最後の自作PCかもしれない Ryzen 5 5600G + B450M MORTAR MAX


よし! 言い訳するぞ!


時期が悪いのは百も承知。でも、じゃあ、いつ良い時期が来るのさ? 来ない未来もあるかもしれないよ?


筆者は元々、2年前にRyzen 7 3700Xを心待ちにしながらも当時の状況に嫌気が差して根負けし、つなぎと称してRyzen 7 1700に逃げています。そのときの様子は『Zen2を諦めて今頃Ryzen 7 1700に転ぶ→未遂→右往左往→リベンジ→注文確定』『AMD Ryzen 7 1700 + BIOSTAR TB-350BTC + RX550 + DDR4-3200』あたりでグダグダと書きなぐっています。

後付結果論でビッグチャンスだったRyzen 5 2400G+マザーボードの激安セットをスルーしてしまい、そして、その後最大のビッグチャンスだったRyzen 7 4750G+TOMAHAWK激安セットも何度も指を咥えながらスルー。

それでいて、今回、チャンスでもセールでも無いこんなタイミングで新規購入するとか、これだけ書いていると完全にアホでバカな所業です。


ただ、状況は随分と変わり、また随分ときな臭くなってきました。

コロナ、半導体枯渇、先端プロセスの寡占化、政治まで入り乱れてドロドロです。邪推ですが、わざと流通止めて価格高騰を煽っている業者もたくさんありそうな気がします。(真実は知らないので本当にただの邪推です)でも火事場泥棒はいつでも湧くからね。

そんななかで、今までのようなビッグチャンスが近未来で来てくれる可能性は極めて低い、と思わざるを得ません。

え? ついこの間4750Gの投げ売りあったやんけ、って?

あれ、バルクでぼったくれると強気に仕入れてダブついただけでしょ? リテールでの投げ売りはAPUだと2400Gまで遡らなければなりません。3400Gは投げ売り無かったですしね。


んで、じゃあCezanneでも投げ売り待てば? って話になるのですが、なるかな? という疑問が。3400Gみたいに無いまま消える可能性も高いかなあ、と。

まあ、未来がどうなるかは分かったものではないのですが、日本てほら、海外が値下げしてても国内は値上げしちゃう特殊市場じゃないですか。ねえ。

それと実はAPUは高止まりしていますがマザーボードの普及価格帯がとんでもない値崩れを起こしています。

投げ売りとまではいかないまでも、筆者が購入するようなマザーボードとの合計金額で言えば、将来あるかも分からない投げ売りを待ってやきもきするよりかは、やきもきしたり情報収集に掛けている無駄な時間をも一緒に買うつもりで今ここで腰を据えても良いんじゃないか、とそう思いました。


それにしてもAlderLakeと年末商戦が近づくこのタイミングでは悪手なのでは? という思いもなくもありません。

ただ、デスクトップAPUとAlderLake-S(デスクトップ向け)とは微妙に競合しないんです。

その理由は、相変わらずIntelがデスクトップ向けのiGPUは最大でも32EUという舐めプを続けているからです。

ノートPCやコンパクトPCでは最大96EUとなってがっつりAPUと競合するのですが、自作パーツの世界では競合しません。

既に(特に)日本では完全に亜流となってしまっているデスクトップ向けAPUは競合不在の状態が続きます。


それでも、Alderが出て5800Xや5600Xが値下げしなければいけないような状況になったら5700Gや5600Gもスライドするやろ? 確かに。

でも、Alderがびっくりするほどの高値で出てきたら? RocketLakeの出だしを思い出したらAMDの値下げなんか不要なほど盛ってくる可能性だって十分にあります。そもそも、ここ数年デスクトップ向けCPUでは完全に舐めプ三昧のIntelです。

というか、もう、自作向けパーツはどこもかしこも舐めプ、というか、大枚叩けるゲーマーしか相手にしていない感じ。もちもん、半導体不足の影響もあるのでしょうが。


その煽りを最も酷く受けてしまったのが、普及価格帯のAMD向けマザーボードなんじゃないかと思うんです。

AMDのCPU・APUから普及価格帯がすっかり流通しなくなってしまったために、普及価格帯のマザーボードがだぶついて、セットじゃなくても投げ売り状態みたいになっているのが今なんじゃないでしょうか。

