CASIO EX-word DATAPLUS10 電子辞書 XD-JTZ6000GD
ついにねんがんのでんしじしょをてにいれたぞ!
ただし中古。
まぁ何年か何十年か忘れましたが、筆者は時々「電子辞書欲しいなぁ」ってなる時期がありまして、どうせならコンテンツ数が多くて最新のが良いなあとか考えて比較とか色々して、しかし価格に尻込みして、結局頑張って買ったところで価格分使いこなすなんてこと絶対に出来ないだろうな、という確信もあって決断を見送って来たわけです。
しかし、今や最新であることという点さえ妥協すれば、あのとき欲しかった電子辞書が中古でお安く入手出来るじゃあ〜りませんか。

2025年09月購入のこちら、2018年発売開始のジャパネット限定仕様、CASIO EX-word DATAPLUS10 電子辞書 XD-JTZ6000GD お値段3,800円。
多分新品の頃は30,000円程度だったと思われるものです。
ただし、本体と本体に格納できるタッチペンのみの購入ですので、その他の付属品は(何があったのかも知らないですが)無い状態です。
まぁ、困らんけどね。
取り扱い説明書はWebでダウンロードしたし、例えばUSB給電なんかはUSB MicroB端子で5V供給できればそれで良いので、うちではまだまだUSB Microなんて主流ですのでメインPCにMicroBのケーブル挿しっぱなしでデバイス取っ替え引っ替え充電したり給電したりデータ転送しておりますのよ。おほほ。
てなわけで、冒頭のお写真も早速USB給電している状態ですねぇ。

写真では分かりにくいですが、若干の色ムラなのか輝度ムラなのかは感じます。多分バックライトの配置の影響だとは思うのですが。
標準の明るさ3で写真取ったらもう僅かに筆者が映り込んでしまっていますね。
筆者はバッテリー持ちを考慮してなるべく輝度を落としたい人なので、実用上大丈夫そうな2まで輝度を落としました。1は流石に暗すぎて、暗所での使用には良いかもしれないけど日中はアウトですねえ。

あとこれは仕方のないことではあるのですが、恐らくTN液晶ですので見る角度が変わると色味や見える明るさが変わってしまいます。
元より解像度なんかも528x320と今どきのPCやスマホなどから考えるとびっくりするほどの低解像度ですし、Specは分かりませんが恐らく色数も良くて262,144(18bit)、もしかしたら4,096色(12bit)の可能性もあるかもしれません。
スマートフォン以前の時代で若干の流行を見せていたPDAとか覚えているでしょうか。
ノリ的にはPDAの延長線上にあるのがこの時代の電子辞書です。WindowsCEとかそんな時代の。最新のはどうなっているか知らんけど。
単3エネループ2本で約130時間(条件により大きく変動する)という脅威の電池寿命を実現するために、あらゆるところをカツカツに攻めていますので、もうこのバランスって簡単には動かせないところまで詰めている感があります。
恐らくコンテンツ容量なんかもカツカツで画像なんかも低解像度前提の画像にしているでしょうし、音声なんかたくさん入っているように見えますが、恐らく圧縮云々以前にサンプリング周波数が低い音声データを使用してデータ量を抑えているのではないかと、クラシックをこの機体で聞いて筆者はそんなふうに感じました。
ちなみにクラシック2000フレーズってフレーズだから曲の一部分しか入ってないのよね。鑑賞に適さないですね。あくまでも辞書的に「ああこの曲!」って調べる用かと。

