AMD Ryzen 7 1700 + BIOSTAR TB-350BTC + RX550 + DDR4-3200

ついにDDR4を主軸とした次期メインPC候補のパーツが揃いました。(やっとか
まだ全然チューニング出来ていませんが、ファーストインプレッションをここに記録しておきます。
非常にアバウトな物言いになってしまいますが、筆者はベンチマークテスターではありませんし、筆者にとっての最適環境を目指してコロコロと設定を変えていっているので、正確な数値による絶対比較はできませんのでご了承ください。

AMD Ryzen 7 1700 (中古)

CPUにはAMD Ryzen 7 1700の中古を採用しました。
決め手はDDR4対応実8コアの最安値であること、でした。
筆者の場合、InkscapeとKritaの作業環境を改善したいというのがPC更新モチベーションのほぼ全てですので、ゲーム性能とかはとりあえずどうでも良い(今後どうでも良くなくなる可能性がゼロってわけでもないんですけど)ので、実利を追求してみました。
理想を言えば、脆弱性の無い7nmなIntel Core i9-9900が安値で存在してくれていたら最高だったのですが、それらを全部妥協した感じでしょうか。
実際のところZen2のIPC15%アップとAVX2倍、LLC2倍にも多々惹かれるところではあるのですが、逆に言うと、今回、筆者はzenの1700を税込み送料込みで¥14,310で入手できたわけで、3万円近い差額をどう考えるか……で、今回はこちらにしてみたわけです。

んで、実際のブツがこちら。

AMD Ryzen 7 1700 (中古)

えーとですね。これ、幾つか在庫があった1700の中でも1つだけ特に価格の安かった品を選んだんですけど、中古にしては随分と綺麗で、逆に筆者は中古に売りに出せない人(ずぼらなので)だ、と思いました。

Wraith Spire (CPUクーラー)の裏側

恐らく前所有者の方は付属のファンWraith Spireを使用しなかったのでしょう。グリスが綺麗に残っていて、しかし、茶色く変色している部分はありました。経年劣化でしょうか仕方の無いところです。筆者は最初これがグリスの付いている状態なのか判別が付かなくて、爪でちょっとこ削いでしまいまして、一部グリスが剥げているのは筆者のせいです。
茶色の変色が気にはなったので、全て拭き取って筆者手持ちの(下手すると20年物の)グリスを塗り直しました。(どっちが良かったのやら)

AMD Ryzen 7 1700 CPUの裏側

スッポンもされておらず、綺麗なピン状態です。

AMD Ryzen 7 1700 CPUの表面

多分、ここがお値段が一段階下げられていた理由であろう、表面に傷がちょこちょこと。
でも、この程度ならグリスで隙間をきちんと埋めれば実用上の問題が生じるレベルでは無いかと思います。
製造週は2017年第16週ということでSEGV問題が出るかもしれませんね。筆者の実使用上で問題が出なければここも気にしないことにします。BIOSやOSやコンパイラ等での対策も進んでいるかもしれないですし。

AMD Radeon RX550 ShaderUnlock 12CU 2GB

GPUは例の1'sの中古未使用品PowerColor AXRX 550 2GBD5-DHA/OCです。既に記事がありますので、そちらをご参照ください。
VBIOS書き換えしてシェーダーを1.2倍に、逆にクロックを1190MHzから1000MHzに落としてコア電圧とメモリ電圧を下げた、ほんのり性能向上結構消費電力下げバージョンです。
ちなみに、こんな改変をしてしまった都合上、Windowsでドライバが署名エラーかなにかで認識してくれず、atikmdag-patcherを実行してから再度認識させる作業が必要になります。
AMDのドライバは最初にハード認識してからアンインストール&インストールという流れになっていますが、アンインストール&インストールをしてしまうとまた署名エラー状態になってしまいますので、既にドライバをインストールいるならパッチを当てた後に再度インストーラーを起動してハード認識だけをして終了するのがコツです。
恐らくこの作業はWindowsが半年に一度行う大型アップデートのたびに、もしくはAMDのドライバを更新するたびに必要になると思うので忘れないように(忘れても良いけど思い出せるように)しておきましょう。

Crucial DDR4-3200 CL22 16GB x 2

メモリだけが飛び抜けて高額品(筆者の中で)。
メモリ購入時にはまだzen2待ちと考えていたので、3200ネイティブは是非とも欲しいところでした。Inkscape,Kritaがメモリネックの疑いもありましたので特に。
ところが、結局zen2じゃなくてzenで妥協したので、どうだったんでしょうねこの選択は? みたいな状況になっていますが、「これだけ全くの無駄」とはならなかったので大丈夫v。

