アイロンリフローを試してみた

ちょっと思いついたついでに、アイロンリフローを試してみました。
元々、DDR3-SODIMM-4GBのメモリで必ずMemtestでエラーを吐くやつがありまして、いつかリフロー修理をやってみたいなあと思いつつ忘れていたのですが、そういえば認識しなくなった1.8インチIDE-SSD-32GBも恐らくBGAのコントローラー不具合だろうからちょっと試してみようか、と思い、今回、この2品にアイロンを当ててみました。

実際には遥か過去にリフローやってみたいと思ってヒートガンとか購入してたりしているのですが、あれ作業小難しくないですか?
熱風が周りに飛んでどこか溶けてしまったりとかしそうで怖いんです。
あと、きちんと部品を抑えておかないとポロッと取れてしまったりしないだろうか? と心配で。
ヒートガンは熱収縮チューブに当てるときに使いましたが、やっぱり意図してないところを若干溶かしてしまいましてねえ。
準備も作業もえらく大変そうで、手が出しづらかったんです。
オーブンに入れて焼くってのも家庭の事情でやりにくいし。

でも、アイロンなら、押し当てるから部品の抑えも不要そうだし、なんとかなりそう。
というわけで、たまたま持っていた安物アイロンを当ててみたわけです。
筆者が持っていたアイロンは一応240℃で温度ヒューズ作動と書いてありました。
では早速、1.8インチSSDから

1.8インチSSD表1.8インチSSD裏

アイロンの熱発生ポイントとSSDのコントローラーの位置を合わせてブチュウー。
アイロンは最高温度にして、一回温度ヒューズが作動したところで電源を切り、そのまま粗熱が取れるまでアイロンを乗せたまま放置しました。
下にボロボロになった綿シャツを重ねたものを敷いてやりましたが、ほんのり焦げてキャラメリゼ(か?)されましたねえ。

で、結果、……認識せず。
まあ、例え認識してくれたとしても3年でデータが飛ぶFlashMemory搭載なので、もうどうでも良いです。お試しですからね。


続いて、DDR3-SODIMM-4GBのメモリ。

DDR3-SODIMM-4GBのメモリ

パッケージに手書きで「ビット不良あり」って書いてますねえ。
本来これはSony VaioE (VPCEB4AFJ)に挿して4GBデュアルにするつもりで買ったものだったのですが、使っているうちにどうもOSの動作が怪しい場面が発生して、それがどうもメモリを多く使うときに起こるような気がする、でMemtest掛けてみたら1週目のパターン5辺りでダーンと赤くなりまして。何回やっても同じところでエラーが出るので使用を諦めて、でも当時そこそこ高いお値段の投資だったので捨てるのも勿体なく、死蔵していました。(あ、4GB追加で買うはめになりましたよ)

DDR3-SODIMM-4GBのメモリ表

剥がすと保証無効の紙が貼ってあったのですが、アイロン当てるので剥がしました。ってか、もうシールが半壊していて、ほぼ2層に分離してました。
シール貼ってあったところのメモリモジュールの印刷状態が見難いですが、一応同じマーキングはしてあります。

DDR3-SODIMM-4GBのメモリ裏

まあ、裏も似たようなもんです。
で、こちらはどっちの面のモジュールに接触不良が起きているのか分からないので、表に押し当てて1回、裏で押し当てて1回、アイロン最高温プレスをしました。

Memtestエラー出ずにパスしたで……。
いや、アイロンリフローでも成功例を出せたって点では嬉しいのですが、今更直ったところで、いう気持ちも無くもなく。

Sony VaioE (VPCEB4AFJ)は既に4GBのデュアルで挿しているので、もう入らない。空いているスロットはDN2800MT(所有マザーボード履歴に軽く記載)だけだなあ。
このDN2800MT、仕様上は2スロットで合計4GBまでとなっているのですが、実際は4GB2枚で8GBイケるというのは割と良く知られているところです。
それ以上にWindows7の32Bit版以外のディスプレイドライバーを出さずにIntelが放り投げた、という方が有名ですが。
あと、64BitOSもサポート外ですが、動くという噂。でも、筆者が過去に試したときは画面が映らなかったんだよねえ。いずれにせよGPUが鬼門のPCです。

で、2,3試してみたのですが、まずUSBに残っていたAntiXの32Bit版。画面でました。
Xubuntu21.04、USBでOS起動できず。多分、bootia32.efiでゴニョゴニョしたらイケるんじゃないでしょうか? 検証してないですけど。
AntiXの64Bit版。起動し画面でました。

AntiX64Bit版の画面

ちゃんと4GBOverで認識できてますね。というか、そっかあ、汎用性高そうなXubuntuで起動できないのにカツカツチューンな印象のAntiXで起動できるんやな……。
さて、これで図らずもDN2800MTがメモリ2GBから6GBマシンに成れたわけで、こうなると用途の幅がぐぐーんと広がっ……るか?
でも、うちのPCって揃いも揃ってメモリ2GBマシンばっかりですからね(それほぼノートPCかタブレットですけど)。そこから頭一つ抜けたのは大きい。けど所詮はインオーダーなAtomだしなあ。なんか良い用途無いかな?(手段と目的が入れ替わるいつもの)

2021-05-20

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