機体はほぼ180°(厳密には180°ほんのちょっと超えたとこまでイケるけどまあ設計上180°だと思う)開きます。
机にこの小さい機体を置いて検索とかしているとぶっちゃけ165°くらい開いて見下ろすというスタイルでようやく正対できる感じですので、ここまで開くのは必要不可欠であるとも言えます。
一方、Sharpみたいに360°開いて液晶面だけを本のように見るというスタイルには出来ません。見開きスタイルで片ページだけ見るみたいな形には出来ますが。
こればバッテリー搭載方式の違いによる制約でもあるので仕方の無いところさん。
SHARPはリチウムイオンバッテリー内蔵ですので、比較的電力に余裕があって解像度を欲張ったり処理性能を欲張ったり出来るかとは思うのですが、反面バッテリーがヘタってしまったらそこが一つの製品寿命になってしまいます。
CASIOはここを乾電池2本に拘っているのでヒンジ部分がどうしてもぶっとくなってしまい、360°まで開かせるには無理がありそうです。また、電力の制約がキツく、解像度や性能を欲張ることが出来ません。
一方で充電池2本でも条件によっては100時間を超える駆動時間を確保するという実用性を持たせていて、充電は出来ませんがUSBによる給電も許しています。
贅沢は出来ないけど実用重視という意味ではCASIO頑張ってるなあという印象を筆者は持っています。
コンテンツ的にも、辞書の範疇をはみ出して生活や教養などの分野にも積極的に手を出しているという点が魅力的でして、本当に贅沢は出来ないけど実用に全振りしているなという印象です。
なお、肝心の検索速度ですが、今のところ待たされるというほど遅くはないので充分に実用圏内かとは思います。
ただし小さい機体と低い解像度と電池持ちとのバランスを取った性能との噛み合いで、どうしても操作回数が増えがちな点は昔からの弱点そのまま。
これを使いこなすには機器の特性を理解して扱わなければならないでしょう。
でも昔展示品を触ってみたときの印象からするとこれでも随分反応が早くなったような気はするんですけどね。操作回数だけはどうにもならんですね。
スマホに電子辞書組み込めないかな?という考えも浮かんでしまうところですが、ぶっちゃけコンテンツてやっぱりお値段高いんですよね。機体と合わさって陳腐化していく電子辞書は価格が下がってくれるので手が出せますが、ソフトの価格はそう簡単には下がらんからなあ。この辺はハードとコンテンツががっつり結合しちゃっているがゆえの値下がりですので、値が下がったところをありがたくいただきたいと思います。

表面は新品の感じこそしないものの目立った傷もほとんど無い感じでしたが、裏面には中央部を中心に擦り跡がありますね。まあ全然許容範囲ですけど。

充電池は自前のモノです。
専用タッチペンの格納とMicroSDカードが挿せる隠し蓋。
仕様上は16GBまでしか書かれていませんが、筆者は32GBのMicroSDカードを挿入してみまして一応今のところは問題なく認識しています。
この手のものは発売当時の容量の問題等で確認してはいないけど一応それ以上も大丈夫な設計になっている、ということが多く、と言いますか、わざわざきっちり16GBまでしか対応しないように設計すると却ってコストが高く付く可能性があります。もっとも、それでも嫌がらせのようにコスト掛けて制限掛ける企業もあるにはあるのですが。
ただし、MicroSDカードには32GBを境にして大きな規格上の差異があります。SDHCとSDXCの差ね。
この機種の成り立ちからしてあまりリッチな仕様は取り込めないはずですので、恐らくSDHCが限界だろうなとは思います。
あと、ただ、挿してみたところで今のところ何も出来ないんですけど。
電池で成立させてる機種ですから、ぶっちゃけMP3プレーヤーみたいに使うことも出来ません。写真ビューワーにはなりますし、結構大きな画像も扱えるようですが如何せん画面解像度がしょぼいですしね。わざわざこの機種でやるようなことではないです。

機体右側面にはUSB MicroB端子とイヤホン端子。
USBは給電の他にWindowsとの接続でデータの転送等できるようです。というか、筆者メインPCはLinux(Xubuntu)なんですけど、なんか普通にマスストレージとして認識していたような。
でも、XD-JTZ6000GDで扱えるデータの転送はWindowsの専用ソフトが必要っぽいので……もしかしたらデータ転送した結果を解析すればディレクトリ構成とファイル名とか整えれば普通にデータコピーでイケる可能性もありそう。そのうち気が向いたら試して見るか……
イヤホンは可も無く不可も無く。特に変なノイズとは入って来ませんが、かと言って高音質とは感じられない、そもそも多分元データの音質がそんなに高くないと思われるのでまあノイズが少ないってだけでも合格点です。
あとはこれをどうやって使いこなして行くか、だ。
正直、こんな7年前の電子辞書でも、筆者は一生掛けてもこの辞書のコンテンツの全てには触れられない。それくらいコンテンツ量は膨大です。
ある程度サクサクと検索などの操作がストレス無く出来るようになれれば、新しいコンテンツを含んだ機種を新たに物色するという未来もあるかもしれないので。
例えば今回は生活・教養に軸足を置いている機種を選んでいますが、理化学特化の電子辞書とか、ね。使いこなせるなら手を出してみる価値はあるのでね。
あ、とにかく安くというのであれば多分高校生向けモデルとか、学校でお仕着せで購入させられてロクに使わずに売却とか多そう(偏見)なので、でもコンテンツ内容がなぁ、コンテンツ内容的に問題無いのであれば多分高校生向けが新しくても安い傾向にあるような気がします。
あ、そうだ。キーボードせっかくQWERTY配列だけどホームポジションが極端に右寄りで右手が本体から激しくはみ出るので激しく打ちにくいです。慣れるしかないんですけど。小さい機体なので仕方ないんですけど。