Crucial DDR4-3200 CL22 16MB x 2

BIOSTAR TB-350BTC

マザーボードはアウトレット(とは言ってないけど)品。
一世代古いチップセットとマイニングブーム終焉によりダブついた(のかもしれない)BIOSTARのTB-350BTCです。お値段送料税込み¥3,680。BTCってビットコインのことやろ? 型番にまで付けちゃって、や〜ね〜。
んで、実はここも、もしzen2を待つとしたらMSIのMAXシリーズと考えいたので、1万までは差が付かないであろうものの、数千円の差額が生じるわけです。最悪、DDR4世代はもうzenと心中、と考えるならば全く悪くない選択です。
いやしかし、なんとこのマザー、一応zen2対応BIOSが出てもいます。
まぁ、zenで当面凌ぐと考えるとできればzen2はすっ飛ばしてzen3にしたいところではあります。将来的にはzen3にするかDDR5へ移行するかで悩むことになるのではないかと。
映像出力端子がDVIしか無いので、APUを用いた使用は諦めることになります(筆者の使用しているディスプレイはWQHDなのでDVIならDL必須、しかし、現在DL対応はほとんどされていない)が、筆者が欲しいと思えるようなAPUは当面出てこないでしょうし、そうこうしているうちにDDR5が主流になって移行するならそっちってなるはずなので、割り切りました。

BIOSTAR TB-350BTC (袋入り)

掲示板で袋にも入っていないなんていう書き込みも見ましたが、筆者の購入品は袋にも入っていました。基板の下にシートもあるし、フルATXサイズ用の箱で隙間が出来てしまっているので、隙間埋めのスポンジも入っています。このスポンジと基板をフルサイズにするのとどっちが安上がりなんだろうね? さすがにスポンジか。

BIOSTAR TB-350BTC

NVMeが無いとか、S-ATAも4ポートしか無いとか、RAMスロットのロックが片側にしか無いとか、チョークコイルが妙にスリムとか、いろいろと貧相に見えるところもあるっちゃああるんですが、筆者はまだNVMeに踏み込む予定も無いですし、S-ATAは4ポートでもなんとかなる。RAMも動きゃあ良いですし、DDR4では64GBまで拡張する気は無いので、2スロットで充分。むしろ、2スロットの方が高クロック対応しやすいはずなのでWelcomeです。
バックパネルにUSBが8ポートもあるのが美点だと思ったのですが、購入後に気付いたのですがそのうちの2ポートは給電専用でデータ通信ができません。わはは。
でも、筆者も充電にしか使わないケースがあるので、ノープロブレムという、まさに現在の筆者向けなのであります。

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んでですね、ちゃっちゃとBIOSアップデートしてしまったのですが、初期BIOS(多分B35BG512)のときにはBIOS画面で90W前後消費していて、こりゃえげつねえ、と思っていたのですが、アップデートしたら54W前後に落ちました。
ただBIOSアップデートに結構な時間が掛かりまして。いや、筆者も久し振りだったので「こんなに掛かるもん?」って思ったのですが、128Mbitで足りないって騒いでいる中、実は128Mbitでも昔に比べりゃかなりの大容量なんだな、って思い知らされました。あんまり気軽には出来ませんね。
うろ覚えなんですが、初期BIOSではPstateごとにCIDとかVIDとか弄れるようになっていたような気がするのですが最新(B35BG522)(年の情報を含んでないから全然数字が増えていないような気がしてしまいますけれども、上記のは2017-05-12、最新は2019-05-22ですからね)ではごっそり消えてしまいました。(´;ω;`)ウッ…

とりあえず、筆者が気になるところを抜粋してBIOS設定画面をアップしておきます。
ちなみに、本来なら、画面左側の数値には赤いオシャレな枠が付くはずなのですが、このときはロードに失敗したのか無地となっております。わははレアだよ〜。

Power Supply Idle Control

「Power Supply Idle Control」。これを弄ってアイドル消費電力が下がった的な書き込みを見たことがあるような気がするので、そのうち弄ってみようかと。→下に追記しました!

CPU Clock

「CPU Clock」。って書いてあるけど、いわゆる昔で言うところのFSBですよね。Autoにしているとうちの場合は99.78MHzだったかな?(うろ覚えですが)で動いています。まぁ、弄ったとしても100.3とかが精々かな?

