LOSONCOERのバッテリーを購入してみた

まだ到着したばかりですので、実際の性能等についての検証はできておりません。
また、筆者は測定機器等を所持していないため、バッテリー容量チェックもできないためあくまで感覚的な話に終始してしまいます。ご了承ください。

容量インフレが最も激しい中華バッテリーメーカーLOSONCOER。
その存在は知りつつも、あまりにも怪しくて避け続けている方も多いのではないでしょうか。(偏見による決めつけ)
筆者もずっと気にはなりつつも、結局は無難に純正の交換バッテリーを購入する、ということを繰り返してきました。
ですが、今回、いろいろと背中を押されたこともあって、思い切ってこちらのバッテリーを購入してみました。
ただ、これが正解だったのかどうかは数年単位で見ないと、明らかになりません。
バッテリーは容量問題の他、どれだけ長期間その容量を維持できるかという問題もあるため、その判断はかなり難しいものとなるためです。

とりあえず、筆者のこれまでのバッテリーとのふれあいをおさらいしてみましょう。
スマホのバッテリーとしてはSHARP W-Zero3[es] (WS007SH)辺りが最初になりますでしょうか。
当時はこの機種にのめり込んでいまして、機体自体も新品1個に中古4個の計5つも購入して、気に入った部材でニコイチとかもやったりしました。一方、例のフレキシブルケーブル断裂問題で動けなくなった機体もあります。
バッテリーの劣化を異様に気にしていた筆者はこの機種のバッテリーも新品中古をちまちまと買い集め、バッテリーは合計7個も所持しています。そのうち1つはROWAの互換バッテリーです。
スマホの使い勝手が向上し安価になったところで急にこの機種の使用頻度が激減しまして、今ではなんでこんなに集めてたんだ……という反省のタネになっています。ま、筆者はこういうところ病的です。後から『なんだこれ……』ってなること良くある。
続いてのSHARP Hybrid W-Zero3 (WS027SH)。こちらは購入後も平行してSHARP W-Zero3[es] (WS007SH)を使用し続けていたことと、この機種のデキが正直そんなに良くなかったためそこまでのめり込んではいないのですが、それでもバッテリー劣化の不安から純正バッテリーを2個、ROWAの互換バッテリーを1個の合計3個を所持しています。

SHARP W-Zero3[es] (WS007SH)はまだ使おうと思えば使える場面もあるのですが、SHARP Hybrid W-Zero3 (WS027SH)の方は遅いし使い勝手悪いしバッテリーも新品近い状態でも負荷が高いと残量40%くらいある状態でも急にハングアップしたり電源が切れたりするので全く使えません。こんなのに7万円とか使ってたなんて……うっうっうっ。

HOMTOM HT17Proは純正のバッテリーを買い増しして合計2個。

Oukitel U22も純正のバッテリーを買い増しして合計2個という状況です。
上記の、純正にするか怪しい容量マシマシ互換バッテリーで悩んでいたのは主にこの2つのスマホのバッテリーを追加購入するときに考えていたものです。
他にもまだまだスマホはあるのですが簡単には交換できない形になってしまっていたり、そもそも販売されていなかったりで、ここまでそれ以降の購入はしてきませんでした。

HOMTOM HT17Proの方はまだそれほど劣化は、してるけど、まだマシな方でして、現在の筆者の使い方もほとんど筆者が自作したアプリを動かすためだけという穏やかな使い方なので、こちらはまあ現状のままのバッテリーでもやりくり可能であろうと冷静に考えました。
ただ、Oukitel U22の方は純正の新品からしてバッテリー容量が少ないらしく、表記上は2700mAhとなっているのですが、現実のバッテリー持ちが全くダメで、当時のレビューで実測した方も1800mAhくらいしか無いって言ってたので、容量詐称だった線が濃厚なんです。
なんか、OUKITELって元はバッテリーメーカーなんだって? そんなメーカーがたかたが2700mAhしかないスマホのバッテリーすらまともに作らないとかどうなのよ? とは思うのだけど。
ただ、もしかしたらそれだけじゃなくて、OSの作り込みも甘いのかもしれません。無駄な電力使いっぱなし的な。
あのね、最近気になったんですけど、なんか近接センサの赤外線が目に見えるほど無駄に光っているときがあるんですよね。

