機確認用としても使いたいというのと、HOMTOM HT17Proで性能向上による恩恵の有難さが身に沁みてしまったために、Android7への対応が保証されているなら実機確認用としても長く使用できそうだし、少々高価になってもその分性能が高いから、ちょっと思い切ってみようかと頑張って購入してみました。

HOMTOM HT17Proと同じAndroid6のはずなのに、使っていてどうにも違和感が拭えない機種でした。一カ月ほど使用してから指紋認証がおかしくなり始めて2本登録しておいたうちの1本を完全に認識しなくなることから始まり、装置が暴走し始めて何もない空間を勝手に認証連射して、何事かと思って画面オンすると規定の認証回数を超えたというメッセージ。そして、いつの間にかオフにしていたはずのキー操作バイブが勝手にオンにされていることに気づく。
そして、それから半日後くらいに謎のハングアップ、勝手に再起動、システムぶっ壊れ、仕方なく初期化からやり直すというハメに。
画面輝度調整がおかしいとかそういう違和感もあったのですが、それ以上の違和感が、どうもこの機種、人知れず勝手に再起動とかしていることがあるんです。バッテリーの確認すると、自分で電源落としたり再起動とかしたことがないのに空白の期間がある。そんなことが何回か起こっていました。
それらの挙句が上記のシステムぶっ壊れに繋がるのですが、その原因は2017-03-24の広告騒動で明らかになります。
こいつ、仕込まれてやがる……

メーカーさんはユーザーの使い方が悪いせいと一蹴して、でも不要な通信してたから削除しといてやるぜ、とアップデート配布して収めたつもりのようですが、実害は無いのかもしれないが不要な怪しい通信というのはまだそこかしこに残っていてそれらは放置。しかも、わざわざアンインストールできない、無効化させない、起動させなくても勝手に動いてる、という三段構えで手厚く保護しているのです。
その後もアップデートを繰り返し、不具合を解消する積極的な姿勢を見せながらもその一方でセキュリティパッチレベルを一カ月古いものに巻き戻すという謎行動も披露。説明は全くありません。
実際、金銭的損害が発生するような事象は確認されてはいませんので、実害が無いと言えば確かに金銭的にはそうなのかもしれません。
ただ、この不要な通信を仕込んだプログラムの出来が恐らく劣悪で、長時間起動したままにしておくとシステムがグズグズと壊れ始めます。うちの場合は指紋認証の暴走が未だに起こります。これについてはキャッシュクリアと再起動により一応しばらくは収まるようになります。つまりは、メモリリークとかゴミキャッシュとかが時間経過とともに溜まっていくクソ仕込みであることが想定され、金銭的な実害は出ないとしてもユーザビリティとして失格だと筆者は個人的に思います。
不要な通信てんこ盛りのためバッテリーの持ちも余り良くありません。いくらオクタコアだからって、同じバッテリー容量3000mAhを持つHOMTOM HT17Proに比べて異様にバッテリーが減るのはなんか変だと思っていたら、こういうことだったのかと合点が行きました。
何が不要な通信なのか完全に把握しきることは困難ですが、明らかに不要と分かるものもありますのでFirewallでブロックして現状を凌いでいます。

セキュリティな問題以外にも、この機種にはちょこちょこ謎めいた挙動が存在していて、例えば輝度自動調整の制御がしばらくの間ほとんど一番明るい状態でしか推移しなくて、まともに暗くなってくるまで数日掛かったりします。それでも、ちょっと周囲が明るいだけで輝度全開になったりちょっと大雑把な制御です。輝度センサーがどんな反応示すのかEngineeringModeに入って調べてみたら、光当てるよりも鏡で反射した方が明るい判定されました。指で塞いでも指が反射してしまうのか、暗がりで放置している状態よりも高い数値に。これが普通なのかもしれませんが、ちょっと謎に感じました。
みたいなことをツイッターで呟いたら、速攻でEngineeringModeに入れなくするアップデートを配布されました。rootも取れないようにしているし、その辺り、「ユーザーは勝手なことするんじゃねえ、箱庭でキャッキャッしてれば良いんだ」という明確な姿勢を感じます。
その割にはWi-Fiの不具合とか、通話の不具合とか、どっかを直すとまた別の不具合が出る、みたいないたちごっこを続けていますが。
まぁ、いずれにしろ、ライトユーザー向けの製品なんでしょうね。
ただ、いつの間にか勝手に設定を変えられたということも筆者個人の経験だけでも三度あるので、そういうのは勘弁して欲しいです。外部から勝手に変えられるんじゃ、これ、私の所有物じゃないですよね。っていうか、それ以前にキモいです。バックドアあるんじゃないかって疑わしくなるじゃないですか。