Memory Frequency

「Memory Frequency」。最新BIOSでは設定だけなら最高で4200MHzまで選択できます。スペックシートでは3200MHzが最大だったのにね。まぁ、動くかどうかはまた別の問題、ってとこなのでしょうが。
なんですが、上記のDDR4-3200のメモリ、自動認識に任せていると2667MHzになるのですが、ここで3200に設定したら、3200で動いてます。今のところそれ以上は弄っていないので、タイミング等はSPDと同じかと思いますが、初期のzenでも3200ネイティブが3200でちゃんと動いた、ということで。(無駄にはならなかったぞお!)
実は設定した直後(だけ)は起動しなかったので、やっぱダメか、と思ったのですが、その後しれっと普通に起動してきて普通に動いてます。

DRAM Timing Configuration 1

「DRAM Timing Configuration」。ま、筆者は詳しくないので、ここをあまりギュウギュウに詰めることはできませんが、一応現状はこんな感じ、と。
項目数が多いので、次に続きます。

DRAM Timing Configuration 2

下までスクロールしたところ。

DDR Memory Voltage

「DDR Memory Voltage」。上げる方向にしか設定がありません。ちなみに、現状は1.177Vで動いているっぽいですね。画面左側の3200の下がそれです。(本来は赤枠で囲われてメモリ電圧だよって表示がされます)

CPU Core Voltage

「CPU Core Voltage」。こちらは具体的な数値が不明なものの、下げる方向にも4段階設定があります。ちなみにまだ詰めきれていない現状の感覚で、Negative2は大丈夫そうだけど、3はダメかもという印象。3では画面の下1/3位のエリアでちらつきが発生したり暗転したり、といった現象が起こりました。一瞬VGAも疑ったんですけどね。どうもNegative3にしたせいっぽい。まぁ、3は赤ですからね危険領域ですよね。

CPU_SOC Voltage

「CPU_SOC Voltage」。これも下げられない。ここ、下げたかったんだけどなあ!ここ結構重要でしょ。省電力には。OS起動してからなんとかするしかないかあ。

VDDP Voltage

「VDDP Voltage」。筆者は良く分かっておりません。これも下げられないねえ。

DDR VPP Voltage

「DDR VPP Voltage」。これも良く分からないし、下げられない。

DIMMA1 Profile

「DIMMA1 Profile」。これはオマケ。見てるだけ。多分SPDそのままなんだろうと思うけど。当然2も一緒よな。

Dynabook Direct

問題は山積み

さて、環境整備はまだまだこれから長い道のりになるわけですが、まずは肝心のInkscape&Kritaをちょっと弄ってみた印象から。
概ね筆者の予想が当たらずとも遠からずといった感じで、どちらも速くはなった。しかし、劇的とは言えず、感覚的にはInkscape2,3割、Krita4,5割くらい速くなったという印象。まだ細かい作業は全くできていないので、印象が変わる可能性もゼロではない。
やはり単純にメモリネックっぽかったKritaの方がより改善されている印象で、恐らくKritaの方はこれでほぼ問題無く、というか、このシステムで作業出来る程度の複雑さに抑えるべきというか。
Inkscapeの方はやはりコア数が増えたとはいえ浮動小数点演算性能で必ずしもHaswellより上とは言い切れないZenの性能が少し出てしまっているような気がする。

Inkscapeはエフェクトに頼り切った筆者の作成手法を修正しないことには、どうにもならないんじゃないかという気がする。
ソフトウェアのイノベーションを待とうにも、Inkscapeは手堅いバージョンアップをしてくれるが、間隔が凄く空くので、これを期待して待っている間に筆者が死んでしまいそう。
んで、多分、これをここまで読むような人はほぼ居ないと思うんですが、仮に読んだ人が居たとして、何をそこまで拘るのか? ちょっと遅いくらい我慢すれば? って思われると思うんです。
筆者が遅さを問題にしているのは、遅さゆえに処理落ちした結果作成データが破壊されることがあるので、それを気にしているのです。
処理落ちした結果、描画しきれなくて正規の表示になっていなくて、それを一生懸命修正して、なんてことを繰り返すが、そもそもの表示が処理落ち不正のものなので、ちゃんと修正できることも無い、という負のループに陥ることもあります。
もちろん、処理落ちさせないための作業上の工夫というやつも多々あるわけですけれども、最終的には最終結果を狙った形にしないと意味が無いわけで、それを予測でゴネゴネするのは凄く辛いんですよね。
というわけで、筆者の作成手法を改善する必要があることはこれで確定。逃げ場は無くなりました。
zen2へ移行してもInkscapeのパフォーマンスが劇的に改善するという保証はありませんし、そもそもメモリネックが解消しきれていません。
この現状からDDR5待ちとかやっていたら、本当に筆者の命が先に尽きそうなので、システム性能の進化に頼る方策は一旦ここで打ち止めにします。