この頃の中華でMediatekなスマホは総じてバッテリー残量の表示がいい加減でして、恐らくまともに計測することがほとんどなくて、予想値みたいなのを普段は表示していて、再起動したりごく稀にキャリブレーションするのか、あるとき突然数値が急変動するなんてことが良くあります。

Oukitel U22のバッテリーはもうどちらも劣化しまくっていて、70%以上あったのが突然9%とかになったりするので、もうグロッキーです。
筆者の契約しているSIMではもう3Gが停波しているのでこの機種はWiFiでしか使いみちが無いですし、性能もMK6580という32bitの最低ランク品なのでお察しください状態ですし、今更ながらスマホの電源ボタン接触不良を改善してみるでもネタにしたように電源ボタンやボリュームボタンの反応も悪い。
ですが、まあ、筆者はAndroidアプリの開発もやっていたりしますので、あって困るものではないですし、本体がそこそこ綺麗なのでなんというかもうちょっと使ってても良いかなあなんて思ったりもするんです。
でもそこでまた純正バッテリーとか購入してもバッテリー持ちガッカリなのは目に見えてる。
怪しい大容量バッテリーを試してみるのにピッタリ!
と、こうなるわけです。(どうしてだ? というツッコミが来そう(^^ゞ)

ただ、上にも書きましたが正確な測定による判断はできません。
この時期、似たようなスペックのスマホ、MT6750Tで5.5インチで3000mAhのgoo (covia) g07 (グーマルナナ)、MT6737で5.5インチで3000mAhのHOMTOM HT17Pro、MT6580で5.5インチで2700mAhのOukitel U22を所持していて当時一番バッテリー持ちの良い機体を常用にしようとバッテリー残量確認を頻繁にしていた筆者の肌感覚だけを頼りにします。
本当はこのOukitel U22も、同じ28nmプロセスで最低性能となるMT6580だったら300mAhくらいバッテリー容量が少なくても一番バッテリー持ちが良くなるんじゃないだろうか? と期待して購入したのに明らかにコレが一番バッテリー持ちが悪くてガッカリした思い出があります。
今回の怪しいバッテリーでどう印象が変化するか、これから楽しみにしています。


ただですね、筆者は単に賭けに出たわけではなく、一応、それなりに期待できる要素を発見したうえで購入に踏み切っています。

そもそもここのショップの評価が90%を割り込んでいて、それだけで敬遠したくなる気も多々あるのですが、その一方でもう10年以上営業が続いていてSHOPのフォロワーも2000人を超えている。
これはちょっとサクラやまやかしではここまで続けられないと思うんですよね。
筆者ももう5,6年前からこのショップの存在は認知していたわけですし。
そして、商品説明の中に気になるワードがあります。
それが『BILAYER』です。

別のショップでも『Double Li-ion』とか書かれている、それと恐らく同じことだと思うのですが、この手の表記がある互換バッテリーは軒並み大容量なんです。
完全一致のワードではないのですが『dual li ion battery』とかのワードでggってみると、詳細までは理解できていないのですが、なんか確かに容量が増えて、そして電圧特性が変化します。
従来のLi ion Batteryが割と容量と電圧の関係が均等というか一次関数的な相関を示しているのに対して、Dualでは電圧が一定に近いまま容量が増減するちょっとニッケル水素電池っぽい特性になっています。
そして、このショップの説明を見ていくと、チェッカーとかスマホのバッテリー情報とかはアテにならなくなるので使用するな的なことが注意事項として書かれています。筆者の超意訳ですので本文を見てもらった方がよりベターです。
なんかね、この辺の辻褄は合ってるんですよ。

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大容量化はDual化によってなされており、電圧特性が変わっているから従来型のバッテリーを想定したチェッカーやスマホの計測値は正しい値を示してくれないよ、と。
つまり、フル充電からバッテリー枯渇によるOSシャットダウンまでどれだけ持つかという実用経験のみがその真価をきちんと表すのである、と。
まあ、ぶっちゃけ容量偽装も多少はやってる気はしますけどね。

