進化した中華USBDACを試してみる

筆者が知らん間にUSBDACが超絶小型化していて、しかも高音質になっているらしい。

筆者は現在まで音楽の聴取にはE-MU0404USBを使用してきています。(勿体無い使い方ですが、今は録音とかできる環境に無いので)
長いことマザーボードにオンボードで付けられているDACの性能を気にしてALC889搭載のGA-A75M-UD2Hを購入したりとかしてきたのですが、もうマザーボードでそこにこだわるのは止めてUSBで出せば良いんじゃね? と趣旨替えして現在に至っています。
DACのS/N比だけさらっと連記しますと、廉価マザーボードで良く見たALC892が95dB、ALC888が97dB、ALC889は108dB、あとALC1150が112dB、ALC1200が108dB、ALC1220が120dBだったかな。Aが付いたり独自仕様で若干数値が変動したりするのであくまで参考としてお考えください。
また、結局これらはただのスペックであって、回路設計がまずくてノイズばりばり乗ったらどんな高音質DACだろうが意味無いです。
一昔前なんてオンボのマザーは総じてノイズ乗りまくりでしたからね。(筆者が廉価マザーしか知らないからという説もあり)
なお、さらに前にはサウンドカードも廉価品を中心に何枚か買っていまして、CMI8787-HG2PCIが110dBでした。
んで、E-MU404USBは117dB。
歪みの問題とか実際の音質とかはさておき、スペック上、マザーボードのオンボDACにこだわるより全部E-MU404USBで良いんじゃね? というのはある意味当然の流れとも言えましょう。

ところで今回購入したUSBDAC。CX31993搭載で128dBです。スペック上はかなり進化しています。32bits/384KHzのサンプリングレートに対応しているのも時代の流れ上致し方ないのですがE-MU404USBの24Bit/192KHzより優秀です。
それでいて、USB-TypeCのコネクタとほぼ同じようなサイズの中に回路の全てが内包されていてコンパクト。E-MU404USBは元が視聴専用のデバイスではないのでそこを比較するのは可哀想ってもんですが。
クーポンなんかも使用して¥632での購入。本当はさらに2%安くなるプロモーションコードもあったのだけど、なんかタブレットの処理が遅くてタップが連続処理されてしまったのかコード入力画面をすっ飛ばして購入確定してしまってました。それとも、なんか別の場面で入力する必要があったのだろうか?

というわけで届いたのでお写真です。

本体だけなんだろうなあ、とか思ってたらUSB-TypeA変換アダプターとケース付きでした。

ケーブルはかなり柔らかいです。普通のUSBケーブルよりもふにゃふにゃです。破損しないように注意しないとね。
あ、で、白いUSB変換アダプターはこの製品の付属品ではなく、確か100均で購入したものです。
なぜこんなものを同じ写真に収めているのかというと、謎なんですが、製品付属の変換アダプターではDACを認識してくれず、100均の変換アダプターなら認識してくれたからです。
これも中華クオリティというやつなのだろうか?

さて、肝心の音質ですが、筆者は決して音のプロではありませんし、視聴機材も廉価品ばかりです。
全部説明するのは大変なので過去記事へのリンクを貼っておきますが、今回も自作曲を聴き比べます。
ポータブルデバイス再生音質主観評価(ローレゾ)

そんなに厳密に聴き比べしたわけではないのですが、それなりに高音質であるのは確かなようです。
結論から言えば少なくともE-MU404USBと戦えるレベル。でも、個人の主観から言えば極々微妙な差でE-MU404USBに軍配を上げたい気分。ただ、E-MU404USBは本体のLEDが派手に点灯して少しではありますが消費電力が(多分)多め。というか、E-MU404USBは再生専用機じゃないですからね。何度も言いますけど。
でも、普段使いはコレに切り替えても良いんじゃないかなあ、と思えるくらいには上等です。

なお、『LeTV LeEco Le Max 2 X821』に付属のUSB-TypeCからヘッドホンジャックへ変換するケーブルとこの製品とでLeTV LeEco Le Max 2 X821上で再生させて聴き比べもしましたが、この製品を使用した方が若干音が良くなった気がします。LeTV LeEco Le Max 2 X821は元々音質良い方ですので判断が難しいですが。
少なくとも昔購入してがっくりきて記事化しているかと思ったらしていなかったEHP-AHR192なんかとは比べ物になりません。
というか、記事化していなかったので、ここでついでにお写真貼っておきますね。

これ、良いという口コミが多かったと思うのですが、少なくとも筆者が持っている環境で言えば、わざわざこれを使って音質が良くなるケースはほとんど無い、というのが結論でした。
確かに素のAndroid端末って音質が良くないことが多いんですけど、それは変なエフェクトが標準設定で噛んでしまっている所為なので、変なエフェクトかまさずに出力できるプレイヤー(筆者はVanillaMusicを使用してイコライザーを切っています)を使用するだけでほとんどの機種でこの程度のDACなんか使わない方が良いや、って程度にはなるもんです。
なので、こちらのEHP-AHR192はうちでは完全に失敗購入としてお蔵入りだったわけですが、今回のDACならば十分使えますねえ。
ただし、素のLeTV LeEco Le Max 2 X821とは僅差でしたし、バッテリーの減りは速くなると思われる(思われるだけで実測してないです)ので、わざわざこれを装着したいかというと若干疑問符が付きますが。
そもそも、筆者は未だにハイレゾ音源持ってないからなあ!!!
音質云々は全てローレゾ音源聴いて言っているんだぜ。まあ、ローレゾでも差が付くんだけどさあ。

なお、スピーカーはTASCAMのVL-S3BT。Bluetooth経由の音質が不満なので有線でしか使用しておらずBTは要らんかったと後悔しています。差額千円程度だったからそりゃ期待する方が悪いって言われそうだけど。あ、有線での音質は良いと思いますよ。派手な音好きな人には向かないと思いますが。
スピーカーのお写真は過去記事『入力機器再検討』の最後の方にしれっと載ってます。
イヤホンはSonyのMDR-NC33というかなり古いノイズキャンセリングフォン。価格帯からして決して高音質を謳うような製品では無いと思います。
こちらはお写真載せたことがなかったので、今回載せておきましょうかね。

聴き比べにはノイズキャンセルは使用しておりません。電池抜いてます。

僅か¥632でそれなりに良いDACが入手できたので、これからは音質のしょぼいPCやスマホなんかでもこれを接続して高音質な音楽を聴くことができるようになり、なかなか今回の買い物は良い買い物だったと思います。
つい最近、某業者さんが同じチップ搭載のプレスリリースを出していましたが、約13倍のお値段になるというのが仕方無いこととはいえ闇を感じますねぇ。

ところで最後に一つだけ言いたい。数年振りに聴き比べし直してもリニアPCMレコーダーLS-20Mの再生音質が突出して聴こえるのだがこれってどうなんだろうか?
他の機器だと自分の方から積極的に聴きに行って「ああ、良い音だね。いろんな音が混ざっても濁らない」とかなるんだけど、LS-20Mだと自分から聴きに行くより前にグンっと引き込まれる感覚があるのよ。聴きに行くんじゃなくて聴きたくなる。
この差はいったい何なんだろな?

2021-10-04

この記事のタグ

スマホ/タブ

PC

トゥベタ

Music

Windows

Linux/BSD

Android

レビュー