Xiaomi Redmi 12C
2023年08月購入。お値段9,980円。
一般的にあまり勧められないちょっと度を超えた廉価機種なんですが、筆者は未使用新品が12,000円くらいで出ているのを見て「ふ〜ん……」って感じだったのですが、新品が1万円を切っているのを見てすっ転んでしまいました。
しかも未使用新品の方は送料が別途掛かるのに新品は送料無料だったので、差がさらに広がります。
一般的には安いからといって安易にすっ転んで良いような製品では無いのですが、それでもすっ転んでしまったのには筆者特有の事情があります。(別名「言い訳」。いつもの。)
さて、そうはいっても特別安い製品を探そうとしなくても未使用新品で12,000円+送料くらい出せばSnapdragon695を搭載したミドルレンジモデルだって入手可能だったりします。
一方で、今回の購入ではその店のポイントが10%、998ポイントつまり、このポイントを有効活用できるのであれば実質9,100円くらいと言っても良いくらいにはなります。
ここでちょっと脱線しますが、実質について、本当に10%引いた額を実質だと言い張る人ばかりで筆者はげんなりしているのですが、ポイント10%というのは実質10%値引きではありません。
仮にポイントを完全に消化できるとしても1/11≒9.09%の値引きが限度です。
話を簡単にするために10,000円ピッタリで1,000ポイント付いたとしましょう。
そのポイントを使用して1,000円ピッタリの製品を購入するとそこにはポイントは一切付きません。ゼロです。
つまり、1,000ポイントを貰って使うのに必要な最低購入額は11,000円なのです。
数字とシステムのまやかしです。
ただでさえ詐欺っぽいシステムなのに、これにさらにいろいろと条件や制約を厳しく設けてポイントの使用を妨げようとする施策を躍起になってやっている企業がありますが、おっと誰か来たようだ……
ぶっちゃけポイント消化したいときに欲しい製品がその店で売られていないだけでももう損失確定ですので、ポイントシステムって筆者は嫌いなんですけどね。
とまあ、大分脱線しましたが、実質論を含めたとしても、もう3,500円ほど上乗せすれば基本性能のかなり高い機体の入手できる状況ではあったわけです。
それなのになぜ、一部では地雷機種とまで言われるこの機種に手を出したか。
その理由はほぼ1点です。最安でAndroid13機が入手できる。また、駄目になる可能性もありそうですがAndroid14にアップデートできるかもしれない機種ではぶっちぎりの最安値だからです。
いわゆる消費行動としてのAndroidスマホはもう数だけはいっぱい所持していますので不要なんです。
ただ、Androidのバージョンが絡んでくると、どうしてもとっくの昔にアップデートが止まった機体やそもそもアップデートが無い機体ばっかりでして、そういう意味では最新機種が全く足りていません。
使えりゃそんなのどうでも良いだろ?って思うでしょ。筆者もそう思います。
1点だけ特殊なのは筆者はAndroidのアプリを作ることがあって、しかも一部は某ブログで公開しています。
そのアプリはBLE(BluetoothLowEnargy)接続を使用するアプリでして、エミュレータによるテストができません。
実機でないと接続テストできないんですよ。
しかも、BLE周りはAndroidのバージョンが変わるごとに動作が変わってしまうことが多くて、最新バージョンでは動かないなんてことが頻繁に発生するので、できれば最新バージョンのAndroid端末があると良いなあとは常に思っています。
カスタムROMを焼いてどうにか凌いで来たりもしてきたのですが、筆者が入手できるカスタムROMでAndroid13にするとどうもデバッガー周りの動きが怪しくて、BLEの接続も出来ないしログも取得できないんです。
問題の切り分けが完璧に出来ているわけではないのですが、ちょっと動きが怪し過ぎてカスタムROMの完成度にも疑いが掛かるようになってしまったんですね。
そうなるとやっぱりカスタムROMじゃなくて正規品としてAndroid13機が欲しいなあ、ってまあ、そうなったわけです。
ちなみに、うちのAndroid端末事情はとても偏っていて、Android6,7辺りの製品ばっかり大量にあり、その他のバージョンが全く不足しています。
