7-8インチタブレット向けBluetoothキーボードの剛性改善DIY

便宜上このサイトでは『WS0255A-B』という型番を用いていますが、あちこちの雑多な販売者から同じような製品が乱発されていた超小型なBluetoothキーボードです。
過去記事はこちら『WS0255A-B

このキーボードを筆者はベッド上で寝そべって物書きをするときに使用しているのですが、マットレス上にキーボードを置くため、平机等の硬い平な面に置くよりも若干ですが撓み易く、それがキー入力の確実性を損ねているように感じられたので、剛性強化をしたいと考えていました。

また、こちらの製品ではそれほど酷い状況だと思ったことは無いのですが、似たような構造で作られている『Bluetooth 3.0 Keyboard』が裏面一面に貼られている鉄板のせいで電波の伝播状況が悪化して操作性を損ねていたため、こちらの製品でも裏面に貼られている鉄板を取り除いた方がより電波状況の改善が見込めるであろうとも考えました。

可搬性は悪くなりますが、筆者はこのキーボードをモバイルで使用することは無いので、そこは良しとします。

というわけで、早速裏蓋を取り除いたところから。

もう材料に両面テープの痕がバリバリ付いていますが、剛性強化のお試しとして、既に内部に板を仕込んでおりました。
こちらはうちに転がっていた古いアクリル板で、値札を見ると迂闊に切るのを躊躇ってしまうのですが、かといって他に使う宛ても無く数十年放置されておりましたので思い切って切り出したものです。
厚さ1mmのアクリル板です。
まずこれを。

キーボード部分の裏に貼り付けます。

制御基板やタッチパッド部分やバッテリー部分にまで貼らないような寸法にしているのは、一つはキーボード部分が特に筐体が穴だらけになっていて剛性が低くなってしまっているため剛性強化する必要性が高いということと、もう一つはタッチパッド部の周りのリブやバッテリーとキーボード部の間にあるリブの高さが高いため、一枚板を貼り付けようとするとそこで浮いてしまう、逆に言うと浮いた分は剛性強化に全く寄与しなくなってしまうので、キーボード部分の裏面にのみアクリル板を貼り付けました。

つまり、このアクリル板は剛性強化という意味合いだけでなく、筐体外周やリブとの高さの差を埋める隙間埋めの意味合いも兼ねています。
なお、たった1mm厚ではありますが、これを貼り付けると逆にキーボード面の方が一様に高くなってしまいます。
単純に寸法関係をどうこう言えないのですが、元々貼り付けられていた鉄板は約0.4mm厚でした。

で、暫くこのアクリル板を貼った上から元々の鉄板を戻して使っていたのですが、ぶっちゃけ剛性の向上はあまり感じられませんでした。

そこで、電波状況の改善も兼ねて、鉄板の代わりに剛性の高い板を貼ろうと思って材料をどうしようか考えていたのですが、結局、価格等との兼ね合いもあって、一番良さそうだったのが、こちら。

もう既に散々切り刻んで、もう残骸しか残っていないのですが、DAISOの透明クリップボードA4、お値段税込み110円です。

もちろん、色付きでも良かった、というか、むしろ細かいことを言うと色付きの方が若干サイズが大きいので単価で比較すると色付きの方がさらにお得です。
筆者は、まぁ気まぐれと他にもちょっと用途があったので、1つは透明のものを選択しました。(色付きのも購入しています。)

こちら厚さ2mmのポリスチレンだそうですが、ぶっちゃけクリップ部分要らないからその分板大きくして欲しいというのが本音なのですが、例によって100均の不思議なところで、クリップが無い単純な板素材を探すとどうしてもこれより剛性が弱かったり薄かったり小さかったり……とむしろ筆者の要望から外れた製品しか見つかりません。
結局、クリップ付きのこのボードが一番安くて大きくて硬い。ので、消去法でこういう選択になりました。
まぁ、クリップ部分はもう切れ端しか残っていないけど、それでもクリップ単体としてはまだ機能できるので、開封した袋を一時的に閉じる用途とか、それなりに使えそうではあります。

というわけで、こちらを適度な大きさにカットして貼り付けたのがこちら。

カットにはOLFAのプラ板用PカッターS型を使用しました。
端っこが綺麗になっていないのは途中で折れちゃったんですけど、綺麗に折れなくてちょっと爪の一部が剥がれたみたいな感じの部分剥がれを起こしてしまったんですね。
一応面取りとかヤスリがけとかしたんですけど、剥がれが大きくて痕が残ってしまいました。

なお、左右にはみ出ていますけど、ここは元のA4クリップボードのサイズのままにしました。
サイズ合わせるなら切った方が良かったんだろうけど、これくらいはみ出ていても困らないのと、切るのが面倒になったので。(^^ゞ

あ、貼り付けは同じくDAISOの強力タイプ両面テープフィルム製幅約20mm長さ8mというやつです。
これも古い両面テープ使い切りたいと思って最初は古いテープ貼ったんですけど、もう古過ぎて巻いてるテープそのものが浮いて剥がれてしまうくらい粘着弱くなっているのに、剥がそうとすると綺麗に剥がれないというお邪魔虫くんになってしまっていて、アクリル板などに残る汚いテープ痕の大半はこの超古い劣化両面テープの痕です。(^^ゞ

せっかくスケルトン仕様にしても、こんな汚い仕上がりだと台無しですね。フヒヒ
ま、人に見せるもんでもない(見せとるやんけ(見てる人いないと思うけど))ので良いでしょう。

表から見るとこんな感じです。
お、なんか急にまともに見えるようになった。

左右にはみ出ている透明な板がちょっとオシャレなアクセントに。
そして、充電時にケーブルを挿すところを下支えしてくれますので、ケーブルの保護にも役立つかもしれません。

インプレッション

2mm厚のボードを貼ったところで剛性感ががらっと変わりました。

机に置いて打っても、マットレスの上に置いて打っても、撓みがほとんど感じられず、かっちりしています。
フィーリングが大分変わりましたね。
これはちょっと別物レベル。

こちらの製品では元から電波状態が悪くはなかったので電波状態の改善とかは今のところ感覚として分かるほどではないのですが、恐らく、バッテリーが消耗してきて電波が弱まって来てもある程度は安定して使えるようになるかもしれません。
また、まだ試してはいませんが、あらゆるBluetoothキーボードで暴走を起こす『FUJITSU ARROWS Tab Q584/H』なんかと組み合わせても暴走頻度が減るかもしれません。

厚い板を貼ったので全体の厚みが増しましたし、重量も少し重くなってしまったのでモバイルキーボードとしてはちょっとネガもありますが、この製品の剛性感の低さが気に入らない方は試してみる価値があるかもしれません。あ、あと電波状況改善。

2024-04-06

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