でも、そうすると、表記どおりの性能は期待できないとしても、純正以上であることは期待しても良いかもしれない、と考え方が変わってきます。
評価が低い理由も、これらの注意事項を理解しない人が一定数いるからと考えれば腑に落ちます。
一方でそれなりのフォロワー数と営業継続年数にも納得が行くわけです。
つまり、理解のある一定数はその実力を認めている、という可能性があります。
もちろんこれらは全て筆者の推論に過ぎないので判断が各自がすべきです。
筆者はこれらを総合して一回賭けてみても良いかも、となった。ただそれだけです。

んで、送料とかの兼ね合いでできればまとめて購入した方がお得なのと、少しまとめて買うと結構な割引になるクーポンがあった時期だったのでそれらを併用して純正のバッテリーを買うより安い状態で購入しました。
これなら、例え実際が大容量でなくても、純正と同等の容量さえあれば損したことにはならない、と言い訳もできます。
ただ、現時点ではまだそんなに必要性を感じていない機種のバッテリーも買ってしまったので、その辺りに筆者の腋の甘さがペロペロ。


到着しました。
11/13注文で11/28到着。1111絡みの割に早いですねぇ。やはり、昨今のコロナ露不況で輸送経路がガラ空きなんでしょうか?
購入したのはバッテリー3つ。

Oukitel U22用。純正2700mAhに対してこちら表記上は5200mAh。いや〜流石に盛ってるでしょうね。

LeTV LeEco Le Max 2 X821用。純正3100mAhに対してこちら表記上は5400mAh。実際に来たブツには4500/6500mAhという謎の表記が。それくらいブレがあるってこと?

Sony Xperia XZ2 SO-03K用。純正3060mAhに対してこちら表記上は5100mAh。これ見た目一番小さいので最も無理してそうな感じ。

LeTV LeEco Le Max 2 X821Sony Xperia XZ2 SO-03Kについては開腹作業が大変ですし、今すぐ交換しなければならないほど現在のバッテリーが劣化しているわけではないので、当面塩漬けです。
本当は電圧チェックくらいした方が良いのだろうけど、なんか、封開けるのもなんとなくヤメテおこうかな……って気になってしまいました。
実際のところ、LeTV LeEco Le Max 2 X821はバッテリーの減りが凄く早いのですが、ステータスを見た限りではまだ定格以上の容量があるって表示が出たりするので慌てて替えてかえって容量減ったら目もアテられないので塩漬け。

Sony Xperia XZ2 SO-03Kは85%くらいにまで容量が劣化してはいるのですが、実際にSIM挿してメインスマホとして運用しているのがこちらで、運用と言いつつもほぼずっとただの待受、かつWiFi接続もWLAN接続もほとんどしないというのが実情で、そんな状況だと1週間経っても40%も減るかどうかという素晴らしいバッテリー持ちを発揮しているので今すぐ交換する必要はありません。
といいますか、何気にSony Xperia XZ2 SO-03Kって筆者が手にしたスマホでは間違いなく最高性能で、操作してて『あ〜気持ち良え反応』って思うくらいスッキリした操作感を持ちつつも、85%に劣化していながら過去最高レベルのバッテリー持ちを維持していて、操作しててもバッテリーの減りが穏やか(あ、設定でスタミナ寄りにしていたはず)なので、筆者の中では非の打ち所が(あ、ワンセグ要らんかったFM欲しかった3.5mmイヤホンジャック欲しかったもっと軽くして欲しかったっていう細かい要望はあるけど)無い機種です。これが4年落ちという中古とはいえ8000円もしないで手に出来たのは大きい。

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あ、開封して中身出したとこのお写真です。

工具セットが2つ入っているのは開腹作業が必要な2つの機種向けには予めセットにしてくれているからです。
なお、真ん中の怪しいキティちゃんらしき紐は恐らくショップのおちゃめなオマケなんだと思いますが、こういうちょっとしたモノを同封してくれるショップってままあるんですけど、著作権的にヤバいものを著作権元の国の購入者でも気にせず封入するところが、『ああ、そういう土地柄なんだなあ……』って思いますよね。なお、用途不明。何に使えるんだろ、これ?
あ、ちなみに割引等入り混じって個々の製品の価格として提示するのは難しいのですが、まず、購入したのが円安真っ盛りでした。
週末に2度めの政府介入があってガンと戻したのですが、その反映がされる前にクーポン等の期限が切れてしまうので、クーポン優先で購入しました。
複数いっぺんに購入したのは送料が変わらないからです。1個でも3個でも送料はいっしょ。なので、別々に購入するよりも送料分だけで1100円くらいは浮く計算になります。
また、ストアクーポンが145円。1111のミニゲームで稼いだクーポンが289円。3個まとめて購入することで金額条件をクリアして貰えたクーポンが724円で合計1158円分をクーポンで賄って、支払い総額は3,945円でした。
円高になるのを待っていたら少なくともこれらのクーポンは全て期限切れになっていたので、まあこれでもこのタイミングが最安でした。
ここまで下がれば純正バッテリーを買うよりも安く上がります。