そんなんだから、平気で¥10,000以上していたはずのB450M MORTAR MAXが¥4,980で購入出来ちゃったりするんですよ。


ただ、じゃあ、これでCPU・APUの値崩れを待つのがコスパ的には大正解なんでは? って考えると、それはちょっと違うんじゃないかなあ、と筆者は思うわけです。

今の普及価格帯マザーボードの値崩れの原因が筆者の想像どおりだとすると、今後マザーボードメーカーは普及価格帯のマザーボードを作ってくれなくなります。今が供給過剰なので当然の流れです。

そうなると、CPU・APUもマザーボードも高価格帯の製品しか残らなくなります。

仮にCPU・APUが値下げになったとしても、そのときにはマザーボードが高いのしかない、なんて展開も十分に考えられるわけです。

お手頃価格のPC自作の本当の終焉です。


元々、筆者はせっかくある拡張スロットを一つも使わなかったりするユーザーですから、価格と性能が見合う製品が見つかるのならパーツごとではなくて既成品を買う方が合っていたりします。で、実際筆者と似たような境遇にある人は既に自作なんてやめているんじゃないかな?

んで、筆者はつなぎという形で中途半端に自作を続けてしまったので今回、整理を付ける形でパーツを揃えましたが、DDR5世代は自作パーツに手を出すかどうかは慎重に見極めようと思っています。でも、現時点でも肌感覚としてはDDR5世代ではもう自作はできないだろうな、って気がしています。


筆者が望んでいる性能からしてもパーツで別れているよりオンボードで揃っててくれている方が断然理想に近いんです。ただ、既成品だけで揃えようとするとバカみたいに高価になるので未だに手を出せないんですけど。

オンボードで32GBLPDDR5とか実装してくれててそこそこ安価な既成品が出てくれたら、それでもう10年戦いますよ筆者は。

それまでは自作パーツで揃えたRyzen 5 5600G + B450M MORTAR MAX + DDR4-3200 32GBで頑張りますよ〜


ところで、今回、Ryzen 5 5600Gはがっつり定価の¥36,800、B450M MORTAR MAXは¥4,980掛かっています。

筆者は今までCPU・APUには最高でも¥17,998しか掛けてきませんでしたので、ぶっちぎりの最高値更新ですが、もう時代が違うので単純にどうこう言えません。

結果として、もし2年前、諦めずに3700Xを購入していたとしたら、比較してみましょうか。


3700X初出当時、CPUの絶対的価格もさることながら、マザーボードの高価格とZen2への対応という面倒臭い問題が立ちはだかっていました。

Zen2への完全対処が出来ているのは570Xチップセットのマザーボード。しかし、最安でも¥22,000近いお値段だったかと思います。

となると、3700Xの¥44,000と合わせてだいたい¥66,000くらい。


一方、筆者は当時は諦めてつなぎで1700の中古を¥14,310、マザーボードTB-350BTCを¥3,680。

今回の5600Gで¥36,800、B450M MORTAR MAXで¥4,980。

合計すると¥59,770。


い〜や、おめえ、騙されねえぞ、明らかに筆者の選択が正しかったかのように見せかけてるだろ? Exactly.


まず、てめえはX570なんて高価(でアッチッチ)なマザーボード買わないだろ!

はい。しかし、B450でも¥11,000くらいはしてしまいましたし、B450とZen2の組み合わせを安心して買うにはさらに数ヶ月の待ちが必要とされていましたね。

当時はAM4のBIOS-ROM容量不足問題なんてのも取り沙汰されていて、筆者が今回買ったMAXシリーズなんてのもまだ出てなかったんですよ。(まあ、そういうのを諸々待っていて疲れちゃったんですけど)

それに、筆者はつなぎのPCでチョンボやらかして、その復旧のために中古のメモリを余計に購入するハメに陥っています。その費用¥2,062也。

さらに言うと、5700Gじゃなくて5600Gに落としてるじゃねえかよ! そのとおりでございます。


まあ、つなぎだろうが何だろうが余計に買ったら高く付くのが普通ですよ。でも、そんなこと言い出したら、一生買わないのが正義とかいう不毛な理論に辿り着いてしまうのでここではやめましょう。

