指の置き方だけで頑張るGIMT文字変換

 前回(「ローマ字かな変換入力の効率化を考える」)、ローマ字かな変換の効率向上を目指して、なるべく混乱しない効率化カスタマイズを考えたわけですが、その記事を書いた直後に、「やはり、より複雑になった印象は否めない。そこまでするのならいっそ配列から見直す形も検討してみた方が良いんじゃないだろうか」、と思ってしまいました。(風呂場で)
 まだ慣れがどうとか言えるほどにも触れていない状況で言うのもなんなのですが、うーん……

 さらに改良しました。→「指の置き方だけで頑張るGIMT文字変換Ver.3」


 実は、筆者は子音母音の左右手分離にも興味がありまして、Android版Google日本語入力のGodanキーボードにも大きな興味があったのですが、右手が子音で左手が母音というのがどうしても馴染めなくて。
 あれ、右手の方が細かい操作ができるから操作パターンの多い子音を右手に寄せた、ってことなんでしょうか?
 でも、書き順は左から右なのに押し順が右左なのはどうしても気持ち悪いんです。
 何か納得行かざるを得ないような圧倒的な優位性があるんだったら教えていただきたいくらいなのですが。(そしたら気持ち悪さよりも合理性を取るように頑張れるんですけど。)

 んでまぁ、とりあえず、ハードキーボードでの左右手分離配列も考えてみたんです。
 結果、理屈の上ではかなりスッキリとまとめることができたんです。
 軽く調べた感じでは、先人の方たちが考案された配列とも異なる配列になったので、もしかしたら実使用上で大きな問題があるのかもしれません。(筆者の変換テーブルカスタマイズ経験は浅いので。)
 ただ、前回のローマ字かな変換改良よりも可能性を感じていますので、現時点では遥かに遅いタイピングになってしまっていますが、この配列で続けてみています。

 コンセプトは「指」「置き方」「ずらし」だけで頑張る左右手分離配列です。
 1打鍵、もしくは、最大でも2打鍵で入力文字が確定するようになっています。
 QWERTY配列とはまるっきり関係がないので、キーボードを見ない方が打ちやすいです。(^^ゞ
 (推奨する)指の置き方に若干の特徴があります。

ホームポジジョン

 左右手とも人差し指の位置は「F」「J」で、タッチタイピングするときと同じです。
 このとき、右手を軽く丸めて縮こまらせます。
 これが基本形です。
 左手が子音、右手が母音などを担当します。

ホームポジションとキー割り当て

位置をずらして覚える配置

 左手を一段上げると「は」「ま」「や」「ら」。
 「か」「さ」「た」から一段下げると濁点がついて「が」「ざ」「だ」。そして、入り切らなかった「わ」。
 人差し指を伸ばさなければならないやや打ちにくいところに「ば」「ぱ」。
 濁点付きは全て最下段に来ます。

左手のキー割り当て

 右手は数字キーに行かないように手を広げて「や」「ゆ」「よ」。左手の「や」と重複していますが役割が若干異なります。これは後ほど説明します。
 逆に手をさらに縮めると「(小さい)ぁ」「ん」「っ」。
 残ってしまった「T」「Y」キーは、「;」キーを潰してしまった代わりに記号などの入力を担ってもらいます。

右手のキー割り当て

開始打と確定打

 さて、子音と母音その他で左右に分かれて見える配列ですが、厳密には子音母音と若干異なる動きをするところがありますので、子音母音とは違う言葉で定義をしたいと思います。

 文字入力の始めに打つキーをここでは「開始打」と呼びます。
 そのキーを打つと文字が確定する場合に、それを「確定打」と呼びます。
 左手入力のキー全てと「ぁ」(M)のキーは「開始打」であり、「確定打」にはなりません。
 「ぁ」(M)以外の右手入力のキーは全て「確定打」です。ただし、先に「開始打」を打っているかどうかで動きが変わります。