3つのバッテリーとも一応緩衝材を間に挟んでの梱包。
この辺り、長い営業の経験がそれなりに活きているのかな?

さて、特にOukitel U22向けのバッテリーは販売実績がゼロだったので、もしかして注文受けてから作るのだろうか? とか思ったりもしたのですが、普通に在庫があったようです。
気になるのは容量のところに新たにシールを貼って5200mAhとしているところ。元が何だったのか気になりますが、まだ製品検証中ということで無理やり剥がすのは今はヤメテおきます。綺麗に剥がれそうだったら剥がしたんだけど。
そしてSony Xperia XZ2 SO-03K向けだけがパッケージが新しく、2年保証のパッケージになっています。左の2つは古い12ヶ月保証のパッケージですね。

Sony Xperia XZ2 SO-03K向けのパッケージだけ製造年月日が2022年8月20日と印字されています。他2つはそれより古いのでしょう。
あと気になるのが真ん中のLeTV LeEco Le Max 2 X821向けバッテリーの容量表記が「4500/6500mAh」ってなってるとこです。どんなバラツキなんだこれ。
大きさ的にはSony Xperia XZ2 SO-03K向けだけがやたらと小さいので、そこから考えると詐称が酷くなっているのか、それとも真っ当に容量密度が向上しているのか、その辺りも気になります。

とりあえず、Oukitel U22向けバッテリーだけはすぐに装着することができるので開封してみました。

裏はこんな感じ。ただし、こちらは古いパッケージでごさいます。

入れ替えようと思って純正のバッテリー取り出したらなんか軽いような & 薄いような……。

測ってみると、純正は3.75mm、LOSONCOERの互換バッテリーは4.25mmの厚みがありました。
重量も測ってみますね。
まずは純正から。

はい、約50gです。
続いてLOSONCOER。

約60gと2割ほど重くなっています。
これはあ、仮にDual Ionとかがウソンコだったとしても純正比2割増しくらいは期待しても良かろう? 流石に。

バッテリーを装着した時点での残量は17%でした。
大抵のバッテリーは製造したときに75%とかくらいの充電をしていることが多いので、そこから長期保管によりここまで自然放電していたと考えるのが妥当かな。
なお、そこから、PCのUSBで充電をして3時間弱で満充電に至りました。
今は無通信アイドル画面オフで放置しています。
このような状況でも純正だと2週間持たせるのはキツいかな、ってくらいでしたので、これが理想としては5週間……って欲張り過ぎかな。
まあ、途中で残量の様子を確認してみたり、アプリのテストとかしたりするかもしれないので、きっちりとした計測にはいずれにしろならないのですが、これからの様子を見て、いずれ所感を追記できたらと思います。
結果が良ければLeTV LeEco Le Max 2 X821Sony Xperia XZ2 SO-03Kのバッテリー換装作業も早めにやるかもしれないでよお。きばってくれやあ!?

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途中経過(謎な挙動)

結論は出ていないのですが、ずっと追記無しなのもアレなので、一応経過を書きます。
一度フル充電をしてから放置。ほとんど初期化に近い状態。WiFi接続せず、SIM無し、BTもGPSも起動せず。ときおり経過を確認することがあるが1日辺り1回を下回る頻度です。
結果、7日強で電源が落ちているのを確認。ただし、どうも途中経過の確認をしたところ辺りから電源ボタン押しっぱなし状態の不具合が発生したかもしれず(確証は無し)。