正規で言うとAndroid10が1台、9がタブレットというか本当はFireOSなんですけど2台、7が3台、6が2台、後は4.4とか4.2とかもう動かなくなってしまったものもちらほらあります。
要するに、中華の怪しいスマホがアホみたいに安価に入手できてわっほーいという時代(正確にはそういう時代の終わりかけ)にうわーっと買い込んでそれっきりというパターンです。
でも、冷静に購入価格を振り替えってみると概ね下落傾向のまんまだったりして。
筆者が買った最高額のスマホってgoo (covia) g07 (グーマルナナ)の18,144円ですよ。Sony Xperia XZ2 SO-03Kなんかは発売当時は結構ハイエンド寄りの機種だったのであろうとは思いますが中古購入で7,843円だし、同じく発売当時はハイエンド機種だったLeTV LeEco Le Max 2 X821なんかも価格が落ちてからの購入で14,537円だったし。
そして、中華端末が多いので実は通信バンドが国内で使うには不十分だったりする端末も多かったり、4Gに対応できない機種もあったりします。
まあ、筆者はほとんどSIM使わない人なのでそんなに拘りは無いのですが、それでも持ち歩く端末くらいはそこそこ新し目で通信バンド網羅出来ている方が良いには良いよね。
そうなると現状、筆者の持ち歩き端末に適した機種はSony Xperia XZ2 SO-03K一択になってしまってこれが既にAndroid10で止まっていて若干古めという……。
ね、言い訳は山程積めるんですよね。腐ってもAndroid13にはなって国内の4Gのバンドを一応網羅している、ってだけでも筆者には貴重。
ついでに言うと、こんな廉価機種でもSoCの性能だけで見ると筆者の手持ちの中ではSony Xperia XZ2 SO-03Kに次いで2番手に位置します。うちでは高性能やで。RAM少ないけど。
しかしそれにしてもこの機種、賛否はともかく物凄く割り切った仕様をしています。
ただ、それでもポイントはしっかり抑えている。(ただしそのポイントが合わない人もいるとは思います。)
例えばこういう廉価機種を日本がやるとまず間違いなく無限に我慢を強いるクソ製品になるはずですが、Redmi 12Cはそこまでクソにはしていません。
特にSoC、バッテリー、カメラ。ここは廉価機種といっても手を抜いていない部分と言えるでしょう。
SoCはMediatekのHelio G85(MT6769Z)ということでTSMCの12FFCプロセスで製造されCortexA75を2コアとCoretexA55を6コア積んでいます。
これ全て決して新しいモノではありません。が、本当に廉価機種だとHelio A22(CortexA53-4コア)とかなるんですよ。流石に最近は減ってきたような気もしますが。
筆者は決してA22も嫌いでは無いのですが、流石に若干非力かなぁとは思うんですね。しかも、Sony Xperia XZ2 SO-03Kの処理速度の速さを知ってしまった今では特にね、と。
とここで、なんとコアの世代そのものはG85はSony Xperia XZ2 SO-03Kに搭載されているSnapdragon845と同じA75/A55世代なのです。
まあSnapdragon845はなんか独自の拡張をしているっぽいですしA75/A55を4コアずつという配分もハイパフォーマンス寄りですし、最大動作クロックも圧倒的に速いので、結果として比較するのもおこがましいくらいの差は出てしまうのですが。
まあ、上記したSnapdragon695なんかだとA78/A55なのでパフォーマンスコアの世代がもう大分古いというのは否めないんですけど。
バッテリーは5,000mAhを確保、ってのが如何にもXiaomiな感じがするところです。
他のスペック的にあまりバッテリーの持ちが期待できるものでは無いような気もするのですが、それでも筆者の手持ちだと3,000mAh近辺の機種ばっかりで唯一4,000mAhのMaze Alphaは大画面で輝度最低にしても結構明るいので使っているとバッテリーの減りは速い方なので、もしかしたらバッテリー持ちの差を見せ付けられるかもしれませんね。
しかし、Sony Xperia XZ2 SO-03Kのバッテリー持ちも中古の割に凄く良いんだけどなぁ。特に画面消灯で待受だけしている状態での持ちは筆者手持ちの中では最高に持ちが良い。