バッテリーの残量表示とかの算出の仕方もおかしくて、昔はよくアイドル状態の使用率が100%を超えて188%とかなったりしたので面白がって遊んでいたのですが、最近のアップデートでUSB繋いだだけでもリセットするようになってしまいバッテリー持ちの予測も全然あてにならない数値を吐き出すようになってしまいました。酷いとバッテリー残量が41%あって、画面をオンにしてFirewallの状況を確認しただけなのに、残り7分とか表示されたことがあります。
画面オフにすると有無を言わさずBluetoothの通信を切ってしまうらしく、自作のBluetoothを使用するアプリも通信が途絶えてしまいます。

こんな風に色々と手を加えられたんだか手を抜かれたんだかAndroidOSの標準の動きとは異なると思われる挙動をそこかしこで示すために、実機確認用としても使えないと筆者は判断しました。残念ながら。
変な通信も実害は無くとも気味が悪いので、携帯通話用途としても見切りを付けて他の機種に移行しようと思っています。
オクタコアのCPUとRAM3GBという基本性能だけはうちではずば抜けているので、常時接続はしないで常に通信監視をしつつタブレット的使い方なら(画面が小さいけど)何とか使っていけるかなと、本来なら窓から投げ捨てたいですが貧乏なので泣。
ちなみに音質はあまり良くないです。最初からエコーのエフェクト掛けられてて外せない感じ。しかも、変にもわもわと膨らんだ感じ。ただし、EngineeringModeに入って音量調節すると実は多少マシになります。
カメラの画質も褒められてはいないようですが、画像縮小することを前提として比較すれば、うちではそれまで最高画質だったASUS ME173Xよりも綺麗に写せるような気はします。
画面オフ時の挙動は感心しないけど、Bluetoothも普段は非常に繋がりが良いです。
タッチ精度は諦めてます。

一応は保証されているAndroid7を待ってはみようとは思いますが、多分、期待は裏切られると思うのでそうなったら、カスタムROM探しの旅にでも出ましょうかね。挙動がしっかりしてくれれば基本性能は悪くない機種ですから、非常にもったいないです。善意に欠如したシステムが全てをぶち壊してる、ほとんどの人が幸せになれない残念な製品、が現在の感想です。

仕様概略
OSAndroid 6.0 (7アップデート保証らしいですがさて?)
SoCMediatek MT6750T Cortex-A53 1.5GHz 4C + 1.0GHz 4C
GPUMali-T860 MP2 650MHz
Memory3GB
Strage32GB
LCDFHD(1920×1080) 5.5in
CameraF 8MPixel
R 13MPixel
WLANIEEE802.11 a/b/g/n
BluetoothV4.1+HS
SensorGPS、指紋、?
I/FUSB Type-C (OTG) x1
microSDXC Slot
イヤホンマイク端子×1
FM Radio日本の周波数OK
SpeakerMono
Battery3000mAh
寸法152×75.6×7.9mm
重量約150g
Microsoft Public Affiliate Program (JP)(マイクロソフトアフィリエイトプログラム)

気持ち悪い挙動を少しでも解消するために

ここからの記載は筆者の備忘録であり、筆者の判断が間違っていたり、状況が変わったりすることもありますので、ご了承ください。また、不要な通信でなくても筆者が要らないから通信遮断しているという場合もあります。
■最初にやること

  • アンインストールできるならする
  • アンインストールできなくても、無効化できるならする
  • 無効化できなくても、開発者オプションでの無効化(ここの無効化は日本語訳がおかしくて、英語だとInactive。筆者の環境では充電していなければ無効化するが充電し始めると無効化が解除されて動き出す)する
  • 不要な同期はなるべくしないように設定する
  • Firewallで望ましくない通信をブロックする
  • 必要なとき以外は通信を切り、通話待受だけの状態にする