というのも、『やっぱダメじゃん』と思いながらも、1度きりで判断下すのもと思って2度目の検証に向けて作業していたのですが、どうも様子がおかしく、残量81%ある状態で再起動してみたらいきなり8%にまで落ちました。
その後再充電しても一向にパーセンテージが動かない時間があったり、充電していない状態でも徐々に検出したバッテリー電圧が少しずつ上がって行ったりと、なかなかに不可思議な挙動を示しまして。
と、同時に、スクリーンショットを撮ろうとしても電源ボタンの反応が非常に悪く、上記の可能性を疑うようになりました。

本体を分解して電源ボタンやボリュームボタンの固着を再チェック。やはり、特に電源ボタンは固着気味になってしまっておりました。
分解作業中は当然バッテリーを外していたのですが、再度バッテリーを組んで起動してみると分解前は30%だったバッテリー残量が50%に。もちろん、この間充電はしておりません。

バッテリーの履歴も混乱して物凄い乱高下をしています。

スマホの既存のバッテリーチェッカーはアテにするなという注意書きがあるのでそこは気を付ける必要はあるのですが、検出できるバッテリーの電圧値だけを見たとしてもなんか乱高下が激しくて、ちょっとまだどういう状況が判断できません。
例えば%ではなく電圧の経過だけを見たとして、充電を開始すると思った以上に早く電圧が上がったりするのですが、そこで充電を止めて再起動して再チェックしてみるとそれだけで約0.3Vも電圧低下を起こしていたりします。
また、フル充電後にアイドルで様子見しているだけでも電圧降下が異常に速いので、もしかしたら充電時に電圧が速く高くなってしまう特性があってそのせいで実はフル充電が出来ていないという仮説も立てられなくもありません。
こちらのスマホの状態も完璧なものではないのでいろいろと判断が難しいのですが、今度は一旦100%になって充電が止まっても再起動して電圧再チェックしてそこで再充電が可能になるのであれば再充電してみようかと思います。


一旦フル充電をしてからケーブルを抜いて再起動すると、バッテリー残量は100%のままですが電圧ががっくりと落ちて4Vちょいに。これはリチウムイオン電池の満充電電圧に至っていません。
100%だとケーブル挿しても充電しないかと思いましたが、アイコンやバッテリー履歴表示では充電中表示にならないものの、バッテリーステータス取得アプリで取得したステータスでは充電中の状態に。
この辺りやはりスマホのバッテリー残量判断アルゴリズムとこのバッテリーとの相性の悪さというかちぐはぐさが見てとれます。
とりあえず、筆者が気に食わないのは、充電を開始するとすぐに検知できる電圧が上昇し、充電を止めたら電圧ががっくりと落ちる、という点です。
これだと、仮に容量偽装をしておらず本当に5200mAhの容量があったとしても、本当の満充電の遥か手前で100%になってぱっと見充電を停止してしまうため、これでは本来の容量を使い切れません。
ただ、逆に言うと、いつでも半端な充電しかできないので、フル充電によるバッテリーの劣化の進行はあまり起きないかもしれません。分からんけど。
でも、いずれにしろこの特性では少なくともモバイルには向いていないような気がします。

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とりあえず、今考えられる仮説としては、バッテリー残量表示が100%になるとAndroidのアイコンは勝手に非充電の形に変わるが、実際にはまだ充電は続いている、かつ、続けられる、ということ。
実際に取得できるステータスを見る限り100%の状態でもケーブルを刺すと充電中のステータスに変わり、また電圧が上がっていきます。
4.4V近い値を示していても、ケーブルを抜いて再起動すると4.1Vすら下回るので、実際にはまだ満充電に至っていないというのは明白です。
筆者はPCのUSBポートから充電していることが多く、そのときの充電速度は非常に遅いものです。
しかし、このバッテリーを装着しているときはやたらと充電速度が速く見えます。
それも、このスマホのバッテリー状態検出ロジックとバッテリー実物との特性が噛み合わないせいの可能性が高いです。
つまり、100%表示になっても満充電できたと思わずに充電をし続けてみるべき、ということになります。
今度はそうして、どれだけバッテリー持ちがあるか再チェックしてみたいと思います。

なお、再起動してやると一旦検出電圧が落ちるのですが、その落ちてる方の電圧だけの遷移を見る限り、充電していても電圧の変化は非常に穏やか。つまり、購入前に云々言っていた『一定電圧に近い状態で容量が変化する』挙動には合致します。
なので、もしかしたら、充電しての100%表示を信用せずにさらに充電し続けるという手法により大容量が活用できるという可能性はまだ残されています。