ので、その辺が大容量バッテリーの暴力でどのようになるのかちょっと興味深いです。
カメラもリアカメラのメインセンサーだけは5,000万画素でF1.8と傲っているので凝った高画質化機能は期待できなくても基本性能として最低限+αくらいは確保しておくぞというXiaomiの気概が感じられます。
まあ、なんとなくG85にしろ5,000mAhにしろ5,000万画素にしろXiaomiの部品調達の最低ラインで大量購入の賜物なだけのような気もしなくもないのですが。
そして地味に3.5mmイヤホン端子が生き残っているのも、嬉しいポイント。
時代の最先端からは取り残されがちなこの機種のターゲットユーザーを良く分かっている仕様だと思います。
そのせいか、USB端子がTypeCじゃなくてMicroBという、こちらは賛否両論ありそうな選択。
まあ、筆者はXiaomiの読みズバリ、未だにTypeC統一なんで全く出来ていなくてMicroBと半々くらいの状況ですので、ここでMicroBが来たところで全く痛くも痒くもありません。
急速充電が出来ないですが、それでも10Wで充電できるっぽく、それって5V2Aやろ?うちは普段PC起動中にPCのUSB端子経由で充電しているだけなのでUSB2だと5V0.5Aで2.5W、USB3でも5V0.9Aで4.5Wでしか充電してないので、これも問題無し。
MicroSDカードでストレージ容量の増強も出来るし、むしろ死角は少ない部類。FMラジオも聞けるしね。(多分日本バンド対応。少なくとも76MHzが入るし90MHz以上も入る)
唯一、購入してから詳細を調べてビックリしたのは近接センサーと照度計が省かれていることでしょうか。
近接センサーは主に通話時に画面を消灯してタッチ反応させないようにするのに使用しますし、照度計は画面の明るさを自動調整するときに使用するのですが、これをフロントカメラでどうにかするらしいです。
筆者的には筆者が開発しているアプリが近接センサーを使用しているのでその動作がどうなるのかちょっと興味があります。通話機能の無いタブレット(近接センサーがそもそも無い)みたいに単純に無反応になっちゃうのかな?それはちょっと困るなぁ。逆にフロントカメラで全く近接センサーがあるかの如く振る舞って動いてくれたら凄く面白いのだけれど、これは実機が届いてみてからのお楽しみですね。
RAM3GBというのも昨今では最低でも4GBの雰囲気が漂っている中割り切って最安狙っているなと思える部分です。が、日本だったらここを平気で2GBにしてくる(平気で1GBにする国もある)のでまだマシだし実用上あまり込み入った使い方しなければまあ3GBでもなんとかなります。それでは意味が無いというケースもありますがそういう人はこの製品のターゲットから外れているのでしょう。
特に筆者は一応コンピュータの動作については素人レベルからは片足くらいははみ出せているであろうユーザーなので、必要性を感じたら自力でできるところは設定するし調整しますので。
なお、ROMの一部をRAMであるかのように見せかける機能が中華端末を中心に流行っているような気がしますが、この機種も2GBをRAMに割り当てて合計RAM5GBとすることが出来るようです。(サイト表記は2GBでしたが実機確認したら3GBまで増量設定できそうでした。筆者はしませんけど)
が、そもそもこの機種のROMはeMMCでして要するに組み込まれたMicroSDカードみたいな性能になってしまうので、下手にRAMとして扱うと却って遅くなる可能性が大です。
Androidがどうなっているか、またこの機種Redmi 12Cがどうしているか良く知りませんが、そもそもOSにはRAMが不足したときにだけストレージに一部内容を退避するSwapという機能があるわけでして、Swapが発生したら当然遅くはなるのですがそれはRAMが足りないときに限った話でして、それを最初から遅いのを混ぜ込んでおくというこの機能そのものが筆者は信用できません。
RAM3GBとSwapでも足らないくらいの処理を行うので遅くてもRAM5GB+Swapにしないとやってられないというのであれば効果アリなのかもしれませんが、そこまでするならこんな機種買うなよ、って話だと思います。
