Sony Xperia XZ2 SO-03K

2022年07月購入。送料込みで7,843円。

ええとですね、随分と悩みました。時間の無駄だと知りつつも。
ただですね、ずっと見ているとふと「目と目が合う瞬間」ってものがですね、来るときは来るんですね。
この前のDELL Venue10Pro 5056しかり。

ぶっちゃけ、PCにしろスマホやタブレット等にしろ、新品市場に限らず中古市場も相場がガンガン上がってます。
正直に言うと、Xiaomi Redmi Note 11の未使用品を狙っていた時期もあったのですが、悩んでいる間に3,000円値上がりして断念しました。
今回、結構時間経過している中古品だし、画面は小さくなるしバッテリー容量も少ないけれど、安いし性能や機能はほとんどの項目で上回る製品を入手できました。
Androidのバージョンは公式には10で止まってしまっていますが、カスタムROMは12Lと現時点での最新を入手できるというのが大きなポイントです。

筆者の個人的な事情になってしまうのですが、Android12に対応する機種を1つは持ちたいなという希望がありまして、それは筆者がBLEを使用するアプリを個人的に開発していて、BLEの権限周りの仕様が12でまたもや変更になってしまったからなんです。
そんな理由だけに貧困経済困窮者が金を支出しなければならないというのはバカバカしいことではあるのですが、逆にいうと今のAndroid周りの環境ってこういうネガティヴな理由でしか最新機種を導入するモチベーションって生じないですよね。
セキュリティ上仕方なくとか、サポート期間の問題とか、そんな理由ばっかで、一方直感的なデザインとか言い訳してるけど無意味にポンポン仕様変更しているだけにしか思えない部分も多々あって、新しい方が使い勝手が良いとは一概には言えなくなっています。
まあ、その辺はWindowsなんかも同じなんですけど。

とまあ、恨み節はさておき(後でまた噴出させる予定ですけど)、4年前の製品と随分古くはあるのですが、4年前のハイエンドでして、当然、筆者手持ちのAndroidデバイスの中ではぶっちぎりの最高性能機種になります。
それまではLeTV LeEco Le Max 2 X821だったわけですが、SoCの変化だけで言うとSnapDragon820から845と2世代進化しています。

DELL Venue10Pro 5056のときにも触れたのですが、昨今のコンピューティングデバイスって特にハイエンドにおいては発熱や消費電力の点でかなり無理をしている傾向にあります。
それだけ切実に性能を欲している、ということでもあるのでしょうが、そこまで絶対性能を追い求めていない場合、必ずしも最新がベストバランスとは言えなくなってもいるわけです。
筆者的にはSnapDragonで言えば855ないしは870辺りまでが選択できる限度かなぁと。888より新しいのはちょっとモンスターに過ぎます。
性能はいくらあっても良いものですが、発熱や消費電力を考えると『そこまでなくても』って思います。
実害としては豪勢な冷却機構に重量とサイズを取られます。
性能を欲張らなければ、小さく軽くなるか、もしくはより大きなバッテリーを載せることが可能になるはずなんです。
そういった意味で、筆者的に注目していたSoCはSnapDragon680もしくは695でした。

ハイエンドに使用されてるN4プロセスには及ばないもののN6という結構新しいプロセスを採用している680と695。
特に695はbigLITTLEのbig2コアにCortexA78を採用していて、絶対性能ではミドルハイの領域ながらもシングルスレッド性能にもぬかりが無いという筆者的に理想に思えるバランスをしています。
680はコアがCortexA73を4コアとA53を4コアという古めかしい構成で、シングル性能には見るべき点は無いのですが、マルチではそこそこまで追い上げ、また枯れた構成なので恐らく消費電力がかなり少ないと予想されます。
ArmコアはA75以降AppleやPCやサーバーなども意識して性能を追い求めてきた結果、モバイル用途でみると消費電力とのバランスが必ずしも良いとは限りません。
そういった意味では今回購入したSnapDragon845はふた昔前のハイエンドだし10LPPという2世代前のプロセスではあるものの、割とまだバランスが取れている範疇なのではないか? そんな気がするわけです。