とはいえ、そうしたところで、まだ問題は山積。
煩い、熱い問題です。
今回Ryzen + Radeonで新規に組んで思ったのが、改めてIntel Core i5-4570Sのバランスって凄く良かったんだな、ってことでした。
今回のAMDマシンには80Plus Titanium電源をおごり、まだHDDを接続せずにSSDのみという最小に近い構成にも関わらず、GoldでしかもHaswell対応ではない古い電源にジョイパッドやらタブレットやらUSB機器接続しまくりのIntelマシンの方が圧倒的に静かで低消費電力です。
もちろん、AMDマシンはまだ全然チューニングできていないので、これから差を詰められる可能性もあるにはあるのですが、ざっくり常に20W増しみたいな状況になりそうなので、ちょっと常用するには辛いところがあります。
ただ、中間負荷領域では場合によって消費電力がトントンもしくはやや逆転できるケースもありそうなので、バリバリ作業を休まず続けられるのであればAMDシステムも無くはない。一般的には速くなりますしね。
あと、煩い問題ですよね。これ、本当に嫌なところです。
UbuntuStudioを起動すると、ひょっとしたら全てのファンが全開で回っているかもしれない、っていうレベルで轟音が響きます。
夏の日中で窓全開にして虫の音やら周辺騒音バリバリの環境にいるときは気にならないんですが、夜になって少し静かになるだけでもうファンの煩さが気になります。熱風がゴンゴン出てきますしね。

思えば、Core i5-4570Sの前、AMD A6-3500もCore i5-4570Sよりちょっと熱い奴で(かなりの低電圧化は施していたんですけどね)、Core i5-4570Sに変えたときにちょっとした感動があったものでした。(そのさらに前のAMD Athlon64X2 4000+からすると雲泥の差)
今回、アイドル消費電力的にはAthlon64X2時代よりかは多少マシだけどA6-3500よりも高いというレベルまで時代が逆行してしまうので、ちょっと厳しいものがあります。
マシンの存在が気になるようなPCってそれそのものがあまり作業性の良いものとは言えないと思うんですよね。
え? 遠くに置け? USBの抜き差しとか一切しないならそういう手もあるだろうけどさあ。
あーでも、最悪、そういう利便性を捨てても遠くに置くという手段を検討しなければならないかもしれないなぁ。

あ、あと、CPUファンのLED消したい。

BIOS設定変更でアイドル消費電力が約4W下がった

上記の「Power Supply Idle Control」を「Low Current Idle」に変更し、さらに、

PSPP Policy

「PSPP Policy」(おそらく「PCIe Speed Power Policy」のことと思われる。)。こちらを「Power Saving」にしたところ、アイドル消費電力を約4W程度下げることができました。わーどんどんぱふっぱふ。
パフォーマンスに納得の行かない低下が見られるようでしたら、また修正しようかと思います。
(ちなみにこちらが正しいBIOSの画面でして、上のやつは全部背景の表示に失敗しているやつなんですよね。)

これで、SSD2台(Ubuntuシステム用とWindowsシステム用)キーボード、トラックボール、LAN、ディスプレイのみ接続状態で、UbuntuStudioで34W、Windows10で37Wのアイドル消費電力を達成できました!わお。
筆者もちょっとビックリなんですけど、誤記ではありません。現時点ではUbuntuStudioの方が省電力です。元々パフォーマンスが上なのに、&、ファン全開なのに。(Windowsの方が多少は静か)
但し、筆者の経験上、Windows10はOSインストール後数日から十数日後にアイドル消費電力がカクンと一段下がる現象が見られるので、将来的には同等くらいにはなるのかもしれません。