最近の中華はスペック低いSoCでもRAM8GBとか12GBとか積んでくる例があるので、そういうのを狙ってみるのも一興かも知れませんね。また、バンド対応とか日本語対応とかの不足に悩むかもしれませんが。
画面サイズが仕様上は6.71インチとかなり大きいのですが、横幅はいわゆる縦横比16:9時代の5.5インチと同等で縦に伸びているだけだと思われます。
廉価機種ですので、ゴリラガラスみたいな付加価値は無いようで、また画面保護シートも付いていないらしい。
ついでにTPUケースすら付いていないらしいので、マジでコストカットを真剣にやった機種のようです。
安いんだからゴリゴリ使い倒して次へ行け、というメッセージなのでしょうか。
重量は192gと重めですが、画面サイズを考慮するとむしろ軽い部類でしょうか。
サイズ的にはかなり小さくバッテリー容量も少ないSony Xperia XZ2 SO-03Kよりも6g軽いです。
キマシタワー開封の儀。
いやー超絶久し振りの新品。スマホではLeTV LeEco Le Max 2 X821以来の5年近く振りとなります。筆者の貧乏っぷりが良く伺えますよね。笑えぬ……(´;ω;`)
側面は無地だったり軽く文字が入っているだけだったりしますので割愛しまして、印字が沢山ある面だけ。
なお、この面はそのまま印字面が裏っ側の箱の内面にまで伸びていたりします。外には見せたくない印字をこうやって折り込んでいるんですね。部品点数を増やさない工夫がさり気なく光ります。
箱を開けて各階層を展開しますとこんな感じ。
箱の内側の印字はモザイク掛けてます。
左から箱の蓋、本体、仕切り&緩衝、付属品。箱底上下の小さい箱状のスペースは何も入っていない空の空間です。
仕切り&緩衝材はちょっとだけ厚みを持たせた箱状になっていまして、その中のモノを取り出しますと。
注意書きの紙とクイックスタートガイド、SIMトレー引き出し用のピンがあります。
TPUケースくらい付けてくれてても良かったような気もするんですけどね。
添付のACアダプターは5V2Aの10W仕様。これを使用するとMicroB端子でも10Wでの充電が可能になります。
ただ、正直ACアダプターは汎用品の流通が結構あるので、ACアダプター無しにしても良いから製品によって形状が違ってしまうケースを添付してくれた方がありがたかったような気がします。
袋から本体を取り出してみたところ。
裏面にはIMEI等の印字があるシールが貼られていますが、これは外に持ち歩くときには剥がして別の場所に保管しておいた方が良いような気がするけどどうなんだろう?
あと、色は選択肢の都合上ミントグリーンにしましたが、パープルがあればそちらが良かったなぁ。筆者近年は紫系統をメインカラーにしているので。
本体画面上には予め保護シートが貼られていますが、これは取っ手が付いていることもありますが、かなり簡単に剥がれてしまいます。恐らく輸送用であって使用開始後の保護は想定していないかと思われます。
頑張って付けたまま使用してもタッチ精度がかなり悪くなるし、視認性も落ちる(すりガラスみたいにやや透過性が落ちる素材になってます)ので、まあ勿体無いと思いつつも筆者も剥がすことにしました。
電源を入れてみるとバッテリー残量は31%の表示。
6割〜8割くらいは初期充電されているイメージがあったのですが、この残量、ってことは……余剰在庫かな?やっぱり……
普通に考えたら同じRedmiに拘るとしても10JEとかNote11とかの方が良いもんね。
筆者はAndroid最新バージョンと14の可能性に重点を置いた選択をしたのでこの機種になりましたが。
なお、充電しながら初期設定進めるか、と思ってPCのUSBと繋げたら初期設定画面の段階でもファイル転送が選択できるようになっていました。
そんな丁寧な機能、他機種で付いてたっけ?初めてな気がする。
初期設定は最近のスマホにしては珍しく、WiFi設定も飛ばせてSIM設定も飛ばせたのでネットに接続することなく初期セットアップができました。
最近のスマホで絶対にネット接続しないと許さないマンが多くて、そこでマルウェア仕込まれたらこっちで対処できないじゃないかよ!って文句を言いたくなるような仕組みが横行しているのですが、逆に怪しい中華メーカーでこういう動きって果たしてどっちがより怪しいのだろう?とちょっと揺らぎますね。
もっとも、内部にたんまり溜め込んでネット接続したとたんに収集していた情報全ブッパとかやるかもしれないので、良く分かりませんが。
