入力機器再検討


何でも道具のせいにするのも考えものですが、道具一つで作業効率がガラッと変化することもまま有ります。(気分的なものも含めて)

今回は久し振りにキーボードとポインティングデバイスについて再検討したのでその記録残しです。


元を辿ると、普遍的なOADG準拠のフルキーボードから始まり、ノートPCの導入を機にデスクトップでも10キーからの脱却を図り、コンパクトキーボードを使うようになりました。

コンパクトタイプに拘るのには他にも訳がありまして、筆者の場合は特に腕が短いので、右に長いテンキー付きフルキーボードのさらに右にマウスという形態が非常に右手を中心とした身体に負担が掛かるということと、単純に場所を取るのも理由の一つでした。特に以前は一遍に複数台のデスクトップPCを操作することも多かったし、紙媒体の資料が机の上にあったりすることも多かったので机の平面場所は争奪戦の様相でした。


一方、ノートPCの導入を機に変化したのはキーボードだけでなく、ポインティングデバイスもでした。

マウスから脱却し、デスクトップではトラックボールを使用したりしました。


Ultranavキーボード


その状況がさらに激変したのがこれ。IBMのUltraNavキーボードSK-8845を導入してからです。

IBMのUltraNavキーボードSK-8845

一万円を楽々超える非常に高価な製品で手を出しにくかったのですが、当時定評のあったThinkPadのキーボードがデスクトップでも使用できるとあって、頑張って清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したものでした。

既に右下にあったはずのIBMロゴが完全に消失。それほど使い倒した製品です。


これによりデスクトップPCとノートPCでほぼ同一の操作性を獲得することに成功。この時期が入力デバイスの入力効率が最大に高まったときでした。

Windowsキーやアプリケーションキーが無かったりしますが、その辺はレジストリ書き換えで使用頻度の低いキーの割り当てを変更して使用していました。

これ以上無い! と思えるほどの環境が実現できると、今度はそれの維持を考えることになります。

非常に高価な製品なのでおいそれとは購入できない。しかし、いずれは故障する。そして、IBMのPC部門はLenovoに買収され、UltraNavキーボードは流通停止の危機。

そこで、今後のことも考えて流通が無くなってしまう前にと、LenovoになってからのUltraNavキーボードを無理して購入しました。

IBMのUltraNavキーボードSK-8845


が、残念なことに、マーキングの差だけの同じ製品であろうと思っていたものが、実際に使用すると随分と感触の異なるものでした。

キーが妙に硬い。というか押下時に引っ掛かる? 一部キーは接触が悪いのか入力漏れを結構な確率で起こします。

使っていくうちに熟れてくるものなのかもしれない、と思い込もうともしましたが、そもそもIBM版では最初から感動の使用感でした。

そして、Lenovo版は使い慣れることもなくそっと仕舞い、IBM版に戻ります。


しかし、残念なことに、恐れていた故障は思ったよりも随分と早くやってきました。

しかも、その故障箇所は、タッチパッド下のクリックボタン。これのメンブレンが破れてしまって反力が無くなりスカスカになってしまったのです。

ここで、この手のポインティングデバイス包含型キーボードの弱点が露呈します。

キーボードそのものよりもポインティングデバイスの方の寿命で、そのキーボードの寿命が制限されてしまう。


幸い、このキーボードのクリックボタンは、なんとタッチパッドの上にも存在しますので、こちらを使うように意識したのと、仕舞っていたLenovo版の方からメンブレンシートだけ移植してきてなんとか環境を維持します。

しかし、もうこの先は無い。どうしよう? そんなときにもう一つの打撃が発生します。

このキーボードのドライバがWindows10には導入できない!(記憶を頼りに記述してますので、今現在でも同じかどうかは不明です。というか、ちょっと調べてみたらv5で始まるドライバはダメでv2で始まる方の方が動くそうです。筆者は多分v5の方しか試していないような気がする。)

しかも、Windows10ではポインティングデバイス回りの調整機能が尽く潰されて不便化促進されてしまっているので、タップが無効にできない、プレスセレクトが無効にできない、という使用上致命的な事態に陥りました。


ThinkPad Compact USB Keyboard with TrackPoint


筆者史上最高効率のキーボードが完全故障を待たずにOSによりぶっ殺されるという悲惨な目にあって、いよいよ他の製品を物色しはじめたわけですが、ポインティングデバイス包含型キーボードの氷河期でして、まともそうな製品は同じLenovoの後継製品と思われる「ThinkPad Compact USB Keyboard with TrackPoint」KU-1255しかありませんでした。

ThinkPad Compact USB Keyboard with TrackPoint KU-1255


それにしても、作業効率の良さは認めたとしても、使用感そのものはむしろ安っぽさを感じるくらいであるThinkPadキーボードですが、この製品も結構なお値段がする割には安っぽい感触。

それでも、アイソレートキーにしては若干工夫をしてある形状で、同類の中では良い方と思い込みながらこちらの製品をメインで使い続けていくことになりました。

しかしここで、デスクトップでタッチパッドの使用はできなくなってしまいました。

ただ、同じような時期に、ノートPCの方でSony VaioP (VPCP11AKJ)を購入してまして、ポインティングスティックの方でノートとデスクトップの入力環境の近似化は続行できているような感じではありました。


ですが、こちらもOSの切り替えにより製品寿命を迎える前にメインの座を降りることになります。

解像度を増やしても一覧表示件数が激減するという数々のUI改悪や、何をするにしてもいちいち引っ掛かる作業妨害OSと成り下がったWindows10にいよいよ見切りを付け(最近多少はマシになってきたのかもしれませんが)、UbuntuStudioへとメイン環境のOSを入れ替えたときにそれは起こりました。


どう調整してもポインティングスティックの動作が遅すぎてイライラ。

実はこれには複合要因がありまして、勿論ドライバの設定によるところも大なのですが、同時期にスティックが摩耗していて滑ってしまうため指に物凄い力を込めないとポインタを動かせなかったというところもありました。

どうにかこうにか調整をして、キャップも交換して、としたにはしたのですが、なんかもう。そもそもこのキーボードでも我慢して使っているという感じでUltraNavには遠く及ばなかったので、こんな程度のものをこんなに苦労して使い続けることって意味あるの? という感じになってしまいました。


そこで、どうせどのみち我慢が必要なのなら、と他の製品の使用を検討しはじめました。


TK-FBP037