つなぎでも買わなけば出来なかったであろうドラゴンクエストビルダーズ2にも出会えましたし、そこをそんなに否定したくはありません。

また、なんでどうせなら5700Gにしなかったんだ、という話なのですが、これも結構考えました。


5700Gと5600Gどっちにするかという問題は、いつどのような問題で性能的にクリティカルな状況が発生して買い替えせざるを得なくなるか、その予想から考えました。

確かに5700Gの方があらゆる点で優秀。比べれば長く使えるのは間違いなく5700G。しかし、買い替えしなきゃ、ってならざるを得なくなるようなタイミングとしては大きな差は生じない、という考えに至りました。

というのは、筆者はこれを、基本的には電力を絞って運用したいと考えているからです。


今のデスクトップ向けのCPUは明らかにパワー志向でして、最高性能のためなら電力を厭わない、という流れが強く、またさらに加速してきています。

これはTDP65WのAPUでもその傾向が少しあるのです。

やはり、PPT88Wの枠は少々性能のために電力を犠牲にしている感が強く、筆者はこれを、性能に不満が無ければPPT45Wくらいにまで抑えて運用したいと考えています。

逆に言うと、電力食っても良いや、って思っていたら1700のままでも良かったんですよ。マルチ性能の差はそんなに言うほどありません。1700でも腐っても実8コアですし、クロックを欲張らなければそこまで電力食いません。


んで、そうやって電力制限をしていくと、コア数が少ないことによるデメリットが減ってきます。

例えば、大雑把にクロック×コア数で性能が出ると仮定して、3GHz×8コアと同等の性能を出すのに6コアだと4GHz必要になります。これだと、6コアでは4GHzで回すためにバカみたいに電力食ってしまって割に合いませんね。

しかしこれが、2.4GHz×8コア程度のマルチ性能でも良いや、と妥協できるのならば、6コアでも3.2GHzで同じ性能を出せることになります。3.2GHz程度であれば電力の無駄食いもそれほど多くなく済みます。


それでいて、シングル性能には影響が出ません。

といっても、5700Gは4.6GHzで5600Gは4.4GHz。シングル性能でも5%くらいは劣ってしまうことにはなります。

これらを総合して¥15,000追加してまで頑張っておく必要があるか? と考え、筆者は妥協する道を選びました。


5700Gにしとけば良かった、と後悔するパターンはマルチ性能が切実に必要になったとき、になるわけですが、そんなことを思うようになるときにはZen5とかもっと良いのが出ていて、そっちに移行することを考えた方が良いよ、ってなるはずです。

5600Gでは不足だけど5700GでならOK、なんていうニッチな状況は時間軸も含めて考えるとまず発生しえないわけです。筆者にとっては。


3700Xにしていたとしたら、電力問題をずっと抱えたまま続けることになります。ワッパは良いかもしれませんが、3700Xにしろ1700にしろ(電力の)固定費が高いんです。

筆者の恣意的な概算では5600Gのシステムにすることで年間¥3,000程度の電気代低減を目論んでいます。

パーツ代の方が明らかに高いですが、欲しかったシングル性能が入手できたことも勘案すると悪くない妥協点です。


あ、で、4750Gの激安セットで妥協する流れもあったかと思いますが、やはりシングル性能では圧倒的に5600Gの方が良く、マルチ性能が完全に生きるエンコードとかレイトレーシングとかの特殊作業以外では意外にも5600Gの方が優秀だったりします。

4750Gの激安セットは¥36,800で、5600Gが単品で既に同額の¥36,800ですが、マザーボードの追加費用が¥4,980で済んでくれたので、これもなかなかにGoodな妥協かと思います。

BIOS更新ボタン付きのマザーボードが買えましたからね、BIOSバージョンが古かったとしても書き換えできるので安心です。


というわけで、全てにおいて一見「何やってんだ? バカじゃん?」に見える筆者の選択も、意外に高度な妥協戦略が出来ているのではないかという隙きあらば自分語り、でした。

っつうか、このサイトそのものが自分語りのサイトだぜ?


んじゃ、システム移行の準備でも始めようか。

実はBIOSにしろLinuxにしろCezanneへの最適化がまだ進行形のようなので、のっけからその性能を最大限に発揮することはできないのかもしれんなあ。

!この文字が見える場合、コピペされています(ブラウザ非対応でも見えます)! from Gradual Improvement (dodoit.info)

[記事作成日: 2021-08-29] ※誤記訂正のみの更新等は含みません

この記事のタグ

PC