いくつか溜まっていたアップデートをこなしたら早速MIUI14(Android13)へのアップデートが来ました。
ダウンロードが遅かった(多分サーバーが遠いか混んでる)のでスピードは速くは無かったですが、Android12でいた時間はごく僅かでした。
Xiaomiの安い機種はありとあらゆるところに広告配信の仕組みが咬まされてますので、設定を探してどんどんオフにしていきます。
というか、削除できるモジュールは削除した方が良いですね。
まだめぼしいものしか対処できていませんが、おいおい精査していきましょう。
広告配信関連モジュールが充実しているせいか分かりませんが、最初からストレージの容量を結構食いつぶしていてフリーエリアが少なめな印象。やっぱり消そう。
筆者はどのスマホでも視認性とパフォーマンスを重視して壁紙を黒一色にするのですが、他の機種ですと1x2ドットの黒PNG(僅か68bytesで1x1ドットよりもサイズが小さくなる)を背景にするのですが、この機種のMIUIでは画像が小さ過ぎると怒られて適用できませんでした。
手持ちの予め持っていた素材の中だと640x640ドットなら通ったのですが、まあこれでも97bytesだから許すか。
起動しただけでも1.7GBくらいはシステムの方で使ってしまっていて、残りが1.3GBと表示されます。やっぱりできれば4GBが良いかな?あと、2GBはもう流石に苦しいというのがここでも分かりますね。
あ、筆者は全てのスマホ及びタブレットで、すぐさま開発者向けオプションを有効にしてアニメーションを全オフします。
この機種でスクロールがカクつく云々言われるようですが、そもそもそのカクつきって大抵アニメーションが間に合ってないだけだったりしますので、アニメーションをオフにするとカクつきとはオサラバできます。ヌルヌルゆっくり動くのが好きって人にはオススメできませんが。筆者はこの無駄に待たせるアニメーションが大っ嫌いなので速攻でオフりますよWindowsでもLinuxでも。
なお、近接センサーと照度計が省かれているというのは上記で既に触れていましたが、この機種なんとコンパスも付いていませんでした。
昔の中華廉価機種を上回る潔さ。しかし、個人的には筆者が開発しているアプリで近接センサーが使えると便利なので、近接センサーはあった方が良かったな。なお、やっぱりフロントカメラが近接センサーの肩代わりというのはMIUIの機能として織り込まれているだけで、通話にしか対応していないと思われます。筆者のアプリでは当然のように反応してくれませんでした。反応の仕方がちょっと他機種の近接センサーよりも遅いというだけで、近接センサーとしての反応もしてくれていました。ちょっと遮るだけだと反応しないけど2秒くらい遮り続ければ反応してくれました。恐らくカメラの起動間隔がそれくらい空いているのだと思います。(2023-09-18訂正)
まあ、でも、安っぽいといえば安っぽいけど、その安っぽさも随分と底上げがされたもので、メニューのカテゴライズの仕方が独特なMIUIも結構作り込みはしっかりしている印象で、痒いところに手が届いても良いってところはちゃんと届くようになっているし、ダメってところはきっちり蓋をしている。つまり、細部に渡って仕様をきっちり決めて仕上げている印象です。
手を全く入れずに完成度低くても放置、って場所が見当たらないんですよね。
このお値段でこの作り込みは凄いと思います。
反面、広告とかもしっかりちゃっかりしているということでもありますので、そこの対処はやや大変かつ面倒臭いですが。
近年筆者が結構ハマってやっているSudokuのJigsawをこの機種でも遊んでみます。
うん、今のところ取り立ててタッチ精度にも問題は無さそうな感じ。あと、比較的発熱が穏やか。多分バッテリー消費も少なめ。ただし、比較対象は筆者手持ちの廉価機種ですのでお察しを。
ただですねえ、普段プレイに使っているMaze Alphaがかなり熱くなるので、その差は流石に時代の流れを感じますね。Maze Alphaは液晶モジュールだけでも爆熱&高消費電力である可能性が高いのですが、それを差し引いても、Helio G85とP25との差を感じますねえ。
いやでもプロセス的には12FFCと16FF+って1世代差なんだけど随分違うなあ。やっぱりFF"C"ってのが効いているのかなあ?