ってかCPUのマルチ性能だけで見ると695に勝てるんですよね、845。もちろん680にはシングル性能でも勝てます。
なお、ミドルローになるのかな? 400番台にしては傑出した性能を持つ480相手にもシングル性能はやや劣勢ながらもマルチでは余裕で勝てます。
ちなみに480は8LPPプロセスとなっていて10LPPよりも7LPPに近そうな印象を与えていますが、実態のトランジスタ密度としては7よりも10に近いものですので、10との差は大きくありません。というか9という呼称を避けただけの8ですね。
この頃のプロセスは呼称の詐欺っぽさは置いておいて現在の最先端プロセスほど他社より劣っているという話は聞かなかったように思う(というか筆者のアンテナが寝てる)ので、まあTSNCのN10辺りともそう大きな差は無いと(筆者は勝手に)思います。
というか835,845辺りまではまだモバイルとして低消費電力を追求しながらの性能向上だったので、例えばTDPなんかでも9Wと800シリーズでは恐らく最低値となっています。820は11Wでした。
PCに詳しい人だと『いやもうTDPなんて指標当てにならないじゃん』とそのとおりで、その後の800シリーズはTDP10Wのまま実消費電力がガンガン上がっていってますし、今はもう冷却次第で可変っていっておん投げちゃってますよね。Armまでそうしているかしらんけど。でも、機種によって最大クロック変わるのでやっぱりある程度冷却性能次第なのかと思います。

その他の面で見てもBluetoothのバージョンが低いのは時代の流れ的に仕方無いとして、音質とかはやはり上位機種の方が良い傾向にあるのは間違いの無いところですので、経年劣化の問題にさえ目を瞑れば、最新のローエンドよりやや古いがバランスの取れた旧ハイエンドというのは考えても良い選択かと思います。
なあんてことを言えるのは、筆者がほとんど外に出ない人であるからでもあるんですけどね。
外出の多い人だと一昔前のスマホはバッテリーの持ちという一点だけでもOut of 眼中になってしまうかとも思います。
んでも、中古品で本体のみという但し書きは付きますが、Xiaomi Redmi Note 11の未使用品が現状送料含めると2万円を超えてしまうことがほとんどなので、この13,000円近い金額差を考えると……ね、まあ、良かったんじゃないかな。
次の新規購入の先延ばしには充分に役に立ってくれると思います。

Xperiaは世界的にそこそこシェアがあるのでカスタムROMの流通も比較的潤沢だし、ケースやカバーもまだ入手できるし、交換バッテリー部品だって入手できるんですもん。
下手に何も無い機種買ってどうにもできなくてすぐ買い換えを余儀なくされるなんてことにはならないですもん。Xiaomiもならんけど(JEは知らん)


というわけで、やっと開封の儀です。

本体のみだったので青いプチプチ袋にダンボールと緩衝材というシンプルな形で届きました。
んで、びっくりしたのが、取り出そうとして本体を掴んだ最初の手触り感。
ヌメヌメしてて、いきなりツルッと滑りそうでした。
液晶面のガラスもツルツルなんですが、背面が膨らむように湾曲しているため余計にツルツルスベスベです。
筆者手持ちのスマホだとガラス面でもそんなにツルツルしているものは無くて、唯一LeTV LeEco Le Max 2 X821の液晶面だけがやたらとツルツルしていたのですが、この機種は両面ツルツルですわ。流石ハイエンド、……っていうかこれが2018年辺りのトレンドなんすよね。ツルツルとイヤホン端子廃止。

あまりにもツルツルなので写真撮ろうとすると映り込みがもう鏡の如く入ってしまうので、苦労して映り込み減らすように撮ったらピンぼけしてた。(^^ゞ)
元々、販売サイトの写真も解像度が低いうえにピントが合っていなくて、それで商品状態を把握するのは困難だったんですけど、少なくともピンぼけしている状態では傷一つ見えなかったので、傷があるとしてもその程度だと考えて購入に踏み切りました。
逆に言うと販売写真が明瞭に映ってたらとっくに誰か他の人が購入しちゃってたと思う。だって、これ、筆者が見ていた範疇では少なくとも相場より2,000円くらいは安い感じだったもん。

結局ですね、表面も裏面も綺麗でした。4年間随分と丁寧に扱ってたんですね、前所有者さんは。
唯一傷が目立つところはここ。