 「確定打」は単打でも入力確定できるキーで、「開始打」先に打っていない場合は1打でそのままその文字が確定します。

確定単打

 先に「開始打」を打っている場合は、「開始打」との組み合わせで文字が確定します。

組み合わせ確定

 「あ」「い」「う」「え」「お」は「開始打」の子音と「確定打」の母音を結合して文字を確定します。ここはローマ字かな変換の概念と同じです。
 「!」「?」も「開始打」との組み合わせで確定する記号が変化します。
 「や」「ゆ」「よ」は拗音の「ゃ」「ゅ」「ょ」として「開始打」の子音と結合します。(左手の「や」は「確定打」にならず、「開始打」にしかなりません。)
 「ん」「っ」は「開始打」が打たれている場合は「開始打」の子音に「あ」の母音を結合して文字確定したうえで「ん」または「っ」を付与します。

確定打を打たずに開始打を連打した場合

 「確定打」の入力を省略して続けて「開始打」を打った場合は「あ」の「確定打」を補完して先に打った文字を確定します。
 これにより、あ段の入力での大半の「あ」の打鍵を省略することができます。

 極端な例になりますが、

かかわりはない

 は

ffzqjranj

 で打てます。

キーマップ

単打あいうえおやゆよんっ!?
1\2NJIO;HUPKLTY
Fかきくけこきゃきゅきょかんかっヵヶ
Dさしすせそしゃしゅしょさんさっ←→
Sたちつてとちゃちゅちょたんたっ〜ー
Aなにぬねのにゃにゅにょなんなっ―‐
Rはひふへほひゃひゅひょはんはっヽヾ
Eまみむめもみゃみゅみょまんまっゝゞ
Wや ゆいぇよ   やんやっ々〃
Qらりるれろりゃりゅりょらんらっ×÷
Zわうぃううぇをわゃわゅわょわんわっゐゑ
Vがぎぐげごぎゃぎゅぎょがんがっ﹅﹆
Cざじずぜぞじゃじゅじょざんざっ↑↓
Xだぢづでどぢゃぢゅぢょだんだっ゛゜
Bばびぶべぼびゃびゅびょばんばっゔヴ
Gぱぴぷぺぽぴゃぴゅぴょぱんぱっ;※
Mぁぃぅぇぉゃゅょぁんぁっゎ⇒

 これだけを見ていると、凄く簡潔に整理出来ているような気がするんですよね。(説明文も短く済んでいますしね。)
 少なくとも、理屈の上での混乱はほとんどありません。(実際のキー入力にはかなり手間取っているけど。(^^ゞ)

 ちなみに、「開始打」の「や」と「確定打」の「や」「ゆ」「よ」との組み合わせが空欄になっていますが、ここを定義していないことにより、「開始打」の「や」は「あ」の「確定打」が補完されて「や」で確定し、「確定打」の「や」「ゆ」「よ」は単打確定打と見做されて、それぞれ「やや」「やゆ」「やよ」と文字確定することになります。(「開始打」の「や」と「確定打」の「い」との組み合わせも同じように「やい」で文字確定します。)
 実際のところ、「ん」「っ」も枠は空欄にせずに埋めましたが理屈は同じで、「開始打」に「あ」の「確定打」が補完されて単打確定の「ん」「っ」が付く仕組みです。

変換テーブルデータ

 最後に、もしこの文字変換テーブルのデータを使ってみたいという方に向けて、一応定義ファイルを置いておきます。
 このファイルでは上記の変換に加えて、[Shift]+"["で"『"を、[Shift]+"]"で"』"を出力するようにしています。

指の置き方だけで頑張るGIMT文字変換テーブルデータ

 Google日本語入力およびmozcの設定で「ローマ字テーブル」の編集画面を開き「編集」ボタンでインポートできます。
 全て上書きされてしまいますので、今のデータが既に何かしらカスタマイズしたものである場合は事前にエクスポートして現在データのバックアップを取っておいてください。

↑2020-02-19

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