特にg07にプリインストールされているホームアプリ3種は全て仕込まれている可能性が高いです。Launcher3もGooglePlayでインストールできるものとは別物になっています。Google Nowランチャーは実体がGoogleアプリの方に寄せられています。他のランチャーアプリをインストールしてプリインをなるべく起動させないようにした方が良い。
それだけでなく、特に使う人が多そうなアプリにも仕込みが追加されている可能性が高そう。筆者が特に怪しいと思うのはChrome,Youtube,Google+。
システム上必須なアプリには堂々と仕込みが。特に怪しいのはAndroidシステム,開発者サービス,ワイヤレスアップデート,ダウンロード、Googleplayストア。アドオン形式なのか基本的にアップデートをしても仕込みは消えません。

■ときどきやるべきメンテナンス

  • キャッシュのクリア
  • 本体の再起動

仕込みプログラムがゴミくずを増やした挙句、システムの挙動そのものをおかしくしていくので。

■個人的に遮断している通信

  • Androidシステム……
    *.cloudfront.net:*
    52.222.201.*:*
    52.222.203.*:* (ここまで、なぜかAndroidシステムがAmazonへの通信を発する。ブロックしても動作に支障は無さそう)
    192.168.*.*:7
    ntt.setup:7 (なぜかルーター目掛けてEcho投げる。ルーター乗っ取りでも画策してるのか?)
  • g07ホーム
    全ブロック (使っていなくても通信しようとする)
  • Googleアプリ
    全ブロック (使っていなくても通信しようとする。これは使う人は遮断しないこと。筆者は普段使うことが無く、アンインストールできない無効化できない使っていなくても通信がちょいちょい発生していることから怪しいと個人的に判断して遮断している) → Google Now ランチャーを使用しなければ無効化が可能。
  • Launcher3
    全ブロック (使っていなくても通信しようとする。最近のファームで初期化した人なら通信発生しなくなっているかもしれない。筆者の環境では発生しなくなっている。が、いつ復活するか分からないので遮断の設定のままにしている)
  • システムUI
    全ブロック (2017-03-24の広告騒動で余計な通信があったと認め削除されたため最近のファームでは通信発生しない、が、いつ復活するか(以下同文))
  • ワイヤレスアップデート
    全ブロック (週一と指定しても勝手に通信が発生する。Wi-Fi接続時のみ更新を「オン」としていてもWi-Fi非接続時に通信が発生する。充電開始するだけで通信が発生することがある。メーカーからは49時間ごとに勝手にチェックが走ると説明がある。アップデートするにしても今のところ必要なのは118.193.254.13:443だけなので、アップデートするときだけこのIPの通信を許可する。
    118.193.187.*:* (こちらは遮断してても動作に支障なさそう。というか多分ODM元に情報抜き取られるだけ)
  • ダウンロード
    全ブロック (使っていなくても通信しようとする。通信制限をいくら掛けていても通信ができる状態になったら即通信しようとする。必要なときだけ必要なIPのみ許可する。)

■その他、とばっちりを食ったアプリ達

  • Twitter
    *.amazonaws.com:* (amazonawsへの通信は全ブロックしても動作に支障は無さそう(筆者の使い方の場合))
  • マンガワン
    *.amazonaws.com:*
    *.cloudfront.net:*
    52.222.205.*:* (ここまで、Amazonへの通信。動作に無関係。むしろ、ページ遷移が速くなる)
  • 楽天Kobo
    逆に*.rakuten.co.jp:*と*.akamaitechnologies.com:443だけ許可して、あとは全ブロックで良い (ただし、akamaiの中にも不要な通信はありそうだ。アプリ起動しなくても頻繁に通信が発生するし、このアプリは同期を切る設定ができない強制同期仕様。マナーがよろしくない。通信制限掛けていても、Wi-Fiが使えない状態であっても構わずバカバカ通信しようとする。)
  • 電子書籍 Reader by Sony
    こちらもsony.jp.102.112.2o7.net:443だけ許可して、あとは全ブロックで良さそう (こちらは放っておいても変な通信はしようとしないアプリなのであまり目くじら立てなくても良い)

!この文字が見える場合、コピペされています(ブラウザ非対応でも見えます)! from Gradual Improvement (dodoit.info)

2017-05-18 2017-04-28

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