Mediatekの12FFCで製造されているSoCって最高でも2.3GHzまでしかクロック上がらないんですよ。それでも若干無理している感があって通常は2GHz近辺。このG85も最大2GHzです。
一方で16FF+だと2.6GHzまで欲張っているんですよね。うちのMaze Alphaでも2.39GHz。
その辺が発熱の差にもろ出ている感じがします。
もちろんG85はA75/A55でP25はA53なのでパフォーマンス差はお話にならないくらいG85が上でして、その辺もきっかり差は感じますねぇ。
画面サイズもRedmi12Cの方が面積が大きい計算になるのですが、うーん、持ち易さとかはともかくとして、もうちっと横幅増やして縦減らした方が個人的には嬉しいかなあ。
バッテリーの持ちは今のところソコソコな印象。決して悪くはないけど、やはり大容量5,000mAhの恩恵であって素性が凄い良いとまではまだ。まあ単に印象のレベルでしか物言ってないですけど。
あ、充電にやけに時間が掛かるというのは凄く印象に残ってます。PCのUSB経由だと2.5W充電になっちゃうのでそれで5,000mAhバッテリーの充電はまあ%の数字が上がるのが凄く遅い。
音質チェックはいつもの自作曲をいつものSonyのMDR-NC33というかなり古いノイズキャンセリングフォンで。お写真は過去記事『進化した中華USBDACを試してみる』の中をお探しください。
再生プレイヤーもいつものVanilla Musicです。イコライザーなどの音質を無駄に劣化させてしまうエフェクトは全てオフにしています。
まあ、ぶっちゃけもう筆者の判断能力がブレブレになっている危険もあるのですが、聞いてみます。
ん?なんかふわふわしとんな? って思ったらAACでした。mp3は相変わらずザラザラと粗い印象。OPUSは比較的良く出来てる。
正直、今までAACとOPUSの差はそれほど大きく感じてこなかったんですけれども。今回の視聴でちょっと差を感じましたね。
ちなみにAACはfdkaac -m 5で出来上がりは195kbps。OPUSはffmpeg libopus 160Kで出来上がりは170kpbs。MP3はffmpeg libmp3lame aq2で出来上がりは250kbpsくらいを中心に228〜266kbpsです。
もちろんマスターを可逆圧縮しただけのFLACの音質が一番良いのはもちろんなのですがOPUSも印象だけはFLACに近く高印象。今回の視聴ではAACは割とずっとモワモワが気になって、MP3はそのうち耳が慣れてしまうけれどもやっぱり気が付けばザラザラ。
んでトータルで凄い良い音とは思わないけれども、そんなに悪くは無いので、気にせず使えるレベルにあるとは思います。
ただね、Sony Xperia XZ2 SO-03Kと比較しちゃうとどうしてもSony Xperia XZ2 SO-03Kの方が完全に良い音だし、なんなら筆者手持ちの機器の中ではずっとNo.1に君臨している録画機能付きPCM録音機であるOLYMPUS LS-20Mがもっと良いし、という序列は相変わらず変わりませんね。
しかしながら、一点だけちょっと驚いた挙動を見ました。
イヤホン挿したら画面が点灯した。
こんな細かい挙動をする機種、筆者は初めてだったのでちょっとビックリ。
なお、指紋を一切登録していない状態でも指紋認証センサーに指をかざすとこちらも画面が点灯します。
電源ボタンの接点を酷使しないでも済むかもしれないこの仕組み。電源ボタンの接触不良に悩まされている(現在進行系goo (covia) g07 (グーマルナナ)とか。すっげえ反応悪いの)筆者には有り難い仕組みかも。これでバッテリー浪費とかしていなければの話ではありますが。
それにしてもこの細かい気配りというか作り込み、とても実売1万切りの廉価機種とは思えん。凄いぞXiaomi。
大きな不満はいまのところココ!
なんでAndroidStudioでこの機種に接続してデバッグさせるにはmiアカウント作ってSIM挿れて認証してもらわないと開発者向けオプションの設定をオンに出来ないのか?という問題。
一体何のためにそんなことさせるんだろう?全くもって理解不能。
最悪、保証とかの問題で責任回避のためだとしてもSIMは訳分からん。
特に筆者なんて基本滅多にプロバイダー変える人では無いのでSIMなんて持ってないんですけど!!!?
んで、結局ですね、今は亡きWillcom時代に全く使わなかったSIMが残っていたので、それをnanoSIMサイズにカットして挿れてどうにかしてデバッグできるようにしましたよ。
本当ここだけはマジで何のつもりなのか全く不明。開発中のソースでも盗む気か?って勘ぐっちゃう。もしかしたら、いわゆる中国的監視として当たり前なのかもしれないけど。
しかしながら、もっと言うとこういうソースぶんどるぞみたいな動きは何も中国に限ったことではないので他にももっと悪どい組織は世界中にいくらでもあると思います。けんどもさ!