BenQ BL2420PT 突然横線が入る
急に来たのでビックリした。
それは作業中の出来事でした。
なんか違和感を感じて、なんだろう? と思ったら妙に横線が多く見える。
LibreOfficeのCalc(表計算アプリ)とか見るともう、横線だらけになってしまってナンジャコリャ状態に。五線譜ばりの横線の多さ。
細かいことを言うと、画面左側はあまり気にならず、右に行けば行くほど横線が酷くなって行きます。
元々、しばらく前から4辺の端っこの方が全て赤く変色してきて気になっていたのですが、ここに来ての横線バリバリでいよいよもってまともに使えない状況に陥ってしまいました。
横線が6ピクセルごとに入っています。また、画面隅は特に赤いですね。(全画面まっ白にして撮影しています。ただし、輝度は普段使いの25%のままですので元々あまり明るくはしていません。)
BenQ BL2420PTは過去記事『B85M Pro4 HDMIでWQHD表示可能』で触れているのですが、2015年11月の購入ですので、2023年03月の故障ということで7年4ヶ月の寿命でした。
それ以前に使用していたDELL WFP2407は2007年04月の購入でして、8年7ヶ月使用していました。
DELL WFP2407はまだLEDバックライトが普及する前の製品でCCFL(冷陰極管)なんですが、いわゆる蛍光灯に近い特性のものでして、消費電力が高く、電源入れ始めが暗く、画面輝度が安定するまでの時間が経年劣化とともにどんどん伸びて、最終的に1分くらい待たないとまともな明るさにならないという状態でした。
が、特にそれ以外の不都合は無かったですし、今まだ部屋に置いてはあるので、運が良ければまだ使える可能性があります。
ただ、WUXGA(1920x1200)の解像度はWQHD(2560x1440)に慣れてしまった今では狭く感じて仕方無いだろうなぁ、とも思いますし、各アプリのウィンドウサイズや位置までWQHD前提で決めているものを一旦WUXGAにアジャストさせて、その後新規購入するディスプレイに合わせて調整し直す、というのも結構な手間で大変ですので、今現在は横線を我慢して作業している状態です。
BenQ BL2420PTの方が短い期間で故障したことが気にはなりますが、恐らく使用時間としてはこちらの方が長いのではないかと思っていますので、そこはまあ、致し方無いのかな?
この製品、ちょっとなあと思う部分がちょいちょいありまして、まぁ筆者の我侭といえば我侭なんですけど、付属スピーカーの音質は仕方ないとしても、イヤホン端子からの音声出力にノイズが乗るのがいただけませんでした。
せっかくデジタル信号のHDMIからのDACですので、ここが綺麗に出てくれていれば、筆者はここのイヤホン端子にスピーカー(TASCAM VL-S3BT)を繋いで使用したと思うのですが、ノイズが残念だったので、USB中華DAC(過去記事『進化した中華USBDACを試してみる』)を経由するようになりました。
また、これはBenQ BL2420PTが悪いと100%決まったわけではないのですが、DisplayPortが安定しなくて、『PowerColor AXRX 550 2GBD5-DHA/OC』のときはまだちょいちょいディスプレイ電源の入れ直しを必要とされる程度で一応使えてはいたのですが、APUを購入してMSI B450M MORTAR MAXを使用するようになってからはせっかくのDisplayPortが全く使えなくなってしまいました。(過去記事『Ryzen 5 5600G + B450M MORTAR MAX移行完了』)
ケーブルもいくつか購入してみたりしましたが全敗で、無駄な出費が嵩んだうえに成果ゼロという悲しい結果になっていまして、事実上BenQ BL2420PTでまともにWQHD映像を写せるのがHDMI1ポートのみ、という悲しい状態のまま我慢して使ってきました。