画像でどんな状態になっているか追記しておきます。
まずはAndroidOSのインジケーターやバッテリー履歴。

このような満充電の表示に約6時間ほど前にはなっていたのですが、構わず充電を続けています。

なぜなら……

自前でプログラムを組んでバッテリー関連のステータスを取得してみると、画面左下に今でも「Is Charging True」と表示されています。
つまり、OSの表示上はとっくの6時間前に満充電表示になっているのに、そこから6時間ほど経過しても今だにAPIで取得できるステータスは充電中になっていて、さらにその電圧はほぼ一定の間隔で上がったり下がったりしているものの再起動してリセットさせると地味にですがほんの少しずつ上がってきています。
上記では再起動すると4Vちょいと記載していましたが、そこから6時間ほど追加充電をした現在は再起動しても約4.15V程度にまで上がって来ています。
これは恐らくまだ充電が続いていると判断して良いのではないかと筆者は思っています。
初回のフル充電と思っていた充電はアバウトに3時間ほどで済んでしまったのですが、現在その3倍の時間を使って充電していても、電圧の遷移やAPIで取得できるステータスから判断するにはまだ充電が実際に進んでいると判断できますので、これは逆に言うと、今度は放置しても7日で空とはならないんじゃないか? って気がしています。
初回のフル充電のときは放置し始めてからそんなに経たないうちに3.8Vくらいまで電圧落ちてたんですよ。筆者の記憶が確かならば。
そのときとは大分電圧の遷移が異なってきているので、ちょっど手応えを感じています。

ブックオフオンライン【PC・スマホ共通】

やっぱりダメだったよ……

はい、残念でした。

落ち込み後の粘りが無かった分、初回よりも短い時間でバッテリーが枯渇してしまいました。
100%になっても充電し続けるという手法は無意味だったようです。
プログラムで取得できるステータスは『充電中』のままでしたが、実際にはAndroidOSが表示した充電完了の方が正確だったみたいです。
結果だけ言いますと、そもそも容量詐称の疑いがあった純正のバッテリーよりも使えません。しかも重くなってる。です。

ただし、それでもまだ擁護するとすると、今回のOukitel U22ではバッテリー関連のステータスがほとんどまともに取れません。

こうしていろんなパラメータを表示させてみても、それっぽい表示になっているのは『充電中かどうか』『残容量の%』『バッテリー電圧』くらいのものです。
これが例えばSony Xperia XZ2 SO-03Kだと、

『Charg Counter』『Current Now』『Charge Time Remaining』辺りの数値がまともに取れていそうな感じになったりします。
なので、Oukitel U22では残念ながらまともにフル充電できない、という可能性があり、他の全てのLOSONCOERバッテリーが同じようにただ重いだけの劣化バッテリーと決まったわけではないと思います。思うだけで確証持てないのは相変わらずですが。(^^ゞ

それにしてもこのバッテリーの電圧値は非常に不思議な挙動を示します。
上でも記述したのですが、一定に近い周期で電圧が上下動の繰り返すのです。
だから、充電中でなくても電圧が上がっていくタイミングがあり、そんなタイミングで再起動とかしてバッテリーの再チェックが走ると、充電してなかったのに残量表示が20%も上昇するなんていう不思議な現象を目の当たりにすることになります。
少しトレースしてみたのでグラフを載せますね。

これはフル充電時に充電ケーブルを挿したまま再起動をして、起動した直後からの電圧の変動をプロットしたものです。
いくら充電しても再起動をすると一旦4.1V前後にまで電圧が落ちます。
そこから4.4V近くまで上昇して、4.25V近くまで下降して、を繰り返すんです。
何度再起動してもこんな感じの挙動になります。
これが不思議でなりません。


とりあえず、充電が半端なところで終わってしまっているという可能性がまだ僅かですがありますので、例えば充電を止めて99%に落ちたところで再充電を仕掛けてみるなんてこともやってみても良いのかもしれませんが、とりあえず今回のOukitel U22に関してはもう期待できないので期待しないでおきます。
何か事情が変わりましたら、また追記するなり新しく記事を起こすなりしたいと思います。
物凄い不完全燃焼ですが、どうしようもないので今回はこれにてお開き。(´;ω;`)

2022-12-18 2022-11-29

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