SSDは1台なものの、HDDにペンタブレット、ジョイパッド、光SPDIFが常時接続されているCore i5-4570S + B85MPro4 + DDR3-1600 4GB x 4のシステムがUbuntuStudioで24W辺りですので、dGPUにも関わらず、Ryzenにも関わらず、10Wちょい程度まで差を詰めてきた!
これはチューニング次第ではメインPCごっそり移行の希望の光も見えてきたぞ!
ちょっとでも負荷掛ければCoreはぽんと消費電力が跳ね上がるのでさらに差が無くなってきますし、Coreでは到達できないパフォーマンスがRyzenにはある!
ちょっと頑張ってみよう〜、と思えた夏の日でした。

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BIOS変更で起動しなくなるトラブル

そういう罠ってあるんやな〜(しみじみ)
事の発端はSoC電圧を下げられるバージョンは無いだろうか? という欲から始まりました。
OS上で制御できるならそれでも良かったのですが、RyzenMasterは再起動が必要になるし、いつの間にか設定が戻っているし、Windowsにしか対応しないのでLinuxで制御できる手段を探したのですが、見つけられませんでした。(CPUコア電圧ならあるんですけどねぇ)
そこでBIOSをいくらか古いバージョンに戻したら、ひょっこりマイナス設定が表れたりしないだろうか? という考えに至ってしまいました。
TB350-BTCは製品初期状態でメモリ2667MHzとして起動してくれていたので、すっかり安心してしまっていたのです。
候補BIOSバージョンとして、Zen2対応直前であるB35BG107.BSSを試しましたが、大きな変化はありませんでした。と言いますか、BIOS更新の状況を見ていてなんとなく書き込んでいる領域が狭くなっただけのような印象を受けましたので、Zen2対応部分がごっそり無くなっただけに近い状態なんじゃないかと想像しました。
続いて、Zen+対応直前であるB35BGB30.BSS。これが悲劇の始まりでした。
BEEP音8回でメモリ認識エラーの通知。このバージョンでは3200MHzでは動いてくれない模様。
仕方がないのでCMOSクリアをしてみますが、今度はうんともすんとも言いません。電源は入っています。
CR2032ボタン電池も抜いてCMOSジャンパをクリア側にして数時間放置もしましたが、一向に無言。
どうやらこのバージョンではとりあえず2667MHzで動作してみるということをしてくれないようなのです。
しかも、筆者の持っているメモリはSPDの情報が3200MHzしか持っていないやつ。そして、このバージョンでは3200MHzは動かないとBEEP音で警告されています。

……詰んだ。
SoC電圧を下げると2W程度の消費電力低減を望めたのでついつい突っ込んでしまったのですが、まさか、途中のバージョンで詰むとか。
認識可能な周波数の低いメモリを追加購入するか、あるいはいっそマザーボードごと新規に書い直すか。いずれにしろ、今回低価格を追求して性能を妥協していたのに手痛い追加出費です。
しかも、また正常動作が遠のいてさらに時間も無駄に。これなら、MaxとZen2を根気強く待っていた方が良かったんじゃないか? って、何度も思いますよね。
そもそも、InkscapeとKritaを軽く触ってみて、期待ほど速くなっていなかったという落胆もあり、物凄く嫌でもCore i9-9700Kとか行っといた方が良かったんじゃないか、とか、いろいろともうめげてきますよ。

ま、それが『自作PC』でもあるんですけど。
2011年にA6-3500で自作した際に購入したDDR3メモリがSPD設定がおかしいのか筆者の持つマザーボードGA-A75M-UD2HのAuto設定で認識しない、という問題にぶち当たっていまして、今回もBIOSのバージョンを入れ替えた結果同じ状況にぶち当たってしまったような状態になりました。(ちなみにこちらのDDR3はB85MPro4でもAuto設定では認識せず。いずれも、別のメモリを挿して1600MHz設定をしてからこのメモリに換装するという手順が必要でした。)
んで、仕方がないので安いDDR4メモリを物色したわけですが……、高いなあ。
DDR3のときはまだ直に秋葉原に行ける機会や環境だったので、確かジャンク品(動作未検証品)を100円だか300円だかで買って凌いだ記憶があるのですが、今は秋葉原なんて一往復するだけで楽々メモリが買えますので、通販に頼らざるを得ない。しかし、高いなあ。

結構いろいろと悩んで考えてようやっと行動に移したわけですけれども、早々に躓くし、妥協の仕方も失敗っぽいし、なんか、うーん、これが『貧困』ってやつなんだろうな、ということをヒシヒシと感じております。完全に貧して鈍してますもん。

p.s. 今回のトラブルについて別途記事を起こしました。BIOSTAR TB-350BTC で大ハマりからの画面表示無しBIOS更新成功

2019-08-13 2019-08-09

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