他にDVIポートもあるのですが、WQHDを写すにはDual Linkが必須なのですが、ケーブルはDual Link対応品を持っているものの、映像出力としてDual Linkで出力できるデバイスが無く、また、リフレッシュレートを30Hzに落とせば規格上はDual Linkでなくても映せることになるのですが、このディスプレイの方が30Hz入力に対応していないということで、事実上DVIでの解像度はWUXGA(1920x1200)が限界となります。
D-Sub入力端子もあるのですが、こちらも規格上からしてもWQHDは無理ですし、そもそもアナログ入力になるので画質が落ちます。(ボケたり滲んだりする)
今後のことを考慮するとUSB-TypeCなど考えた方が良いのでしょうが、現状筆者の環境ではHDMIだらけですので、DisplayPortをメインPCに使えればHDMIはその他のデバイスを使いたいとき用に取っておけたのですが、メインPCでHDMIを使ってしまうし他のデバイスではDisplayPortなんて無いので、まっこと潰しの利かない不便な使用環境で我慢して使い続けていたわけです。
んでですね、実は昨年2022年05月辺りから次のディスプレイについてちょいちょい考えるようにはなっていたんです。
検討する方向としては第一に消費電力低減。
これはもうマストに近いものでして、お金持ち持ちの方には全く分からない感覚だとは思うのですが、貧乏人からすると国やら行政やらがあの手この手で生活基盤を根底からぶっ潰して来るので完全にこちらはグロッキーでして、金を奪うだけでなく手間や時間も奪おうとしてくるため挽回したくてもできないんですよ、もう完全にハメられてる状態。上からのしかかられてボコボコに殴られ続けているんです。マジで心労だけ死ねるわ。(まぁそれがあちらさんの狙い通りなんだろうけど)
ただこれ、LEDバックライトになっているBenQ BL2420PTは普段使っている輝度25%で真っ白にしても18W程度の消費電力なので、ここからさらに低減ってちょっと厳しいものがある。
そこで目を付けていたのがモバイルディスプレイ。
16インチクラスでWQXGA(2560x1600)解像度のものが安いときだと17,000円くらいで購入できて、これだと恐らく消費電力は一桁台に収まるのではないかと。
というわけで、筆者の欲しいものリストにこれらのディスプレイのいくつかがあったわけなんですが、やはり気になるのがサイズダウンの影響。
使う人間の視力が衰えていくのに、ディスプレイの解像度は上げる一方、そして、サイズは小さくする、なんてなると、これもう本当にそれで使えるのか、と心配になります。
特に筆者の場合はこれだけ高解像度にしていてもいまだに9ポイント(12ピクセル)のビットマップフォントとかをバリバリ使っているというところにあります。
例えばこれなんか今書いている記事の編集画面の様子。
これが23.8インチから16インチになって、果たしてまともに見えるのだろうか、かなり心配です。
文字大きくしないと見えない、なんてことになったら、結局画面の情報量が減ってしまうので失敗購入になってしまいます。
その一方で、縦が160Pixel増えるというのは魅力的です。
デスクトップ向けのディスプレイはまだ縦横比16:9のものばかりでして、そこで2560x1600とか無理に選ぼうとするとサイズの選択肢が無かったり価格がバカ高くなったりします。
2520x1680Pixelなんていう変則解像度のモバイルディスプレイなんかもあったりして、とっても興味を唆られるのですが、もう一つ気になるのが耐久性、というか堅牢性?
今のディスプレイは棚というかワイヤーラックにほぼ収めているような形になっているのですが、それより小さいモバイルディスプレイともなるともっと目に近い位置に設置しないとまともに見えない危険性があります。
そうなると、ディスプレイアームで前出しするような形になるのですが、ここで気になるのが上から物が落ちて来てディスプレイを破壊したりしないだろうか? ということ。
棚の上にはノートPCとかキーボードとか置いていて、必要に応じて取り出して使っているんですね。
そこで筆者、一度バカやったことがありまして、キーボードを取り出すときに落っことしてしまって、落ちた先がSanwa SKB-SL32BK(過去記事『標準ピッチ未満のキーボード - 単体製品編』)のF9キーでこのF9キーのパンタグラフ部品が折れてしまったんです。
小さいモバイルディスプレイにするとこういったバカをやったときにディスプレイを損傷しかねない、というのがちょっと気掛かりなんです。
筆者がバカをやらなくても、地震とかで壊れる危険性大よね。
特に、モバイルディスプレイなだけに、厚さが4mmとか縁が4mmとか言って薄さや軽さをアピールしてくるわけですが、それだけ物理的に貧弱なハードなわけで。
モバイルディスプレイには今後使う機会が出てくるかもしれないUSB-TypeCが付いていることが多いのはプラスのポイントなのですが、一方で従来の入力端子としてはHDMI系列が1つだけという製品がほとんどです。
そういう意味では今HDMI1つしか事実上使えない、という不便さは当面変わらない、というデメリットがあります。
が、そんなに頻度が高いわけでもないですし、ケーブル抜き差しで良いんじゃね? と割り切ることも不可能ではない……。
なんかの拍子に横線治ってくれないかなぁ、と思いつつも切羽詰まっていろいろと考えていたのですが、結局、今回は普通に同じ23.8インチのWQHDディスプレイに買い換えることにしました。
最大の理由はやはりサイズ。
小さくなることそのものは実用できるなら問題無し、としたかったところなのですが、一点だけ筆者の考慮から漏れている事項がありました。
それは、筆者の使用形態上、筆者はごく稀に絵を描いたりするのですが、そのときに顔のサイズを実寸に近い状態で確認できる23.8インチは貴重でして、これが16インチになってしまうとどう頑張っても実寸で顔全体は映せないという問題が解決できません。
最終的にこれがクリティカルなポイントとなってしまいまして、やっぱり23.8インチWQHDが最低ラインかつ現状ベストと判断せざるを得なくなりました。
大きな差ではありませんが、価格はモバイルディスプレイよりも高価になってしまいますし、解像度は相変わらず縦が足りない。
できればドットピッチを据え置きにしたまま縦に160Pixel伸ばして24.4インチ2560x1600なんて製品が安価で入手できるようになれば理想的なのですが、今回はここを現状維持ということで妥協することにします。
さて、それで何を選んだか、という話ですが、ここはもう筆者はド貧乏ですので23.8インチ最低価格と思われるLG 24QP500-Bにしました。購入価格は21,900円。
この製品はAmazon限定品となっていますが、Specを見た限りですと、恐らく、スタンドを貧弱にしてコストダウンした製品でして、限定品でない普通の型番との差はそれだけかなと思います。(間違っているかもしれませんが)
ただ本体のサイズや重量、その他スペックまで同じで、スタンド含めたサイズと重量だけが異なるので多分そうかな、と。
1.5Kgも重量差があるので、よっぽどAmazon限定品のスタンドは貧弱なんだろうなぁ。というかスタンド単体で0.6Kgよ? 元の製品は2.1Kgあるのに。
この辺りは実物が来てから改めて考えるところでもありますが、実は筆者はモバイルディスプレイ購入を見越して安いときにディスプレイアームを購入していたので、そちらを使えば良いという逃げ手があります。
のであまりここは気にしていません。
最安品ですがDisplayPort1つにHDMI2つという入力端子があるので、仮にまたDisplayPortが使えない代物だったとしてもHDMIポートの余裕が1つ出来ることになり、この点では大きく利便性が向上することでしょう。
あとはイヤホン端子の音声出力がまともだったら嬉しいなぁ。
消費電力低減は見込めないかと思いきや、この製品Spec上は全面白画面で19Wとなっているので、もしかしたらうーんどうだろ? 「最大解像度で」とは書いてあるけど「最大輝度で」とは書いてないんだよなぁ。
もし最大輝度で19Wだったら間違いなくそこそこ消費電力低減も見込めることになるのですが、どうだろ? まあ、最悪ここも現状維持ですかね。
あ、電源定格で19V1.3A(多分ACアダプタの定格)ってなってるからフルで使っても19x1.3=24.7Wですわ。BenQ BL2420PTがSpec上最大消費電力が28Wだったので、最大輝度はどちらも300cd/㎡なので多少は低減できる可能性あるな。ACアダプタの定格めいっぱいなんて電力使わんでしょ普通。
sRGB99%というのも現状維持でBenQ BL2420PTとほぼ同じなのですが、BenQ BL2420PTはダイレクトにsRGBモードというものがあったのに対し、LG 24QP500-Bにはそういう設定項目が見当たらないので色調整にはちょっと手間取るかもしれません。
色調整用の画像でも作って全裸待機するか……?
あ、出荷されてから気が付いた。
Amazon限定品のスタンドは高さ調節が出来ないやつだ!
これはディスプレイアーム使用不可避かもしれん……